未分類カテゴリー記事の一覧です

おじさんについて。

未分類

山本
それにしてもまさこちゃんが
「POPEYE」を読んでるって面白い。
伊藤
いや、娘なの。
女性誌にあんまり興味がないみたいで。
岡宗
へぇー。
山本
すげえ面白い! 
伊藤
「なんで?」って聞いたら、
人からどう見られるかを
気にしすぎているような気がするって。
たとえばモテメイクとか。
そういうことじゃなくて、
ありのままの自分を好きになってもらえば
いいんじゃないの? って言ってる。
なるほどなぁとは思ったけれど、
「その境地に達するまでに、ママは、
50歳近くまでかかったんだよ」(笑)。
岡宗
(笑)
伊藤
「なんで気づいてるの? なんで?」って聞いたら、
呆れられちゃった。
そんな娘が一番好きな雑誌が「POPEYE」。
かっこよくてかわいいシティボーイが大好き。
岡宗
へぇー。
伊藤
その娘がいまいちばん会いたい人が岡宗さん。
岡宗
いや、もういつでも行きます。
山本
いろんな人に紹介していくじゃん? 
そうするとさ、俺よりか、
みんな秀吾のほうに会うようになるんだ。
ちょっとそれ、焼きもち焼いてる。
岡宗
そんな(笑)。
伊藤
もう(笑)。
山本
わかりやすいじゃん? 優しいし。
岡宗
ボク優しいんです(笑)。
山本
サイズ感。サイズ感があるじゃん。
岡宗
あるんです(笑)。
山本
こういう体型の人たちはね、
そのサイズ感が大事なんだ、みんな。
あんこ型というかさ。
まさこちゃんのタイプはどんな男なの? 
伊藤
前まですごくスマートな人が好きだったって
言ってたけど‥‥。
山本
先にサッとお勘定済ませたりするスマートさ? 
伊藤
うーん、何て言ったらいいのかな、
ちょっとした物腰がスマートな人っているでしょう。
康一郎さんなんかは、タクシーをピッと停めて、
「乗りな」とかって軽く言うでしょ? 
そういうことができる人ってあまりいない。
山本
なんで先に乗せるか知ってる? 
伊藤
ううん。
山本
右(運転席の後ろ)のほうが安全なんだよ。
事故のときに。
伊藤
なるほど。
山本
それはカッコつけじゃなくて、
家族も絶対先に乗せるの。
心配性だから。
伊藤
あとは、豪快な人が好き。
なぜかというと、うちの父がすごく豪快だったから。
山本
どういうところが豪快だった? 
伊藤
もうほんとうに昔の話だというけれど、
母が言うには、
ワニを買ってきちゃったことがあるんだって。
岡宗
ワニ? 
伊藤
2匹も。
山本
そっか、お母さんゆずりのまさこちゃんの肉料理は、
豪快なお父さんに食べさせたものってことか。
伊藤
そうです! 
山本
だから豪快なんだ。
あのチャーミングさはそれだ。
伊藤
魚とか出てくると、
「今日はほかにないの?」って
いう家だったから。
パパが塊肉がないと嫌だって(笑)。
山本
納得した。
お父さんだ、やっぱ。
伊藤
そのまま娘がその食欲を受け継いでるの。
だから、最近は豪快な人が好きだなと思ってる。
山本
でも、難しいよね。
豪快って、乱暴になっちゃうからね、間違えちゃうと。
伊藤
豪快でスマートがいいな。
山本
そりゃいないな、また。
岡宗
(笑)
伊藤
最初に話した、
昨日のギャラリーのパーティだけど、
50歳前後が5人、
そこに72歳の人がいたのね。
その70代のおじさんを見ていて思うのは、
ある程度の年を超えると、
すごいわがままになるってこと(笑)。
沸点超えると無邪気にわがままになるの。
あれ何なのかなぁって思うんですよ。
立食のパーティで、ワインしかないのに、
急に「俺はウイスキーが飲みたい」とか言いだして。
オーナーに家までウイスキー持ってこさせたの。
それでも、持ってくる側の方は
しょうがないなぁなんて顔つきしてうれしそうで。
山本
その人、たぶん、遊んでたっぽい人でしょう。
お金持ちで、若いときモテちゃった感じもあるでしょう。
そういうおじさんはね、
どんどん友達が死んでっちゃうから、
そういう気分になるの。
70いくつでそんなとこ来てんだったら、元気なわけでさ。
伊藤
しかも、「最近女の子が安心してくれるから」って、
ちょっとくっついたり、手をつないだりしても、
俺は何も害はないぞ、みたいな感じなの。
おじいちゃんになっちゃったからって。
しかも、きれいな女の人が来たら、
きゅうに「シー」って、下ネタをやめるの。
わたしだっているんだけど? って(笑)。
山本
秀吾は‥‥でも、秀吾は女性を
そういう目で見てないもんな。
岡宗
僕は性的に見ないです。
山本
なんかね、もっと本当に人として見るから。
全然エロ目線で見ないんだよ。
岡宗
いや、ゼロじゃないですよ! 
そりゃ、いや、チラッと見えたら見ちゃおうかな? 
って思う瞬間もありますよ! 
山本
(笑)
岡宗
あるけど‥‥、でも、まあ、
やっぱり人として見てるかな、うん。
山本
ちゃんと修正するよね。
それ気付くもん。あ、修正したな、今、って。
俺、そんな瞬間を見るのが好きだなあ。
「おまえ、今行ったな、エロに!」って。
伊藤
へぇー。なんで修正するの? 
山本
娘がいるからじゃない? 
女子が家の中に3人もいるから。
あると思うよ。
岡宗
あるかもわかんないですね。
山本
おじさんに対して「かわいい」って言う? 
伊藤
言う。
かわいいよね。
山本
秀吾も言う? テレビは言うか。
岡宗
テレビは言う(笑)。
でも、僕は普段あまり言わないです。
「カッコいい」はめちゃくちゃ言いますけど。
山本
だって、「カッコいいファイル」あるもんね。
伊藤
わぁ、見たい。
というか、康一郎さんのも見たい。
山本
どこの男が世界でカッコいいと思う? 
あそこはいい男の名産だなって。
俺、イギリスだと思うんですよ。
本当にカッコいい。
伊藤
もう、話があちこち飛びすぎて楽しい。

優しくってちょっと怖い。

未分類

伊藤
康一郎さんって、今、とても優しいじゃない? 
でも、そうじゃない時代もあったわけでしょう。
山本
そうだね。
ある時期から、俺の目撃談が
俺の耳に入るようになったわけ。
その目撃談が明らかに“盛ってる”わけ。
どこかで誰かが盛ったんだよね。
それがものすごい許せるようになった。
前はね、それをたどっていって、
そいつの家とかまで行ったりしてたの。
「てめえ、知らねえ話言ってんな?」みたいに。
だけど、最近はもうね、
「最高だな、この盛り方」。
もう「ラッキー」みたいに思っちゃう。
伊藤
(笑)そいつんちまで行ってたって! 
岡宗さんが出会ったときも
「ややこし時代」だったって言うけれど、
どんな感じだったんですか。
岡宗
たとえばケータイは絶対非通知。
番号を誰も知らなかったんです。
かつ、写真もNG。
山本
そうそう(笑)。
伊藤
え? 
岡宗
毎日のように一緒にいるのに、
写真はほとんどないんです。
僕、もう24年ぐらいご一緒してますけど、
多分何年か前に「UOMO」で呼んでもらったときに撮った
2人の写真があるぐらいで。
伊藤
なぜ? 
岡宗
撮らせないんです。
山本
残したくないんだよね。
──
でも、いまの50前後で「POPEYE」を読んでいた人は
康一郎さんの顔を知ってますよ。
以前は出ておられましたよね。
岡宗
その時は出ていたんですよね。
そのあとの時期が、けっこうすっぽりないんですよ。
山本
なんかすごいややこしくなっちゃって。
いろいろあってさ。
──
たしかに、康一郎さんって、東京のお坊ちゃんで、
ちょっとグレててカッコいい人、みたいな、
ぼんやりしたイメージしかないというのは確かですね。
ファッション誌を読んでいたら、
名前は絶対見たことある人ですし。
伊藤
うん。私はすごいシティボーイなんだろうなって
思ってました。
じっさい、慶應ボーイだし。
山本
子どものときは大変だったんだよ。
親が離婚して、父親が有名だから
(喜劇役者の伴淳三郎さん)、
小学生なのにワイドショーが学校まで来て
マイク向けられちゃったり。
だから、毎日逃げて帰ったりしてた。
小学1、2年だもん。
で、慶應幼稚舎ってさ、6年間クラス変わんないんだ。
すると、みんな、うちのそういう歴史、
知っちゃってるじゃん。
だから触らぬ神に祟りなしって感じで俺に接しだして。
たぶん母親とか父親から言われたんじゃない? 
伊藤
「そのこと康一郎くんに言っちゃダメよ」みたいな。
山本
でも、子どもって敏感にわかるんだ。
空気が変われば。
担任とかはけっこう熱く、いい先生で、
「元気か。頑張れよ!」って
いつも言ってくれてる人だったんだけど、
中学生ぐらいからグレだしちゃった。
で、離婚して大きな家から引っ越して、
しんどいなっていつも思っててさ。
良くしてくれたというか、
普通に接してくれたのは、
友人のお母さんひとりだけだった。
だから、俺、坊ちゃんなんだけど、
けっこうね、痛い思いしてんの。
伊藤
免許をなぜ持ってないかっていうと、
お母さんから教習所代もらったのに使っちゃって、
盗られたって言ってもう一回もらったのに、
また使っちゃったからだって。
ひどい。もう最低。
山本
(笑)うちの母はよく知ってるんだ、秀吾のことを、
「秀吾君は面白いね、話が」って。
秀吾は古い芸能界のことも知ってるから。
岡宗
僕、よくお話を聞きました。
亡くなったとき棺桶も持たせてもらったし。
山本
秀吾の話が大好きだった。
2人で、俺も聞いたことない話とかしてるんだよ。
不良だったからさ、母の家。
伊藤
え? 
山本
愛宕で、母方のおじいちゃんは料亭やってて、
ひいじいちゃんは港湾労働者をまとめてた人。
言うこと聞かない荒くれ者に鞭打って、
彼らの通う賭場を取り仕切ってたの。
歌舞伎に「め組の喧嘩」ってあるでしょ。
「神明恵和合取組~め組の喧嘩」って。
そのモデルになった幾つかの家の一つなの。
相撲取りと喧嘩して、不良たちが、
こっぴどくやられるわけよ。
それで、火消しの金鳴らしちゃうんだ。
すると、江戸中の火消しが集まるの。
すごい時代だよね。
火の見櫓をカンカンカンってやると、
その鐘の音で集まっちゃうんだね。
伊藤
何それ?! 
そんな物語が潜んでるの? 
康一郎さんの中に。
山本
だから、火消しであり、
ちょっとトラブルメーカーでもあるんだよね(笑)。
伊藤
そこにお父様の芸の世界が入るわけですね。
山本
そうそう。人を楽しませるってとこで、
変な入り込み方するのっていうのは、
やっぱり父親の血だと思う。
楽しいんだよね、人がワイワイやり出したり、笑ったり。
でも俺、芸能人じゃないから、その場がないし、
それがいやだなと思うこともある。
ちなみに父方のおじいちゃんは、南画家。
だから絵描きの家とやくざな家の子なの。
でね、母の再婚相手、俺の新しいパパが、
すごく厳しくてさ、
もう本当「寺内貫太郎一家」みたいになっちゃったの。
ものすごいバトルの家になっちゃって。
伊藤
毎回大げんかのシーンが出てくる
ホームドラマみたいな? 
岡宗
(笑)
山本
それでもう大変なことになるの。
狭い部屋でさ、いろんなものがぶっ壊れて。
母のお母さん、つまりおばあちゃんがいて、
新しいパパがいて、俺がいて、
さらに母との間に妹ができて。
ややこしいよね。
でも、大好きなの、お互い。
だから喧嘩になっちゃうの。
想いが強すぎて。
憎しみじゃないんだ。
伊藤
本当に、康一郎さん、すっごく、愛に溢れてるよ。
岡宗
いや、本当にそうです。
というか、両方を持っている感じがします。
狂気と繊細さ、愛情深さ。
人をぶん殴ったあと仔猫を拾っちゃう、みたいな(笑)。
山本
わりと安定した人から好かれるよ。
ちょっと不安定なものを覗きたいなっていうときに、
求められるのかも(笑)? 
伊藤
不安定剤(笑)。
そうか。わたしが康一郎さんを面白いと思っているのは、
そういうことだったんだ。
「優しくってちょっと怖い」。
岡宗
ね? 本当そうですよ。
山本
けっこう大変だよ。
この人生をもう一回やるかっていわれたら、やんないね。
絶対やんないよ、大変だ。
だって心配性もさ、病気の一因になったと思う。
あ、俺、いっぱい病気やってるんです。
肝臓癌と心筋梗塞、
網膜剥離で右目はあまり見えてないし、
それから糖尿病も。
伊藤
ウン。
山本
だから病気のこと、だいたい知ってる。

わたしの旅じたく。[5] あたたかいもの。

未分類

くるくるくるとまとめて、
袋にぎゅーっと入れるだけで
びっくりするほどコンパクトになる。

袋から出せばひとつはコート、
ひとつはダウンのスカーフに。
シワだって気にしなくっていいから、
旅に持って行かないテはありません。
スーツケースの隙間に無理なくおさまる、
っていうのもいいでしょう?

何かと予測できない旅先の天気や気温。
変化に応じて対応できる、
服や小物があると、
旅も充実するというもの。

ああ、あれ持って来ればよかった、と後悔するより、
持ってきてよかったという安心感。
もしかしたら常備薬みたいな存在なのかもしれないな。

こちらの写真は、
秋のパリ旅行の時のもの。
時々小雨がぱらつくあいにくの天気でしたが、
モヒートのコートをさっと羽織ったら傘いらず。
着ているのを忘れるかのような着心地は、
足取りまで軽くしてくれたのでした。

▶︎ダウンのキルトスカーフ/P.H.DESIGNS くわしく見る

▶︎AL’S COAT/MOJITO くわしく見る

(伊藤まさこ)

わたしの旅じたく。[4] 毛糸のぱんつ。

未分類

出発当日の朝ぎりぎりまで仕事をして、
飛行機に乗ったとたん風邪をひいてしまった友人。
せっかくのレストランも、
たのしみにしていた美術館めぐりも、
ショッピングも、
あんまりたのしめなかったのだとか。

「でも、ホテルでゆっくりできたから
それはそれでよかったのかもね」

なんて冗談めかして言ってたけれど、
やっぱり元気な方がいいに決まってる。

そうか、旅の準備って
持ちものだけ気を配ればいいってものでもないんだ、
体調管理もちゃんとせねばと思った次第。

今回の旅の持ちものに入れたのは、
あったかくして使うアイピローと、
カシミヤマフラー、
それから毛糸のパンツ。

よく眠ることと、
冷えないこと。
このふたつをちゃーんと守れば、
旅の間はきっと元気。

「あとはワインを飲みすぎないように」
とは、
風邪をひいて散々だった友人からの伝言。

はい、こちらも心します。

▶︎ウールパンツ/cohan くわしく見る

(伊藤まさこ)

センチメンタルな男。

未分類

伊藤
岡宗さんの奥さまはどんな人なんですか。
本を読んで、すごく興味が出て。
山本
面白い人だよ。
岡宗
もうめちゃくちゃ変わり者なんですよ。
でも、僕は本当に尊敬してます。
僕の文章は、
奥さんがリライトしてる部分があるんですよ。
一番最初に見せるんですが、
「これちょっと自慢ぽい」とか、
編集者には言いづらいことってあるじゃないですか。
よかれと思って書いてるとこが一番鼻につくみたいな。
伊藤
わかる、わかる! 
岡宗
大体そうなんですよね。
それを自分よりも強い感覚で言ってもらわないと、
僕も直せない。
しかも、相手に尊敬がないと、
腹が立つ原因になるじゃないですか。
「なにをー? いちばん書きたかったとこやないか」
って(笑)。
伊藤
それをすごくフラットに見てくれるということですね。
歯に衣着せないし、家族だから。
岡宗
そうですね。議論もできるし。
僕なんか下ネタもいっぱい書いてるし、
普通の奥さんが見たら、いやな気分になることだって
ゼロじゃないと思うんだけど、
そういうとこは、夫婦ってことを乗り越えてるどころか、
「そこをもっと行かんかい!」
って言われることもあるくらいです。
伊藤
へぇー。
岡宗
でも、女の人が見たらちょっといやかもな、
この表現は、というのを削ったりとかもする。
彼女の、そのバランスを信用してるんです。
伊藤
たしかにバランスがいいの。
ちょっとどころか、
すごいこと書かれてるのに、
それが下品じゃない。
山本
それはうれしいよね。センスがいいんだ。
伊藤
そうなんですよ、本当に、
もう本当にひどいの! 
岡宗
(笑)
山本
でも、下品じゃない。
伊藤
娘が「岡宗さんの本だ」って読もうとしたから、
「それ見ちゃダメ!」って言ったくらい。
だってさ、あとがきに、
「この下品な本を最愛の娘たちが読まないことを願う」
って書いてあるくらいだもの(笑)。
(後日読んで、
「最高におもしろかった!」と言っていました)
山本
ネットで「岡宗秀吾」って入れたら
「3P」って出てきたことがあったよ。
岡宗
そうなんですよ。
阪神・淡路大震災が起きたとき、
僕が3Pをしてたっていう話ですね‥‥。
実家の母親がそのネット検索ワードに気付いて、
「あのインターネットのは消せないの?」
「グーグルとかどこかに頼めないの?」って(笑)。
伊藤
本にも書かれてましたよね。
岡宗
はい。そもそもその話が広まったのには、
糸井さんが関係しているんですよ。
伊藤
えっ、えっ? 
岡宗
ご本人、覚えてらっしゃるかわかんないですよ。
そもそもは映画監督の大根仁さんのラジオで
ぼくがしゃべっちゃったんです。
ラジオってブースに4人ぐらいしかいないから、
密室で友達としゃべってるような気持ちで、
ついついそんなことを。
そうしたらリスナーが何万人もいて、
そのなかに文字起こしとか音源を
アップする人がいて、
それを糸井さんが読んでくださった。
それで、「こりゃ面白い」みたいな感じで、
紹介してくれたんですね。
でね、糸井さん、影響力あるじゃないですか。
それが尋常じゃなく拡散されていって、
一時期、ネット検索で僕の名前を入れると、
そんなふうに表示されちゃってたんです。
でも結局、こうして単行本になったわけですから、
本が出たのは、糸井さんのおかげでもあるんです。
山本
自分も何か言われる? 
伊藤
ん? 
山本
SNS社会で言われる? 
伊藤
知らない。一切見ないから。
山本
見ないんだ。
伊藤
うん、見ない。
気にしないようにしてる。
山本
俺、まさこちゃんから本当に学びたいのは、
この図太さなんだよ。
岡宗
どういうことですか。
山本
もう図太くて! 
伊藤
それって褒め言葉なんだよね? 
山本
いや、本当に、うん。
俺には、もう、いちばんない部分だから。
繊細だからめっちゃ疲れるんですよ。
岡宗
(笑)
山本
で、どう見られるだろうかってことを、
すごくエグい角度で考えちゃうの。
エグ掘りするの、自分を。
伊藤
エグ掘り!(笑)
山本
こういう取材があるとさ、
「これもう絶対俺の取材というより、
ちょっと夫婦として見られっからさ、
気をつけようぜ」なんて思っちゃうの。
奥さんにも「いつもどおりでいいんじゃない?」
って言われるよ(笑)。
なんか心配性なの、俺、異常な。
伊藤
前、和子さんが、たまたま携帯を持たずに出かけて、
戻ってきたら考えられないくらい大量の着信が
康一郎さんから入っていたって。
本当に心配性。
山本
そりゃそうだよ。もう心配で心配で。
俺が生まれる前に、
母親が、飛行機事故に遭ったことがあってさ。
羽田・伊丹間のプロペラ機で、
落ちたんだけど、助かったんだよ。
田んぼに落っこって、夜だったから、
人のうめき声のなかに炎が見えて、
でも真っ暗だからわかんなくて、
遠くに光があるのを見つけて、
田んぼのなかを這いつくばって、たどり着いたら、
そこが伊丹空港だったんだって。
伊藤
それは怖い‥‥。
山本
父親は京都でニュースを見て、
もう絶対無理だと思ったらしいよ。
それから数年して俺が生まれた。
そんなことを聞かされたことが、
心配性になっちゃった一因かもしれないね。
でもね、母は言ってたんだよ、
「そのときにいい着物持ってたのよね。でも燃えちゃった。
あれがあったら高く売れたのに」って(笑)。
伊藤
案外女の人ってそういうところ、ありますよ。
ケロッとしてるというか。
和子さん
でも、義母はそれから飛行機に
乗らなくなっちゃった。
山本
やっぱ母親っていうのはさ、
自分の女性のタイプに関係してるんだろうね。
母親みたいじゃないから好きってこともあるし、
なんとなく母親っぽいから好きってこともあるだろうし。
優しい人だったよ。
これが母です。(写真を見せる)
伊藤
かわいい、きれい。
山本
下半身の安定してる感じが
まさこちゃんと近いでしょ。
伊藤
そこ? あらー(笑)。
和子さん
いつもショートカットでね。
お料理上手だったしね。
山本
どうなのかな、男のこういうセンチメンタル。
母の写真を大事にしているって、
そういうセンチメンタルを持ってる男って。
伊藤
いい写真で美しいママだから取ってるんでしょう? 
山本
女の子だったら父親に
そういう想いを持つのわかるけどさ、
‥‥どうなんだろうね。

わたしの旅じたく。[3] 基礎化粧品。

未分類

機内には、
肩掛けバッグの他に、
パソコンが入るバッグも持って行きます。

その中にかならず入れるのが、
基礎化粧品のトラベルセットです。
1週間くらいの旅に必要なものを
キュキュッとつめたこのセット、
あれこれと準備する手間がはぶけて、
とっても重宝しているのです。
(だって基礎化粧品は、これひとつだけでいいのだから。)

ポーチの中には、
コットンを入れて。
飛行機が飛び立ち、
ひと段落したらメイクを落とし、
その後、洗顔。
席に戻ってからはトナーをコットンにひたして、
パタパタパタと、
じっくり顔にふくませます。

機内でメールをチェックしながら、
肌の手入れをするのはしょっちゅう。
weeksdaysのロゴが入ったポーチと
パソコンの相性もよく、
この光景を目にするたびに、
作ってよかったなぁと思っています。

冬の肌は乾燥が大敵。
旅の途中、トラブルにならないよう、
ケアにつとめたいものです。

▶︎トラベルセット/OSAJI くわしく見る

(伊藤まさこ)

詳しくなるのをやめよう。

未分類

伊藤
ふたりは、テレビの仕事を
ご一緒したことあるんですか。
岡宗
それが、テレビどころか、
仕事で組んだことは、1回もないんです。
伊藤
へぇー! 
岡宗
だから、プライベートで一緒にいるんです。
山本
でも、仕事の話ばっかりしてるよね。
岡宗
そういえばそうですね。仕事の話ですね。
こういう番組があったほうがいいとか。
「お宝探偵団」のカジュアル版が
あってもいいんじゃないかとか。
「お宝鑑定団」が面白いのはわかるんだけど‥‥。
山本
今、何百年前の壷とか言われても、わかんないよって。
掛け軸出てくるとテンション落ちるよねって。
だからKAWSとかバンクシーとか、
現代アートを持ってくれば、
ゲストもバラエティに富むよねって。
それで、「わっ、何、うちにある、こんなヤバいの!」
みたいに、価値がずれるでしょ? 
伊藤
(笑)
山本
ほら、年寄りどんどんいなくなっていくから、
そういう番組やってもいいんじゃないかな? 
‥‥みたいな話を、俺が始めるの。
裏の取り方とかも、
「確かに70何年の『POPEYE』に出てますね」
みたいなふうにできる。
その裏の取り方がちょっと今までと違うよね、もう。
岡宗
今って、60代はいわゆるお年寄りじゃないんですよね。
かつてのおじいちゃん、おばあちゃんの像とは
もう全然違う。だから、そこのアップデートは
されていくほうがいいいんじゃないかな、って。
山本
あのさ、話が変わるけど、
深度(しんど)ってあるでしょう? 
岡宗
深さ? 
山本
深さ。人間関係において、
深く潜れるのにフラットな人っているでしょう。
糸井さんってそういう感じじゃないのかな。
お会いしたことがないのだけれど。
伊藤
康一郎さんもそうじゃない? 
山本
そうかな。
相手のところまで潜っていくのは気持ちがいいんだよ。
気を失いそうになる。
相手は、全然わかんない方法で何かやってる
新しい世代だったりするから、
食あたりみたいの、するよ。
伊藤
体に来ちゃう? 
山本
来るよ。でも、好きなんだよ。
じっさい体調を悪くすることもある。
吐き気とか、お腹を壊したりとか。
同じように向こうも喰らってたりするし。
伊藤
そうなんだ! 
山本
モノの見方には望遠とマクロがあるでしょう? 
カメラのレンズを換えるように。
深く潜って人と付き合うときも、
それが多分あるんだろうね。
まさこちゃんもそうだと思うよ。
伊藤
そうなのかな。
あんまり考えたことがない。
山本
でもフラットだよね。
秀吾もそうでね、彼を舎弟にしたいという、
権力を持った人たちがいっぱいいる。
言葉が悪いけど。
きっと何度も近寄られて、
「舎弟になれよ」みたいな誘いがあったと思う。
テレビの世界ってそういうところがあるでしょ? 
岡宗
(笑)ありますね。
伊藤
そうなんだ! 
山本
だけど、秀吾は、面白くないと行かない。
お金がよくてもそうじゃなくても、
自分が学べることがなければやらない。
伊藤
たしかに、面白くないことは、
仕事にできないですよね。
康一郎さんは、雑誌の「POPEYE」が
仕事を始めた最初だったんですよね。
山本
「POPEYE」編集部には、19のときにいました。
マガジンハウスという名前になる前の
「平凡出版」の時代で、
貸しビルの5階に編集部があって。
その頃、自分も少しはアメリカンカジュアルウエア、
いわゆるアメカジや古着に詳しいと思ってたの。
ちょっとファッションのことやなんかもね。
ところが、「POPEYE」編集部の先輩たちって、
そういうのがめっちゃ集まってた。
伊藤
すごい人がたくさんいたんでしょうね。
山本
うん、自分なんてまったく及ばないわけです。
もうその瞬間に、「詳しくなるのをやめよう」と。
この人たちと競い合っても、自分が削られるだけだから。
でも、「詳しい人に詳しくなろう」と思ったの。
つまり、そこにバイクに詳しい人が2人いて、
言ってることがちょっと違うとするでしょ。
どっちが言ってることが正しいだろうか、
どっちが深いところまで行けてるだろうか、
それが見極められる人になろう。
そして、俺に訊いてくれれば、
そういう人を紹介できるよ、
っていう人になろうって。
伊藤
なるほど! 
山本
こういう仕事をしている人は、
会ったら見た目よりヤバいもん。
糸井さんなんかもヤバいに決まってる。
だから、避けてきたもの。
格闘技でいうと、名誉7段とかさ、
そういう感じがするから。
自分の中にね、糸井重里チルドレンだったり、
みうらじゅんチルドレンだったりするのがあって、
ああいう人たちを見たから、
それ以上詳しくなろうとするのを、
やめようと思ったんだもの。
伊藤
私は20歳ぐらい上の先輩みたいな人に、
「絶対その道で一流の人と付き合うんだよ」って言われて、
なるほどと思って、それをずっと守ってる。
例えばお芝居だったら串田和美さんとか、
言葉だったら糸井さんとか。
山本
そういう意味ではまさこちゃんも
特有の世界に詳しい人だよね。
お皿見たってお菓子見たって、
どこのって大体わかるでしょ。
伊藤
うん、ねえ。
山本
ファイリングはする? 
このワインが、とか、手土産とか。
伊藤
ないですね。
でも、味に対する記憶力だけ異様に強くて、
たとえば包み紙を見ると、そのお菓子を思い出す。
ふわっとした得も言えぬ触感の、
マシュマロとも違う、
大徳寺納豆がビッて1個だけ入ってるお菓子の、
「こんなの食べたことない」という食感や
手に持ったときの重さまでよみがえって、
「これは、大宰府土産の、
御菓子而藤丸(おかしどころふじまる)の
『清香殿』ですね!」って言える。
山本
え、どういうこと? 
食の記憶力? 
伊藤
それだけしかないんだけれど。
岡宗
それはすごいですね。
僕、覚えてないですもん。
山本
舌? 目も使ってるの? 
伊藤
いろいろかな。
ネットで情報を集めることはなくて、
ぜんぶ自分の足で探し、
探したものは舌と胃袋で覚える。
高校生の時は自由が丘のアイスクリーム屋全制覇、
20代の頃は毎夜、フランス料理食べ歩き。
そういう身体で覚えたデータが詰まってるんだと思う。
岡宗
すごい。
山本
そういう人の話は、本当に面白いんですよ。
ヒントが山ほどあるし。
まさこちゃんは「カッコいい女」を探したことある? 
伊藤
探す、ということはないかな。
でも向田邦子さんが好き。
カッコいいなって思う。
そして身近だと樋口可南子さん。
岡宗
うんうん。
山本
分かる。
伊藤
2人に共通するのは、気風のよさ。
そして、ちょっと色っぽいところ。
山本
そういう個性から影響は受けても、
パクッてないよね。
伊藤
だって、なれるわけないもの! 
しょうがないですよね、
自分に生まれちゃったんだから。
山本
秀吾も影響受けてる人がいっぱいいると思う。
岡宗
すごく大勢います。
小っちゃくでも大きくでも、
この人のこの部分というだけでもたくさんあります。
もう「カッコいい探し」ですもん。
この人のここがカッチョいいっていうのに興奮する。
もちろん人だから多面的で、
その人に実はしょうもないとこがあったり、
それ以外は全然ダメみたいなことがあっても、
それを含めて好きになります。
むしろ、そのダメが入ってるのが好きです。
まずいけど、1個だけおいしいなみたいな(笑)、
わかりづらいほうが見つけた喜びもあるし。
伊藤
へぇー。

わたしの旅じたく。[2] ぺたんこバッグ。

未分類

旅に持っていくバッグ、
どうしてますか?

靴と同じで、
シチュエーションによって
バッグも変えたいところだけれど、
そんなには持ってはいけないしなぁ。

‥‥数年前まではそう思っていました。

それが今では、
3つ、時には4つ持っていくことも。

とはいっても旅のバッグはルールがひとつありまして、
それが何かというと、
「マチのないぺたんこになるタイプ」
をえらぶこと。

たとえいくつか持って行ったとしても、
全部合わせてニット1枚分くらい。
これならバッグの着替えも
可能でしょう?

最近、飛行機に乗る時に欠かせないのが、
CI-VAのバッグです。

ファスナーがついていて安心だし、
収納力もばつぐん。
しなやかなので、
ななめがけすると体に寄り添う。

‥‥といいところばかり。

冬はコートの下にななめがけすれば、
防犯対策もばっちり。
人の行き交う空港では、
気を引きしめていきたいものです。

パスポートとお財布と
電話を入れたら、
さあ出発。
今回はどんな旅になるかしら?

▶︎2189 NUVOLA/CI-VA くわしく見る

(伊藤まさこ)

終わらないジャンケン。

未分類

岡宗
僕、1995年、22歳のとき
東京に出てきたんですけど、
当時、康一郎さんの周りには
面白い人ばかりがいました。
伊藤
その、小っちゃい部屋に集まって? 
岡宗
そう、みんなで集まって、
いろんな分野の面白い話をしてました。
ちょっと新しくて、まだ人がやっていなくて、
けれどもマニアックすぎなくて、
人にウケそうな気がすることを。
山本
うん、そんなことばっかり話してた。
岡宗
ずーっとそんな話をしてて、
あ、東京というのはこういうところなんだ、
って思ったんです。
伊藤
それは一部だけだと思うな(笑)。
どんな人がいたんですか。
山本
チェキ(インスタントカメラ)で写真を撮る
ヨネちゃんって面白い編集者とか、
スチャダラパーのANIくんとか‥‥。
そんなメンバーで
「おまえがいちばん詳しい世界の、
すげえやつ教えろ大会」で朝を迎えるんです。
ラップだったらANIが知ってるのを教える。
誰かが「あの映画いいっすよ」と言うと、
「どこが?」
「こういうパートが」
「それ来週持ってきてね」
それを翌週みんなで観て、
「おお、確かに、知らんジャンルだけど、
すごいな、これ」みたいな。
伊藤
それを、男子だけで? 
山本
そうそう。出稽古っていうの? 
自分の世界にいないで、外に出る感覚なんです。
伊藤
出稽古。
山本
自分の道場にずっといるとね、
そこのスターに気を遣って、厳しくできなくなるの。
だからそのチャンピオンやスターが
どんどん弱くなっていくのに、
誰も言えない。
そのときによその道場に行くと、やっぱりそこには
もっと知らない強さのやつがいる。
何人がかりで行ってもやられたりして、
そうやってやり込められることで、
知らないやり方がわかるから、
強くなって戻ってくる。
と、そういうことを繰り返すことを
出稽古っていってました。
だから自分の道場で「この先はないな」
っていうくらい強くなったときに、
いちばん必要だと思うのが出稽古なの。
伊藤
その会は、なんで男子だけだったの? 
山本
そりゃね、女子が交じると絶対もう‥‥。
岡宗
邪心が。
全員に邪心が入って(笑)! 
伊藤
(笑)岡宗さんはどうして
そこに参加することになったの? 
岡宗
僕、運がいいと思うんですけど、
関西にいた頃から、学生ながらに、
いろんな人との縁が組めていたんですね。
学生時代からつきあいのあった人が、
どんどん有名になっていったっていうか。
僕、もともと神戸の出身で、
阪神・淡路大震災が起きて
交通機関が麻痺しているなか、
22歳で東京に出てきたんです。
たとえばもともとスチャダラパーとのつきあいがあって、
東京に出てきたら、彼らの友達が康一郎さんであり、
ヨネちゃんであり、というふうに広がっていきました。
伊藤
そのとき、康一郎さんは、
22歳の岡宗さんをどう思った? 
山本
まったくよくわかんないやつが来たなって思った。
岡宗
(笑)
山本
たとえば土地勘がまったくないのに
へっちゃらで運転をするんだ。
それも、まったく東京のペース、
お構いなしの運転をして、
それでも妙に動じない。
どこに行くのにも
1回渋谷に行かないとわかんない、
っていうんだもの(笑)。
岡宗
うん(笑)。
山本
俺、助手席専門なんだけど、
秀吾の運転する車に乗ると、
イライラもしたけど、すごく楽しくて。
「オリジナリティめちゃあるな!」って。
ラッパーの周りにいる、
アホだけどすごく面白い子、みたいな感じだった。
伊藤
何ですか、ラッパー周りって(笑)。
岡宗
実際、ラッパー周りの金魚の糞って感じでしたから。
山本
ある時知ったんだけれど、
坊さんの世界では「道」って「方法」のことなんだって。
つまり柔道っていうのは柔の方法。
で、思ったのは、「道」は英語でストリートだよね。
ストリートってよく言うでしょ? 
「ストリート出身だから」って。
日本でその最初は藤原ヒロシや
ネイバーフッドの滝沢伸介、
彼らがやってきたことって、
それまでの洋服屋とは違う方法を用いたでしょ。
展示会を決まった時期にやらないとかさ。
そういう新しい方法を持った子たちを
ストリートって言うようになった。
新しい方法を持ってそのジャンルに来る子たちを。
伊藤
うん、うん。
山本
音楽の売り方も、
レコード会社と契約しない子たちが出てきた。
アートもそう。
違う方法でそこに挑んでくるのって、いいなって思うんだ。
でね、秀吾もそういう感じがした。
テレビという世界にいながら正義感たっぷり。
だから面白いんだ。
そうそう、『高校生RAP選手権』は
秀吾がつくったんだよ。
『BAZOOKA!!!』って番組で、
高校生だけど、ジャンルが不良だから、
いろいろややこしい子たちを集めて。
その前には名刺代わりに
「一気コールの大会」のDVDを
作ったっていうエピソードもあるよね。
伊藤
「それ一気、一気、一気!」の「一気」? 
岡宗
はい。それのいろんなバージョンを取材したんです。
僕、お酒が飲めないうえに、
高校を中退してるんで、
一気コールのカルチャーである大学の体育会や、
そこからつながる企業とかホストの、
飲み会のシーンを全く知らないんですよ。
伊藤
じゃ、初めてそれを見たときに‥‥。
岡宗
「これはくだらなくて作品になる!」と思いました。
これはまとめなきゃいけないと。
伊藤
そうなんだ。
岡宗
でも、そういうやり方は、
康一郎さんやスチャダラから教わったんですよ。
そういうふうに、誰も触っていないものを
やることが、すごく大事だって。
人と同じことは絶対やるなって。
それで見つけたんです。
僕なんか技術もないし、お金もないし、
後ろ盾もないから、誰かが触ったものだと、
その人以下になっちゃうんですよ。
だから、誰も触ってないということを、
もうめっちゃ確認するんです、毎回。
伊藤
うん、うん。
岡宗
逆に、世の中には、
「人が触っているから安心」という人も多いですよね。
「人がやっているということは、
すでに人気があるってことだろ。
それをさらに知らない人に伝えるというのが
テレビメディアだよ」って言う人もいるんですよね。
彼らに必要なのは第1次情報じゃないんですよ。
第2次、第3次。
「雑誌でいっぱい特集されてるだろ? 
だから、テレビでやろうよ。それの何が悪いんだ?」
という人だらけです。
それがポピュラリティってものですよっていう
理屈があるんですね、その人にはその人たちの。
「そうでなければ、大きなパイを取る視聴率って
生まれないんだよ」
っていう説明も何回も受けました。
伊藤
世の中にはそういうものが多いですよね。
岡宗
これも康一郎さんとかみんなに教わったことですけど、
いちばんカッコいいものって、
「新しくて、カッコよくて、かつ売れているもの」です。
2番目にカッコいいものは、
「カッコ悪いけど売れている」ものです。
3番目にカッコいいものは、
「カッコいいんだけど売れてない」ものです。
そして、4番目、いちばん下は
「カッコ悪いし売れてない」ものです。
多くの人がカッコいいこと原理主義だったら、
3が上に来てると思うんですよ。
でも、売れてないけどカッコいいことは良し、
って、僕は、思っていないんですよね。
2番目は少なくとも、
カッコ悪いけど売れてるだろうと思ってるんです。
でもやっぱり一番は「カッコよくて売れているもの」です。
そこを忘れちゃいけない。
多くの人は2番目でゴールだと思ってる。
そういう作り手の矜持みたいなものを
教わったような気がするんですよね。
山本
カッコいい男を知りたいってさ、
もうずっと思っているんだよね。
知らない、見たことないカッコいい男を見てみたいって。
だから、俺は男物のスタイリングしかやらないのかも。
いるんだよ、知らないとこに、
自分が詳しくないジャンルにさ、
カッコいい男って。
伊藤
康一郎さんはいつも探していますよね。
この前は、ポカリスエットのCMの。
山本
柘植美咲さん。
伊藤
そうそうそう。「いいねっ!」って。
本当、性別とか年齢、全然関係なく、
カッコいいものはカッコいいって。
そしていろんな人がいつも周りにいるような気がする。
岡宗
康一郎さんはファッションのプロなんだけれど、
洋服で人を判断しません。
その人が発してる魅力だけを見てますよね。
この人はこれぐらいの知識層で、
これぐらいのものが好きで、これぐらいの収入で、
こういう友達がいてってこと、
まったく気にしない。
伊藤
康一郎さんと岡宗さんは、
いまも当時のままの付き合いを続けているの? 
山本
うん。家に行って、
「最近よかった韓国映画ない?」とか言うとさ、
「ありますよ。仕入れてますよ」みたいに出すわけ。
伊藤
楽しそう(笑)。
山本
それで、俺からも、
「じゃあこれ知ってる?」みたいな。
終わらないジャンケンをしてるんです。
そのうちちょっとグッタリしてきて、
どっちかがお腹痛くなっちゃったりして(笑)。
男子2人がさ。
伊藤
え、2人だけで? 
山本
前は、大勢だった。
だんだん2人になってきたね。
岡宗
うん。

trippen SWIFT-ORIGINAL 販売のお知らせ

未分類

12月24日(火)11時から
trippenのブーツ「SWIFT」の
weeksdays特注モデルを販売します。
こちらは2019年11月、
trippn代官山店で4日間だけ開催したイベントに
出品したもの。
13色の色とりどりのブーツは、
冬服の差し色にもきれいです。
完売アイテムについては再入荷の予定はありませんので、
お早めにどうぞ。

▶商品詳細ページへ

わたしの旅じたく。[1] 靴3足。

未分類

履き慣れたスニーカー。
レストランに行くとき用のちょっと洒落た靴。
それからその中間とでもいったらいいかな、
街歩きもできて、
気軽なビストロくらいなら臆さず入れる靴。

訪れる場所によって多少のちがいはあるけれど、
旅に持っていくのはこんな風。

旅先ですてきな靴との出会いを期待して、
スニーカーだけで出発し、
結局欲しいものがなくて
所在ない思いをした過去の苦い経験があるからか、
「靴3足」は、いつからか私のきまりごとになりました。

さてその「中間の靴」ですが、
形がスマートなものをえらぶといいみたい。
スマートでいて、
でも歩きやすくて。
うーん、そんなのあるかしら?と、
首をかしげる人もいるかもしれないけれど、
迷ったら一度、自分の靴を見直してみてください。

夏だったら
サテン地のバレエシューズ、
秋だったら
エナメルのフラットシューズ、
今ならファーのブーツが気分。

実用本位ではけしてなく、
履くと、なんだかうれしくなっちゃう、
そんな靴が
きっと何足か見つかるはずだから。

さて。
ホテルに着いて荷ほどきしたら、
服はクローゼットへ、
靴は床にずらりと並べます。

これから数日、
旅先の少ないワードローブでやりくりするのは、
大変だけれど、
たのしくもある。

旅の間、気分よく過ごすための
「靴3足」。
次の旅にぜひおためしあれ。

▶︎SWIFT-ORIGINAL/trippen くわしく見る
*12/24(火)午前11時より販売を開始します。

(伊藤まさこ)

仔猫と男ども。

未分類

伊藤
お久しぶりです、康一郎さん。
そして、はじめまして、岡宗さん。
ずっとお目にかかりたいと思っていたんです。
岡宗
岡宗です。どうぞよろしくおねがいします。
伊藤
岡宗さんの『煩悩ウォーク』、読みました。
とっても面白かったです。
岡宗
ありがとうございます、すみません。
なんかお見合いみたいになってません? 
伊藤
本当(笑)。
山本
じゃ、俺は仲人? 
岡宗
実は‥‥伊藤さんとは
「はじめまして」じゃないんですよ。
伊藤
えっ、えっ?! 
山本
そうだ。俺らが一緒にいた時に、
「これから新宿のスナックに行くんだけど」
って連絡が来て、
「じゃあ行く」って。
そのとき秀吾もいたんだよ。
伊藤
(絶句)‥‥! 
お目にかかっていたんですね。
わたし、酔っ払っていて、
覚えていなかったです。
岡宗
僕がたまたま康一郎さんと一緒にいたんです。
僕はまったくお酒を飲まないので、
そういうことを覚えているんですが、
あの日の伊藤さんの様子からして、
きっと覚えていらっしゃらないだろうと(笑)。
伊藤
たいへん失礼いたしました。
そういう男子の集まりって、
ちょっといいなと思うところがあって。
昨日も、私と同じぐらいの年の男子5名と、
70いくつのおじさんと飲んでいたんですが、
それだけ男子が集まると、わたしは蚊帳の外で、
どんな話題を振っても、
全部下ネタで返ってくるんですよ。
岡宗
(笑)
山本
初めて会った人も? 
伊藤
そう、そのうち2人は初対面でした。
なのに、すっごいうれしそうに、
中2ぐらいの感じで盛り上がってるの。
岡宗
ありますね、そういうこと(笑)。
伊藤
いやだなあと思う反面、
「男子はいいなあ」とも思っていたところです。
すっごく楽しそうにしているから。
岡宗
それで盛り上がれるぐらいの感じが、
楽しいですね。
どんな話でもすっごくレベルを下げて
しゃべるって(笑)。
山本
そもそもさ、まさこちゃん、
なんで秀吾に興味持ったの? 
伊藤
娘が、雑誌の「POPEYE」を持ってきて、
連載コラムのページを開いて、
「この人、面白いよ」って教えてくれた、
それが岡宗さんだったんです。
その号では「茨城ロック」を紹介していて。
岡宗
ロカビリーの音楽とファッションで踊る
茨城のロックンロールな若者たちの話ですね。
伊藤
びっくりしました。そしてその翌月は、
四つ葉のクローバーをあっという間に探し出せる
女の子を紹介していて。
岡宗
21、2ぐらいで練馬に住んでる女の子の話だ。
四つ葉のクローバーを10分間に
40個とか50個とか見つけるんですよ。
超能力とかじゃなくて、
「好き過ぎて、浮き出てくる」って言うんです。
でも、ほかのものを見つけることはできない。
伊藤
その連載が面白いってうちで話題になりました。
「なんでそんなふうにすごい人が探し出せるの?!」
みたいに盛り上がっていたんです。
山本
秀吾はそれをどうやって探すの? 
岡宗
好きだからです。
四つ葉のクローバーの女の子とおんなじです。
伊藤
好きだと、寄ってくるんだ。
山本
まさこちゃんの世界のこと、詳しくないんだけど、
なにかいつも探していたり、
光がまだ当たってないようなとこに
フォーカスを当てようということだよね。
でも知っといたら得するよっていうか、
悪い感じにはならないよっていうことを教えてくれる。
伊藤
でもね、私、わりと光が当たりがちな、
みんなが好きなものに目が行くんですよ。
みんなが好きなものが私も好きなもの、
っていう感じがしますよ。
岡宗
ああ、なるほど。
伊藤
だから四つ葉のクローバーには巡り合わない。
山本
マニアックなのにね。
伊藤
どうかなあ。
伊藤
そうそう、岡宗さんの本に、
康一郎さんと出会ったときのことが書いてあって。
それが、もう、カッコよすぎる。
岡宗
そうなんです。あの話、
めっちゃカッコいいでしょ?(笑)
山本
俺、読んだことないんだけどね。
岡宗
僕が22歳ぐらいの時のことです。
自転車に乗って、目黒郵便局の前を通って
友達の家に行ったんですね。
雨の日で、夜10時ぐらいでした。
すると、目黒通りに猫が出てきたんです。
まだ目が見えてなかった、仔猫が、
ニャア、ニャアとなきながら。
それを、拾ったんです。
そして当時付き合ってた彼女に電話して、
飼ってもいいかっつったら、
マンションの規約でダメって言われて、
どうしよう? って。
でも元の場所に置いてはいけない。
もう、生き物が手の中にいる感じがあって。
だからまず近くのコンビニで、
猫が食べるような缶詰とか、
あったかい牛乳とかを買って食べさせてたんですけど、
そうしたら目黒通りの交差点に交番があったので、
「猫拾ったんですけど」って届けたんですね。
ところが「明日の朝6時に自分が交代になるので、
そのときにはもう保健所に連れていくしかないんです」
と、おまわりさんが言うんです。
「保健所に行ったらどうなるんですか」
と訊いたら、けっこうなスピードで殺処分になる、と。
それでこれはどうにかしなくちゃって、
ひとまず仔猫を預けて、
友達のマンションに行ったんです。
そこには男どもがいっぱいいて。
6畳くらいの狭い部屋に7人ぐらいいて。
山本
ほんとうに男ばっかりの集まりなの(笑)。
岡宗
そんなところで、
「すみません、僕、今、猫拾ったんですけど、
誰か飼いませんか」って。
「いま夜の10時で、あしたの6時までだから、
8時間しかリミットがないんです」と。
そしたらそこにいた康一郎さんが、
「あ、じゃあ、俺、飼うわ」
ってすぐに言ったんですよ。
僕はその時康一郎さんと面識はあったけれど、
電話番号は知らないぐらいの感じで、
どんな人かよく知らないから、
ちょっと引いたんです。
そもそも、どんな猫かも見てないし。
なのに、悩むタイミングとかもないんですよ。
「拾ってきました」
「俺、飼うわ」までが4秒ぐらいなんですよ。
奥さんに電話で相談することもなくて。
伊藤
そのとき康一郎さんは30歳ぐらい? 
岡宗
34ぐらいでしたよね。
伊藤
すごい。
岡宗
僕も、それがすげえなと思って。
伊藤
ピンと来たの? 
山本
何だろうね、悪くない感じがしたのかな。
(写真を見せて)この子なんですよ。
伊藤
!!!(ため息)
岡宗
ジジって名前がついて、
13年ぐらいでしたっけ、生きましたね。
伊藤
和子さん(奥さま)はどう思ったんですか。
山本
当時、子犬が来たばっかりだったんで、
心配してたけど、大丈夫でしたよ。
和子さん
ちょっと天使みたいな子だったね。
山本
うん、天使みたいな子だった。性格も。
和子さん
不思議な猫だった。
繊細な子で。
山本
繊細なのに、本当に俺が調子悪いときとか、
背中でさ、大の字になって温めるの。
もう手足を全部のばして、ずっと背中にいるの。
すごい小っちゃい子だった。
きっと、子どものとき、栄養がなかったからだね。

CI-VAのバッグを、あのひとに。その3 一緒に使える。 ともえさん&ミムケンさん

未分類

ともえさん&ミムケンさんの
プロフィール

雑誌や書籍、広告などでフード、
ファッションのスタイリングを手がける
スタイリストの妻・伊東朋惠さんと、
料理を中心に、暮らしまわりの撮影で活躍中の
フォトグラファーの夫・三村健二さんの夫婦。
6歳の息子と白猫と暮らしている。

■ともえさんのインスタグラム
@tomoeitoworks
■ミムケンさんのウェブサイト
http://mimurakenji.com/

スタイリストの伊東朋惠さんと
フォトグラファーの三村健二さんは、
お互いに「洋服の趣味は違う」と言いながらも、
いつも、どことなくお揃い感のある仲良し夫婦。
2人ともベーシックカラーが好きで、
ぴったりとしたシルエットは苦手。
上質な素材の着心地のよい服が好きという
共通した好みのせいでしょうか。

トップスとボトムスをワントーンで揃える
ワントーンコーデが好きな伊東さんが
いつも使っているのは布バッグ。

「仕事の資料や常備薬、メイクポーチ、文房具など、
とにかく荷物が多いので、
厚手で大きめサイズのエコバッグが必須。
さまざまな色柄のものをたくさん持っています」

両手を塞がないよう、バッグは肩掛けできることが条件。
CI-VAのポシェットは、その点、合格!

「NUVOLAは、意外とたっぷりものが入るし、
Tシャツ&パンツのようなカジュアルなときも
きれいめな装いにも似合うデザインがいい。
赤はワントーンコーデのアクセントにいいですね」

身長は153cmと小柄な伊東さん。
ワントーンコーデは、少しでも縦長に見えるようにという
スタイリストらしい工夫でもあるのだとか。
同じ理由で、ショルダーバッグを使うときは、
紐を少し短くして、バランスをとるようにしているそう。

「分厚いコートを着たときは紐を長くしたり、
薄着のときは短くしたり。
自分で結んで調整できるのもいいですね」

荷物が多いのはご主人の三村さんも同様。

「財布、携帯、リップクリーム、ハンカチ、のど飴、
使い捨てコンタクトレンズ、常備薬、目薬‥‥、
なんだかんだたくさん持ち歩いていますね、
夫婦で心配性なのかな(笑)」

バッグを持たないという男性は多いものですが、
三村さんも普段は手ぶら派なのだそう。
となると、たくさんの手荷物はいかに?

「冬はコートのポケットに分散させているんですが、
コートを着ないときは不便なので、
アウトドアブランドのサコッシュを使っています」

ナイロン地のサコッシュは、
汚れにくく軽くて便利とはいえ、
どうしてもラフになりがち。

「だから、シュッと見えるレザーを探していたんです。
LISCIOの立体的なデザインだと、
コンパクトカメラもすっぽり入る。
ナイロン地より、カメラをガードしてくれるから
かなり重宝しそうです」

ショルダーバッグを身につけたご主人を
「似合うね」と眺めながら、
「これなら私も一緒に使えるなあ」と伊東さん。

「私が唯一持っているレザーバッグはブラック。
こんなネイビーって珍しいし、
合わせる服を選ばなくて使いやすそうですね」

とご満悦。
夫婦で共有できるのもLISCIOのいいところなのです。

無駄な飾りのないシンプルなデザインは
コートを脱いだ春先の装いにも、
夏の爽やかな服装にも、しっくりなじむはず。

「淡いベージュのワントーンコーデに
赤いアクセントというのも可愛いな。
今までは赤い靴下をチラ見せしたりしてきましたが
バッグを主役にしたワントーンコーデも楽しいですね」

ほかにも、ネイビーやホワイトとも相性がよいから
赤は意外と汎用性の高いアクセントカラーだと
伊東さんが教えてくれました。

ちなみに三村さんの自転車は、
かごのない折りたたみタイプ。
リュックよりきれいめに使える
レザーのショルダーバッグは
ご近所サイクリングのときにも
活躍してくれそうです。

CI-VAのバッグを、あのひとに。その2 大人っぽく、色っぽく。 スタイリスト 川村繭美さん

未分類

川村繭美さんのプロフィール

かわむら・まゆみ
フリーのスタイリストとして、
CDジャケットやカタログ、手芸などに関する書籍、
広告などで活躍中。
個人的な活動として、
テーマを決めたスタイリングを撮影し、
まとめた小冊子を制作している。
アンティーク雑貨を扱う
「D+E MARKET TOKYO」で、
イベントディスプレイや企画などを手がけることも。

■川村繭美さんのウェブサイト
http://mayumikawamura.com/

ファッションが大好きな川村繭美さんにとって、
スタイリストという仕事は天職。
洋服もバッグもたくさん持っていて、
黄色やピンク、水色といった明るい色合いも大好き。
ピンク色の靴に水色のカーディガンというような
一見難しそうな色柄の組み合わせも、
なんなく着こなしているのはさすがです。

「可愛いなと思った色をつい買っちゃうんです。
着まわしとか考えない衝動買いが多くて(笑)」

そんな川村さんがCI-VAのバッグを初めて見たとき、
真っ先にいいなと思ったのは、ポーチ型のVOLA。

「コンパクトだけど、
マチのあるスクエア型が使いやすそう!
タッセルがポイントになっていて、可愛いし、
金具が落ち着いたゴールドなのもいいな」

フリルやフリンジ、リボン、レースといった
女の子らしいディテールが好きな川村さんらしい視点です。

「可愛いディテールは好きだけど、
いい大人なので、甘くなりすぎないように
心がけています。
レースはデニムでカジュアルダウンしたり、
フリルなら落ち着いた色を選ぶとか、
そういうバランス感が好きですね」

普段は、仕事の資料など、とにかく荷物が多いので、
ザクザク入れられる大きめの布バッグを愛用。
となると、財布や鍵など細かいものが
バッグ内で行方不明になりやすいので、
ショルダーバッグと2個持ちすることが多いとか。

「ポシェットというアイテムも好きで、
ハイブランドのものも
エコバッグのような布製の簡素なものも
刺繍や織りのトライバルなものも
たくさん持っています。
こんなシンプルなデザインのレザーバッグは
旅行のときも使いまわせて便利そう」

VOLAの片面にはポケットがあり、
パスモや携帯電話を入れられるのもポイントです。

「バッグのファスナーを開けなくても
ぱっと取り出せるのはありがたい!
バッグ自体もレザーなのに軽いから
荷物が多い私にはありがたいですね」

色もの好きとして、
赤いバッグにも惹かれるという川村さん。

「こんなモノトーンの格好に
1点だけ赤を入れるとか、
色っぽくていいですよね」

遠くからもパッと目を引く赤いバッグは
川村さんの華やかな雰囲気とぴったり。

「明るい色ではあるけれど、
洋服と合わせやすい
落ち着いた色合いだから気負わず使えそう。
革の質感も滑らかで高級感がありますね」

新しい洋服やバッグ、靴を手に入れたら
まずは手持ちのワードローブと合わせて
鏡の前であれこれ試してみるのだそう。

「ネイビーのバッグだったら黄色いスニーカーかなとか、
赤いバッグだったら全身白も可愛いなとか。
好きなコーディネートができると
しばらく繰り返します」

VOLAとNUVOLAとどちらを手に入れるか
真剣に悩みながら、コーディネートを考える川村さん。
その姿の楽しそうなこと!
本当におしゃれが好きなんですね。

CI-VAのバッグを、あのひとに。その1 子どもと手をつないで。 「CHIGO」ディレクター 紺谷ちぐささん

未分類

紺谷ちぐささんのプロフィール

こんたに・ちぐさ
オンラインショップ「CHIGO」(チゴ)を運営。
シンプルで着心地がよく、洗練されたデザインの
子ども服を中心に、大人の服や
作家とコラボしたデザイン雑貨、玩具などを
世界中からセレクトしている。
建築・内装デザインの仕事をしているご主人と
5歳の息子を育てながら、現在、第2子を妊娠中。

■CHIGOのウェブサイト
http://www.chigo.co.jp/

子どもが小さいうちは、おしゃれは二の次だと
思い込んでいませんか?
でも、好きな服を着たり買ったりすることで
日々の小さなストレスや育児疲れが解消できる。
だからお母さんだって、堂々とおしゃれを楽しみたいと
紺谷ちぐささんは考えています。

紺谷さんの仕事は、
子どものためのデザイングッズを販売する
オンラインショップ「CHIGO」のディレクター。
ちょっと珍しいのが、ユニセックスなテイストであること。

「女の子のための愛らしい洋服やおもちゃは
たくさんのショップで取り扱っていますが、
実は男の子のためのブランドってあんまりなくて。
量販店でロゴ入りのアメリカンテイストなものを
買う人が多いようです。
うちは息子がいることもあって、
男の子に似合うおしゃれなものをたくさん揃えています。
パターンがシンプルで、ベーシックな色のもの。
もちろん女の子が着ても、とても可愛い。
私自身、メンズライクなものを着るのが大好きです」

男女関係なく、好きなものを好きなように着ること。
カーキ色のスポーティーなTシャツを着る女の子も
くすんだピンク色のパンツを履く男の子も
少数派かもしれないけれど、とってもかわいい。

そんな気持ちを込めて
紺谷さんは子ども服や雑貨をセレクトしています。

今日着ているサロペットも、子ども服ブランドのもの。
「親子で同じブランドを着たりするのも
可愛いかなと思って仕入れています。
これはシンプルで洗練されたデザインだから、
さらっと1枚で着たり、
アクセサリーで女性らしくしたり、
タートルを重ねてワークウェアっぽく着たりと
自分らしく着こなせるんです。
こんなふうに小さなポシェットを
アクセサリーのように合わせてもいいですよね」

CHIGOのラインナップには
遊び心のあるものもたくさん並んでいます。

「ちょっと面白いような、
クスッと笑ってしまう要素があるものも好き。
ハンバーガーを刺繍した帽子とか
ロックミュージシャンの絵柄のTシャツとか」

ベーシックカラーのシンプル好みと思いきや
意外な一面もあるようです。

「ワードローブのほとんどは、
ブラック、ネイビー、ベージュと地味(笑)。
その反動なのか、急にびっくりするような
ショッキングピンクとか着たくなるんですよね」

もう5年以上愛用しているという
モヘアのざっくりニットと、
ワッフル地のカシミアニットパンツに
赤いNUVOLAを合わせて。

「特に秋冬は重い色の服が多いから、
赤いバッグはポイントになりますね。
今日みたいな
カーキ色に赤の色合わせは好きだし
カジュアルなニットパンツが
レザーバッグを合わせると
きれいめな印象になるのもうれしい」

ショルダー紐は、かるく結んで
短めにするのが紺谷さん流のバランス。

「ものを出し入れするときも
このくらいの位置のほうが手が届きやすい。
洋服に合わせて調節できるのもいいですね」

5歳の息子と一緒に出かけるときは、
大きなバッグとポシェットという
2個持ちが便利だそう。

「子どもがいると荷物は多くなりがち。
かさばるけれど、子どもと手をつなぐので、
片手はあけておきたい。
だから財布などをすぐに取り出せるように
ショルダーバッグは必須アイテムなんです」

いつもは布バッグがほとんどという紺谷さん。

「ハイブランドのレザーバッグに憧れもしますが
何十万円もするのに、
翌年には流行遅れになってしまう。
それは私には向いていないなと思うんです。
これはシンプルで上質だから、
飽きずにずっと永く使えそう。
そういう安心感がありますね」

CI-VAのショルダーバッグ

未分類

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
12月19日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

ロングカーディガンシルクコットン




▶商品詳細ページへ

DRESS HERSELFの
ロングカーディガンシルクコットン。
チャコールグレーとネイビーが再入荷します。

アウターとして羽織っても、
コートのインナーとしても活躍するので、
一年中着られますよ。
とっても肌触りのいいアイテムです。

「体にゆったりと寄り添う、
ロングカーディガン。
着ていてとてもリラックスするのに、
もたついた印象にならず、
全身をすっと見せてくれるところがうれしい。
また、横にスリットが入っているため、
脚さばきもよく、
歩くのがとてもラクちん。
家でも外でも。
出番が多くなりそう。」
(伊藤まさこさん)

ちいさな革のトートバッグ



▶商品詳細ページへ

販売するたびに、
あっという間に完売するバッグです。
あらゆる服やシーンに合うので、
冬のお出かけに、ぜひ連れて行ってくださいね。

「ファスナーがないので、
『中に入れるものが見えてしまうのでは?』
と思われる方もいるかもしれませんが、
そこは腕の見せどころ。
スカーフなどを目隠しにして、
コーディネートをたのしんでみてください」
(伊藤まさこ)

母の口紅。

未分類

実家の、
台所からお風呂場に行く途中の
ちょっとした間に、
母の鏡台がありました。

パタンパタンと鏡の扉を開くと、
あら不思議。
自分の横顔も斜め後ろの姿も見ることができる。
子どもだった私はそれがおもしろくて、
時おりのぞきこんでは変な顔をしたり、
ちょっと気取ってみたりして、
いろんな自分を眺めたものでした。

鏡台には小さな引き出しがいくつかありましたが、
とりわけ私が好きだったのが、
真ん中にしつらえられた広くて浅い引き出し。

なぜって? 
それは口紅やおしろいが入っていたから。

時どきこっそりとその引き出しを開け、
おしろいをパタパタと頬にはたいたり、
紅を筆に取ってくちびるに塗ってみたり。
母に使ってもいい? と聞けば、
きっと「いいわよ」と応じてくれたはずなのに、
その「こっそり」という感じが、
どうやらよかったらしい。
つまみぐいの感覚と似ているからかな。

今週のweeksdaysは、
CI-VAのバッグをご紹介します。
色合いは、
大好きだった母の口紅にそっくりな、
洒落た赤。
(好評いただいたネイビーのバッグの再販もありますよ。)

持つと、子どもの頃のちょっとうれしい感じを思い出す、
なんだかうれしいバッグなのです。

ちいさな革のトートバッグ、6つのコーディネート。[3]

未分類

その5 生成りでまとめて。

ゴールドと相性のよい、
生成り色でまとめたコーディネート。
ただし足元は同系色にせず黒で引き締めてバランスよく。

バッグを主役にもってきたい場合は、
パールや華奢なゴールドのピアスにして
ほかはひかえめに。
上品で清楚な雰囲気にまとめるようにします。

その6 トレンチできちんと。

上のコーディネートに、
トレンチを重ねてみました。
足元は少しヒールのあるローファーを。
シルバーのバッグにまいたのは、
ネイビーの水玉スカーフ。
アクセントにもなるし、
先っぽを中に入れてバッグの目隠しにもできるので、
持っているとなにかと重宝するアイテム。
柄や色を変えてたのしんでみてくださいね。

ちいさな革のトートバッグ、6つのコーディネート。[2]

未分類

その3 ヒールで華やかに。

赤いプルオーバーに黒いパンツ、黒のヒール。
仕事帰りに、ちょっとレストランでも‥‥なんて時でも、
ゴールドのバッグがあれば大丈夫。
ものがたくさん入って、
きちんと見えて、
でも華やかさもあって‥‥と
欲張りな心を満足させてくれるのがうれしい。

その4 スニーカーでカジュアルに。

中にタートルネックのニットを着て、
足元はスニーカー、
手元はシルバーのバッグを持ちます。
シルバーもゴールドも、印象的な色?と思われがちですが、
意外にもいろんな服(そしていろんな色)と合うのです。

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
12月19日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

2189 NUVOLA


▶︎商品詳細ページへ

販売後、すぐに完売となってしまった
CI-VAの2189 NUVOLAが再入荷します。
小さすぎず、大きすぎずのサイズ感は、
使い勝手がとてもいい優れもの。
紐をはずしてクラッチバッグとしても使えます。

「フラットな作りの、
これ以上にないくらいシンプルなバッグです。
ヒモが長くなっているので、
斜めがけしたり、またはヒモを結んで肩にかけたりと、
持ち方によって印象が変わるところも魅力のひとつ。
使ううちに革がだんだんとやわらかくなり、
体にそうように。
育っていくたのしみがあるのが、
『CI-VA』のバッグのよいところなのです。」
(伊藤まさこさん)

ちいさな革のトートバッグ、6つのコーディネート。[1]

未分類

その1 いつもとちがうデニムの感じ。

デニムにボーダーのTシャツもいいけれど、
ちょっと気分を変えたいのならこんなヒラヒラニットを。
足元は赤いブーティーにすれば、冬のおしゃれが完成です。
ちょっと派手かなぁ‥‥と思うかもしれませんが、
おだやかなゴールドなので、
その心配はありません。
髪は小さくまとめて、バランスをよく見せてくださいね。

その2 ネイビーのコートと。

ボトムと靴は上と同じですが、
コートをネイビーにし、
襟元にスカーフをくるり。

スカーフはトリコロールカラー。
ブーツから一色取った色を合わせると、
全体がまとまりやすいのでぜひお試しを。

おしゃれの仕上げはシルバーバッグ。
同じ形でも色が変わると雰囲気もガラリと変わるもの。
おしゃれってたのしいね。

ゴールドとシルバーの革のバッグ

未分類

おしゃれに一役。

未分類

「シルバーのバッグ、とっても気に入っていて
よく持っているんですよ」
そう声をかけてくれたのは、
家の近所のごはん屋さんの方。

ベリーショートの髪、
シンプルなTシャツと
コットンのパンツ。
いつも潔いいでたちで、
見ているこちらも清々しくなるなぁと思っていただけに、
その一言がほんとうにうれしかった。

ほかにも、
「荷物が思いのほか入るから、
仕事にも持って行っています」
とか、
「くらくなりがちな冬のおしゃれに、
シルバーがいいポイントになってくれる」
などなど、バッグの感想が続々。

こんな風に、
みんなのおしゃれに一役買ってくれているのだと思うと、
作ってよかったとうれしくなるばかりです。

この冬に登場するのは、
シルバーにプラスしてゴールドのバッグ。
「ゴールド」といっても、
きんきらきんじゃなくって、
ふだんの私たちのおしゃれに合う、
落ち着いた色合い。
色が違うだけで、こんなに雰囲気が変わるんだ! 
とおどろくばかりのニューカラー、
どうぞおたのしみに。

新しい投稿ページへ古い投稿ページへ