輪島キリモト

ひら椀

  • 小・本朱

20年前、取材で輪島を訪れた時に、
出会ったのが今回ご紹介する、
ひら椀とすぎ椀です。

以来、毎日使い続けて今では、
艶やかさが増し、
とてもいい味わいになりました。

その時、思い切って5客ずつ揃えたのですが、
今となっては、
すごーくよい買いものをしたなぁ‥‥
と大満足しています。

ひら椀は、
間口が広いので、豚汁やけんちん汁など、
ちょっと大ぶりな具の時に登場。
汁物だけでなく、
つややかに炊き上がったごはん、
おやつ、煮物などなんでも合う、
万能な器です。

手に持った時の感触がとにかくいいのですが、
(「やわらかい」とでも表現したらいいのかな)
丈夫で万が一、なにかあっても修理ができる。
ていねいにつきあえば、
それこそ一生ものの器です。

お椀を揃えたいけれど、
どれがいいんだろう?と買いあぐねている方に、
「まずはじめのお椀」として、
おすすめしたい形です。

使い方のコンテンツもどうぞ参考になさってくださいね。

(伊藤まさこ)

底から上縁にかけて緩やかな広がりを持つ
「ひら椀」は、
輪島キリモトの桐本泰一さんがデザインした器です。

このふっくらとした質感、奥行きのある表情は
「本堅地技法」によるもの。
天然木に布着せを行ない、
「輪島地の粉」を用いた下地を施し、
中塗り、上塗りと丁寧に塗りを重ね仕上げています。

使い込むことで少しずつ色が明るくなり、
艶も増していく、その変化も美しいのが特徴です。

素材

天然漆、ケヤキ

サイズ

φ128×高さ56mm

容量

約280ml
※容量はすりきりいっぱいまで入れたときの量です。

重さ

約80g

生産国

日本

知っておいてほしいこと

  • ・直火、電子レンジ、オーブン等は使用しないでください。

  • ・直射日光等の紫外線に長時間さらしておくことや、
    著しく温度、湿度の高い状況下に置くことは避けてください。

  • ・割れ、欠け、ヒビが入った場合は、使用をひかえてください。

  • ・体質によっては、漆でかぶれる恐れがあります。

  • ・ご使用後は、柔らかいスポンジを使い、水かぬるま湯で洗ってください。
    (中性洗剤の使用可)
    すすいだ後は、布巾で水滴を拭いてください。
    水道水に含まれるカルキ分がこびりつくのを防ぎます。

  • ・タワシ、磨き粉、機械で洗うことや、乾燥機等の使用は避けてください。

  • ・沸騰したての高温のものは入れないでください。
    急激な温度変化により、漆が変色する場合があります。

スタッフクレジット

写真|有賀傑
スタイリスト|伊藤まさこ