輪島キリモト
すぎ椀
- 小・本朱
モダンで凛とした佇まいの「すぎ椀」。
和洋問わず幅広く使うことができる漆器です。
逆さにすると杉の木のてっぺん部分に似ていることから、
この名前がつきました。
内側はふっくら丸みを帯び、
外側はほっそりスマートに。
内と外で異なるラインは、
確かな技術を持つ椀木地師だからこそできる形です。
見た目の印象は小ぶりですけれど、
容量は250ミリリットル。たっぷり入ります。
このふっくらとした質感、奥行きのある表情は
「本堅地技法」によるもの。
天然木に布着せを行ない、
「輪島地の粉」を用いた下地を施し、
中塗り、上塗りと丁寧に塗りを重ね仕上げています。
使い込むことで少しずつ色が明るくなり、
艶も増していく、その変化も美しいのが特徴です。
素材
天然漆、ケヤキ
サイズ
φ101×高さ77mm
容量
約250ml
※容量はすりきりいっぱいまで入れたときの量です。
重さ
約90g
生産国
日本
知っておいてほしいこと
・直火、電子レンジ、オーブン等は使用しないでください。
・直射日光等の紫外線に長時間さらしておくことや、
著しく温度、湿度の高い状況下に置くことは避けてください。・割れ、欠け、ヒビが入った場合は、使用をひかえてください。
・体質によっては、漆でかぶれる恐れがあります。
・ご使用後は、柔らかいスポンジを使い、水かぬるま湯で洗ってください。
(中性洗剤の使用可)
すすいだ後は、布巾で水滴を拭いてください。
水道水に含まれるカルキ分がこびりつくのを防ぎます。・タワシ、磨き粉、機械で洗うことや、乾燥機等の使用は避けてください。
・沸騰したての高温のものは入れないでください。
急激な温度変化により、漆が変色する場合があります。
スタッフクレジット
写真|有賀傑
スタイリスト|伊藤まさこ
スタンダードなひら椀とともに愛用しているのが、
このすっとスマートな佇まいのすぎ椀です。
こちらは、ひら椀にくらべると
間口が小さいので、
山椒の葉をたっぷり入れた赤だしのお味噌汁や、
万能ネギだけの具が少なめの汁物、
またはれんこんのすり流し、
じゃがいものポタージュなど、
とろりとした汁物の時に登場。
汁物だけでなく、
おひたしや、あえものをはじめ、
アイスクリーム、ぜんざいなど、おやつの時間にも。
横から見た姿も美しく、繊細な印象。
スタンダードなお椀を持っている方にも、
新鮮に映る形ではないでしょうか。
使い方のコンテンツもどうぞ参考になさってくださいね。
(伊藤まさこ)