島るり子
お湯のみ
SIZE・COLOR
- 小・粉引
- 大・粉引
- 小・黒釉
- 大・黒釉
伊那を拠点に作陶をつづける
島るり子さん手づくりの陶器です。
この大・小の「お湯のみ」は、
その名前のとおり、お茶をいれる器として
使っていただけます。
色はふたつ。
今回あたらしく登場するのが「黒釉」で、
焼くと黒色に発色する、
鉄分の多い釉薬を使っています。
島さんは、最後にひとつひとつ
サンドペーパーで仕上げています。
(そのため、白っぽい跡が残っているものがあります。)
「粉引」(こひき)は、鉄分の多い、
やわらかな赤土の上から白い化粧土をかけ、
釉薬で仕上げたものです。
粉引の個性として、水や湯につけると
赤土と白土のあいだに水分が入り、染みが浮きます。
乾けば消えますが、その染みを最小限にとどめるため、
最初にお使いいただく前に
「目どめ」をしていただくことをおすすめします。
たっぷりの鍋に米のとぎ汁を入れ、
冷たい状態から沸騰させ、15分ほど煮て、
そのまま冷ましてから洗って乾かします。
そうすることで隙間に米のでんぷんが入り、
染みがつきにくくなりますよ。
お茶以外の用途としては、
小は、ぐい飲み、中国茶、
エスプレッソ、珍味入れに。
大は、紅茶、コーヒー、
たっぷりのみたいカフェオレ、
ヨーグルト、アイスクリーム、
あるいはそうめんを盛って、薬味をのせ、
つゆをはって一品にしてみたり、
ちいさめのお茶漬けを味わったり。
また、時にお花を浮かべたり、
一輪を投げ入れたり、そんな使い方もいいですよ。
島さんからのアドバイスとしては、
「粉引きはどんなお茶でも
色が見えて美味しそうだと思いますが、
黒は緑茶の緑や
紅茶の琥珀色などが分かりませんから、
コーヒーやカフェオレ、
お酒などには良いけれど、
私は日本茶や紅茶の時には使いません」
とのことです。
「私はいろんなタイプの器を作っていますが、
様々な使い方をしていただけるようにと思っています。
“料理が何だか美味しそうに見えるから嬉しい!”
そう言ってもらえるとバンザ~イです。
“つい毎日何かを盛り付けて使っている”
と言っていただくと、
一つ一つ丁寧に作ろうと、励みになります」(島さん)
素材
陶器(粉引き、黒釉)
サイズ
・大
高さ:約6.5~7.5cm
直径:約10~10.5cm
容量:約200ml~350ml
※個体差がありますので、目安のサイズ感です。
・小
高さ:約5c~6cm
直径:約7.5~8.5cm
容量:約120ml
※個体差がありますので、目安のサイズ感です。
重さ
大:約176~205g
小:約73~80g
※個体差がありますので、目安の重さです。
生産国
日本
知っておいてほしいこと
・ひとつひとつ手づくりのため、
かたちや大きさ、焼き色に個体差があります。
陶器は釉薬のかかりかたによって、色ムラがあったり
焼いている最中にできた、
貫入(かんにゅう)やゆがみが見られる場合がありますが
風合いとして、おたのしみいただければと思います。・ひとつひとつ手づくりのため、
同じサイズの商品であっても
サイズの違いがありますので、ご了承ください。・ひとつひとつの違いについて詳しくは、
こちらのページをご確認ください。・粉引きの器は、
鉄分の多い赤土の上に、白い化粧土をかけます。
釉薬は透明なので、粉引きの白は土の色です。
はじめに水や湯などにつけると、
写真のように、グレーのしみが出て広がりますが、
これは赤土と白土の間に水が入るために生じるものです。
乾き始めるとシミは消えます。・粉引きの器は、使い始めに米のとぎ汁で煮るか、
シミが全体に広がるまで、十分水につけてから
お使いいただけると、
食べ物のシミなどがつきにくくなります。・粉引きの器は、
ピンホールと呼ばれる小さい穴や、
ひびのように見える貫入から
水などがしみこみ、徐々に色が変わるなど、
使っていくうちに成長する器です。
その変化をおたのしみください。・ひとつひとつサンドペーパーで仕上げているため、
黒釉の器で、白っぽい線上の跡が残っているものや
全体的に白っぽい質感になっているものがありますが、
品質に問題はありません。
使っていただくうちに、薄くなります。・食洗機をご利用いただけます。
・電子レンジはご利用いただけます。
・こちらの商品は海外発送をしておりません。
スタッフクレジット
写真|有賀傑
スタイリング|伊藤まさこ
使い始めて、20年近くになる島さんの器。
島さんの工房で、または時おり開かれる展覧会で、
すこしずつ揃えてきました。
使っていて思うのは、
「盛るものを引き立ててくれる器」だということ。
さすが料理上手の島さん。
使う側の気持ちに立った器作りがとてもうまいのです。
それからもうひとつは、
「温かい気持ちになる」ということ。
お湯のみは、
手に持ったり口につけたりするので、
こういった部分はとても大切ではないかなぁと思うんです。
島さんの手によって、ひとつずつ作られた器は、
どれも表情が違います。
形が一定なプロダクトの器になれている方は、
この形の違いに最初はとまどうかもしれません。
でも使っているうちに、
その個性がだんだんとかわいく思えてくるんです。
私が島さんの器を買うときは、
あえて同じような形をえらばず、
その「不揃いさ」をたのしんでいます。
テーブルに並んだ姿も、
重ねて食器棚におさまった姿も、
どちらも好き。
ひとつずつ持つ個性をどうぞたのしんでください。
名前は「お湯のみ」としていますが、
使い方は自由。
お茶を飲むのはもちろん、
チャイやデザート、くだもの、
それからおかずをちょこんと盛ったりも。
くわしくは使い方のコンテンツをごらんくださいね。
大きさは小と大の2つ。
色は一昨年好評いただいた粉引、
そして今回、新たに黒が加わりました。
(伊藤まさこ)