クリスマスリース

天然素材を使い、ほのかにグリーンの香りのする、
ホリデイシーズンにぴったりのリースをつくりました。
サイズはＳとＭ。
Ｓは直径約25センチ、高さ約７センチ、約200ｇ。
Ｍは直径約30センチ、高さ約11センチ、約350ｇです。

ベースになっているグリーンは、
樅（もみ）、檜檉（ひむろ）、ブルーアイス。
３種類の国産常緑針葉樹。
生のまま、ワイヤーで丸く組んでいます。

樅はマツ科の常緑針葉樹。
ヨーロッパやアメリカでは、
クリスマスツリーに使われる木として有名です。
「知恵の木」とも呼ばれ、
冬の間も緑がうつくしい常緑樹であることから、
強いいのちの象徴とされてきました。

檜檉は、杜松（ねず／としょう）という名前でも知られる、
ヒノキ科の常緑針葉樹です。
園芸に使われる木ですけれど、
ヨーロッパでは松かさがジンの香りづけや
ジビエの調理にも使われています。
北欧では材木がバター入れや
バターナイフなどにも使われるとか。

ブルーアイスも、ヒノキ科で北米原産の常緑針葉樹。
アリゾナイトスギの名でも知られています。
白く粉をふいたような、青緑色の葉を持っています。

そして、グリーンのなかにちらっと見えるのは、
ドライ加工をした木の実。
ヤシャブシ（夜叉五倍子）、トウヒ（唐檜）、
ホワイトパイン（松ぼっくり）です。

茶色く、いちばんちいさな実がヤシャブシ。
日本固有種の、カバノキ科の落葉高木です。
色染めに使う赤みのある茶色い色は
古来より草木染にもつかわれてきました。

トウヒはマツ科の常緑針葉樹。
白っぽくて細長く、大きな実がそれ。
亜高山帯に分布する大木で、
日本では北海道に多くみられます。

ホワイトパインは、アメリカ西海岸から
カナダにかけて分布するマツ科の植物。
樹高はなんと60メートルにもなり、
幹の直径は２メートル、なかには400歳の
樹齢のものもあるのだそうです。

そんな植物を使ってつくられたこのリースは、
ひとつずつ、ハンドメイド。
そのため、枝ぶり、実の大きさやかたちには
個体差があります。
フレッシュな素材を使っていますので、
暖房のあたらない場所にかけてくださいね。
そのままの色では長期間の保存はできませんが、
１日１回、スプレーで水を吹きかけると
きれいな緑が長持ちします。
そして、ゆっくりとドライフラワーになっていく過程も、
おたのしみいただけますよ。