田代淳
そば椀
COLOR
- 溜
- 朱
気負いなく使えるうるし塗りのものを作る、
田代淳さんのブランド「うるしぬりたしろ」。
今回weeksdaysでご紹介するのは、そば椀。
一人分の麺類にちょうどいいサイズの漆器です。
漆器の下地手法は、産地によって様々ですが、
この器は、漆だけを何度も塗り重ね、
漆の塗膜自体を下地としています。
色は朱(しゅ)と溜(ため)の2色。
朱は、陶磁器にはなかなかない色味なので
テーブルの上がパッと明るくなります。
溜は、下塗りに弁柄(べんがら)というレンガ色の漆、
上塗りには飴色の漆が塗ってあり、
一見、黒っぽく見えますが、
縁のところに少し弁柄が透けて見えます。
使っていくうちに、全体が明るく透けてきて
変化を楽しむことができます。
「私が製品を作るときの動機はいつでも
自分が欲しいもの。
温かいそばやうどんを食べる器が欲しくて、
そば椀を作りました。
木の器は、そんなに熱々にはならないから、
持ったときに熱くないのに、
中身は冷めにくくて軽いんです。
温かいものをたっぷり入れるのに
大きい漆のお椀はとても優秀なんですよ。
この器は、そば、うどん、ラーメン、
にゅうめん、フォーなどの麺類はもちろん、
丼ものにもおすすめ。
漆器で食べるご飯は、美味しく感じるんですよね。
漆器だからかしこまった料理をとは思わずに、
気張らずに使って欲しいです。
手抜きご飯でも漆器に盛るだけで
ちょっといい気分で食べられますよ」(田代淳さん)
素材
栃、漆
サイズ
φ145ミリ、高さ95ミリ
※若干の個体差がございます。
容量
670ml
※すりきりいっぱいまで入れたときの量です。
※個体差がございます。
重さ
約160g
※若干の個体差がございます。
生産国
日本
知っておいてほしいこと
・電子レンジ、食洗機でのご使用はお避けください。
・使用後は柔らかいスポンジで洗い、水気を拭き取ってください。
・紫外線は漆の塗膜を劣化させます。
保管は直射日光の当たらない場所でお願いします。・たわし、クレンザーのご使用は塗膜に傷が付くため、お控えください。
・極端に熱いもの(沸騰したてのもの、揚げたてのものなど)は、
ひと呼吸おいてから入れてください。・塗膜が変色してしまうことがあります。
・体質によっては、漆でかぶれる恐れがあります。
スタッフクレジット
写真|有賀傑
スタイリング|伊藤まさこ
使用アイテム
すべて伊藤まさこ私物
具沢山のお味噌汁や、おそば、おかゆ、煮麺、フォー。
お正月にはお雑煮にも。
汁ものだけではなくって、
炊き込みごはんやおどんぶり、
煮物や和えもの、サラダ、
時にはお菓子だって盛ってしまう。
お椀よりひとまわり大きめが使いやすく、
なにより料理がおいしそうに見えるところがうれしい。
盛った料理が美しく見えるのは、
凛とした佇まいと、
温かさがうまい具合に同居しているから。
このお椀がきてから、
出番がない日はない、というくらい愛用中。
最初は朱をひとつ。
この冬、あらたに黒をひとつ買い足しましたが、
どちらもよくって、順繰りに使っています。
(できたらあともうひとつずつ買い足したいと思ってる。)
田代淳さんへのインタビューコンテンツも、
合わせてどうぞ。
(伊藤まさこ)