吉岡木工
わたしのおはし
TYPE・SIZE
- サティーネ漆仕上げ 24cm
- サティーネ漆仕上げ 21.9cm
- オノオレ桜漆仕上げ 24cm
- オノオレ桜漆仕上げ 21.9cm
- 黒檀 24cm
- 黒檀 21.9cm
以前「ほぼ日」で販売を行なった
「わたしのおはし」。
京都・舞鶴で箸専門の木工所をいとなむ
木工家・吉岡民男さんの手による箸を、
「weeksdays」で販売することになりました。
この箸は、吉岡さんが材料選び、
いちばん難しい箸の形状に切り出す作業、
そして仕上げの磨きまで、
箸づくりを一貫して担当してくださっています。
今回は今までの「アフリカ黒檀」に加え、
「サティーネ」と「オノオレ桜」を使った箸を
作っていただきました。
「黒檀」は、正倉院の宝物にも使われたほど
ふるくから銘木とされる木材。
硬さと強さ、そしてしなやかさをもち、
ていねいに磨くことで出る深いつやが美しい素材です。
緻密・重厚・堅固ですから、
これを箸にする加工は、とても難しいといわれます。
南米のパナマやペルーで育つ「サティーネ」は、
その赤みがとても美しく、強さも兼ね備えた木です。
箸に使える、木目がまっすぐ通ったところが
木によって違い、その割合が他の木より少ないので、
加工もとても難しい木材です。
木によって色の濃さも様々ですが、
吉岡さんができるだけ赤い木を選んでくださいました。
「オノオレ桜」は東北にしかないという、貴重な木。
色はほのかにピンクを帯びています。
重硬で強靭、斧が折れるほど硬いと言われるため、
「オノオレ」という名前がつけられました。
「サティーネ」と「オノオレ桜」の箸は、
漆を塗って仕上げています。
拭き漆(漆を刷り込み余分な漆を何度も
拭き取る漆芸の一つ)仕上げのため、
変色しにくくお手入れがしやすいのも特徴。
いずれもかたちは四角。
転がりにくく、箸先まで四角くなっていますから、
食べ物をはさみやすい。
太いところで約7ミリと、やや細く感じられますが、
木目のこまかさ、密度の高さで、
持つとしっかりした感触と重みがあります。
先端は2ミリまで細く削っていますが、
頼りなさを感じることはありません。
すこしくらいであれば、力を入れて挟んでも、
しっかりとしなる、強いばねのような弾力をもっています。
機械でも削りだすのがたいへんな細さなのですが、
吉岡さんは、角をおとし、
手になじむまるみをつくる作業を、
1本ずつ、サンドペーパーでていねいに仕上げます。
「黒檀」ならではのつやは、
時々、かわいた布で拭くことでよみがえります。
「サティーネ」「オノオレ桜」は
みがいたり油を塗る必要はありません。
サイズはふたつ、
一般的な箸の表現で、
男性用として長さ24センチ、
女性用として長さ21.9センチのものを用意しましたが、
使いやすさは人それぞれ。
たとえばお弁当箱といっしょに持って行く用に短いもの、
ふだん用には長いもの、と使い分けるのもいいですね。
素材
サティーネ、オノオレ桜、アフリカ黒檀
サイズ
7mm角磨き仕上げ
全長:24cm、21cm(2種類)
仕上げ
アフリカ黒檀・・・磨き仕上げ
サティーネ、オノオレ桜・・・拭き漆仕上げ
生産国
日本
知っておいてほしいこと
・本製品は海外発送はしておりません。
・漆仕上げのものは届いた時ににおいがすることがありますが、
使用とともに薄くなっていきます。
気になる場合は風通しの良い場所で数日間置いていただくと
やわらいでいきます。・箸を水の中につけ置きすることは避けてください。
・なるべく洗剤を使わず、
やわらかい布やスポンジを使って、
水やぬるま湯で洗い、
すぐに乾いた布で拭き、乾燥させてください。・食洗機は使用しないでください。
・変色または変形するおそれがあるので
直射日光等を避けて保存してください。・食酢、レモン汁など、酸性の強いものに長時間ふれると
変質し、つやがなくなることがあります。(黒檀)・長くお使いいただくうちに表面がかさついてきましたら、
荏胡麻油を薄く塗ってください。(黒檀)
スタッフクレジット
写真|有賀傑
ヘアメイク|草場妙子
スタイリング|伊藤まさこ
モデル|山本奈衣瑠(身長160cm)
使用アイテム
○7、8枚目
輪島キリモト すぎ椀(小・本朱)
鋼正堂 丸プレート(大)
その他すべて スタイリスト私物
モデル着用アイテム
ブラウス ¥19,800/Le pivot
[お問い合わせ先]
Le pivot http://lepivot.jp/
すっとした、
見た目の佇まいにまず一目惚れしました。
しっとりした黒は、
漆器やキリッとした磁器、
おおらかな土ものなど、
あらゆる器と相性がよく、
テーブルの上を格段に美しく見せてくれます。
持つと分かるのですが、
しなやか。そしてかたい。
まるで第二の手のように、
気持ちいいくらい料理をうまく掴む。
美しいだけではない、
「道具」としても優秀なお箸なのです。
素材は、
ていねいに使い、
手入れをすれば一生ものと言われている黒檀。
半年間、毎日使ってそのよさを実感しています。
お手入れ方法はこちらからどうぞ。
今回、黒檀にくわえて、新たにご紹介するのは、
サティーネとオノオレ桜の2つの素材。
漆で仕上げてあり、
黒檀とはまた違う風合い。
それぞれ木の色合いも違うので、
ご家族で「私はこれ!」なんて、MY箸を決めても。
長さは、それぞれ24cmと21.9cmです。
(伊藤まさこ)