NAGATA
怪録テレコマン!
hiromixの次に、
永田ソフトの時代が来るか来ないか?!

第65回 パイロットの日常 〜その3〜

現役のパイロットの方にお話をうかがっています。
今回は知られざるコクピットでの風景について。
「え、そうなの!」という驚きが満載です。
最後までごゆっくりどうぞ。

木下 タバコ吸ってもいいですか?
永田 ああ、はい、どうぞどうぞ。
‥‥あの、操縦席では?
木下 タバコですか?
いまは禁煙になってますね。
永田 ってことは以前は吸えたんですか?
木下 ええ。というか、客席も、
以前は吸える場所がありましたよね。
それを全面的に禁煙にしたものですから。
永田 そうかそうか。
「客が吸ってないのに、なんで
 パイロットが吸えるんだ!」ってことに。
木下 なりますからね。
永田 ってことは、以前は、
コクピットに灰皿とかあったわけですか?
木下 ありましたありました。
灰皿はありましたね。
永田 備え付けの?
木下 そうですそうです。
永田 へえーーー。見たい!
木下 ただの灰皿ですよ(笑)。
永田 すいません。ええと、通常、
コクピットには何人いるんですか?
木下 ぼくらの飛行機にはふたりですね。
永田 交代で操縦するわけですか?
木下 いやいや、操縦する人はどっちかひとりだけ。
基本的には機長が操縦して、
副操縦士は、計器のチェックとか、
ほかの機械の操作をします。
操縦といっぺんにできないですから、
最低ふたりは必要なんですよ。
永田 操縦席、すごいですもんね。
なんかもう、チカチカしてますもんね。
いわゆるその、松本零士的な世界!
木下 そうですね(笑)。
でも、まあ、いっぱいボタンはありますけど、
いまはすべてコンピューター制御されてるんで、
ほとんどいじらないです。
永田 ありゃ。
木下 出発するまえに全部セットしてしまえば、
もうほとんどあとはいじることはないですね。
もちろん、オートパイロット機能が
入ってる飛行機での話ですけど。
なにか壊れたときにちょっと操作するとか、
そういうのはありますけど。
あとは、その、曲がったり、
高度を変えたりするときにいじるくらいで。
永田 (胸のまえあたりで
 操縦桿を握る仕草をしながら)これを。
木下 いえいえ、
(斜め上のあたりをひねる仕草をしながら)
これを。
永田 (斜め上のあたりをひねる仕草をしながら)
これ? 操縦桿ではなく?
木下 いえ、操縦桿じゃないです。ノブです。
永田 ノブ!! ひねるノブですか!
木下 そうです。
曲がりたければノブを回せばいいわけです。
永田 はあ。えっ? ノブ? ひねるノブ?
木下 そう。左に曲がりたければ、
(斜め上のあたりをひねる仕草をしながら)
ノブを左に回す。
永田 (しつこく胸のまえあたりで
 操縦桿を握る仕草をしながら)
これではない。
木下 (ついに胸のまえあたりで
 操縦桿を握る仕草をしながら)
これはね、オートパイロットのときは
まったく使わないですね。
永田 はあああああ〜。
木下 基本的に、オートパイロットのときは
全部ボタンとかスイッチとかを操作すると
飛行機が勝手に行くんで。
永田 へええええええ。
じゃあ、あれですか、極端な話、
飛行機が飛んで、まっすぐ飛んでるときに、
僕がちょっと変わらせてもらって、
操縦席に座らせてもらうということも‥‥。
木下 うーん、それは、どうだろうなあ(笑)。
永田 失礼しました!

(まだまだ続く‥‥)

永田ソフトさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「永田ソフトさんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2004-01-30-FRI

BACK
戻る