ホロホロホロ‥‥ホロホロホロ‥‥
はい、みなさん、今日はね、
私、ホロホロ鳥が、担当させていただきます。
けれども、ちょっと言いたいことがあって
ホロホロホロ‥‥ホロホロホロ‥‥
あ、ごめんなさい、ホロホロホロ‥‥
あの、私ね、名前が、ホロホロ鳥って言って、
ちょっと変わってますけれども、
じつは、べつに、変な名前だとは
思ってなくて、ホロホロホロ‥‥
あの、だから、とくに嘆くつもりもないんですけど、
だって、この名前って、ホロホロホロ‥‥
ほかのみなさんに比べたら、ホロホロホロ‥‥
むしろかわいいくらいだと思ってて、
嘆くつもりなんて、ないんですが、ホロホロホロ‥‥
なぜだか、涙が止まらなくて、ホロホロホロ‥‥
あー、泣ける。ていうか鳴ける。ホロホロホロ‥‥
もう、いい親鳥なんだし、鳴いてる場合じゃないし、
あんまりホロホロ鳴くのも、はずかしいな、
なんて、思ったりするんですけど、ホロホロホロ‥‥
ホロホロホロ‥‥ホロホロホロ‥‥えぐっ、ひぃっく、
あの、ド、ドラマとか観てても、ホロホロホロ‥‥
ついつい嗚咽が、ホロホロホロ‥‥ホロホロホロ‥‥
‥‥すいません。ちょっとすいません。
‥‥ふぅーーー‥‥ふぅーーーー‥‥すいません。
‥‥‥‥はい。もう、大丈夫です。
‥‥すいません、鳥みだして。
ええと、ですから、私の名前は、
嘆くほどではございません‥‥と‥‥あっ、ダメだ、
ホロホロホロホロホロホロ‥‥ホロホロホロ‥‥
ホロホロホロホロホロホロホロホロホロ‥‥
ひっく、えぐっ、ホロホロホロホロホロホロ‥‥。
(つぎなる嘆きへつづく)
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