糸井 |
秋葉原は、
「葉原」というくらいだから、
原っぱだったわけですよね。
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タモリ
| 火除地にもしてたんです。
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糸井
| ひよけ?
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タモリ
| 火事がこないようにしていたんです。
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糸井
| ああ。
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中沢
| 当時は、消火作業って、
間の家をつぶすっていうやり方で、
延焼をくいとめる空き地だったんです。
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タモリ
| それで、
秋葉神社に防火の神様をまねいて、
あきばはらと言っていたのが、
言いにくいんで、
あきはばらになったんだと思うんです。
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糸井
| そのへんは江戸時代まで
さかのぼるだけですよね?
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タモリ
| そうですそうです。
私はそこまではさかのぼりました。
すみません。
たかだか200年とか300年でね。
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糸井
| (笑)いやいや、
それだけでもおもしろうございます。
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タモリ
| ありがとうございます。
これは
ほんとうにおもしろいことで、
これから出てくることと思うんですけども、
われわれが今までに学校で習った感じでは、
縄文人って、なんかけだものというか、
「あー」とか「えー」とか、
あんまりしゃべらない印象がありますね。
動物と人間の中間くらいで、
なんの変化もなく。
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中沢
| 歴史教科書でも、すごい薄いですよね。
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糸井
| 1ページあったかないかくらい。
はやく縄文やって弥生にいって、
2日間くらいでおわって、
大和朝廷が……という感じ。
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タモリ
| とにかくはやく済ませたいという。
歴史の前戯みたいなもんですよね。
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糸井
| 戦後もすくないわりに、
縄文とか弥生とかも
すくなかったですよね。
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中沢
| でも、
前戯は1万年とかですからね。
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糸井
| 時間は長いわけですからね。
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タモリ
| 「前戯一万年」って
どっか中国のことわざみたいに……。
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中沢
| (笑)あはははは。
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タモリ
| 縄文時代は、じつは
そういうものじゃないということが
最近の研究でよくわかったんですよね。
(明日に、つづきます)
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2006-01-03-TUE
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