タモリ |
夢がなかったら
自殺者がだいぶ減ると思うんです。
あれは、夢のせいですよ。
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糸井 |
だからがっかりするんだと。
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中沢 |
行者さんも同じことを言ってました。
夢を見ない訓練を最後するんですよ。
「夢、よくないから」って言って……。
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糸井 |
タモリさん、行者ですね。
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タモリ |
「Dreams Come True」というバンドは
とても好きなんですけれどもね……。
名前は……。
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中沢 |
(笑)
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糸井 |
ドリームは必ず、カム、トゥルーだと。
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タモリ |
マスコミが努力すれば
ぜんぶ叶えられると言いますけど、
私は中学の時に短距離の選手に
なりたかったんですけれども
どんなに努力しても
世界記録は出せないと思うんですよ。
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糸井 |
そうですね。残念ながらね。
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タモリ |
やっぱり、中学の時に
勉強できない奴が
いっぱいいるんですけれども、
勉強できない奴にどんなに勉強さして、
尻を叩いても、先生方は
「みんな勉強する能力は同じだよ」と。
違うんですよ。
だから勉強できなくてもいいわけです。
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糸井 |
そうですね。
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タモリ |
勉強ができなくてもいいのに
なぜさせるのかというと、
やっぱりその西欧の考え方ですからね。
資本主義という全体主義がありまして、
それがそうさせているんですね。
ぜんぶ行き詰まりがでてきているんです。
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糸井 |
興奮、なさってます?
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中沢 |
(笑)
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タモリ |
興奮してます。
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糸井 |
(笑)めずらしく!
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タモリ |
はい。
ですから、
あの、言いたいことは、
本当に感動することは
今から語られることだと。
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糸井 |
あぁ! いいですねぇ!
ぼくは今、気圧されました。
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中沢 |
なんかぼく感動しちゃった。
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糸井 |
(笑)
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タモリ |
感動しちゃだめですよ。
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糸井 |
ふだん低温体質な人が
こういうことを言うと
やっぱりびっくりしますね。
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タモリ |
びっくりするでしょう。
私はいままで、
長い芸能生活のなかで
感動という言葉を
使ったことがないんです。
今からぼくは
感動することになると思うし、
とてつもなく難しいことだと思うけど
一応この現場にいるということで、
どなたも感動すると思うので、
ぜひとも、これから、
ほんとうに聞いていただきたいと……。
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糸井 |
じゃあ、中沢くん、頼むね。
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中沢 |
感動しました。
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タモリ |
新しいこと入れてくださいよ。
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糸井 |
じゃ、去って行っていいのかな。
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タモリ |
これで、おまかせすればいいのですね。
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糸井 |
よろしくおねがいします。
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中沢 |
ひとりぼっちで残されましたけれども、
感動を与えなくてはいけないらしくて。
じゃあ、はじめましょう。
こんなに
長い時間の講義というのも
ぼくは、
はじめてなものですから。
(明日に、つづきます)
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2006-01-11-WED
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