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「日経」がつくメディアに
糸井重里が出まくります。 |
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「日経」に出たかったのには、
わけがあるんです。 |
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糸井重里が考える仕事論が
随所に登場する記事です。 |
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明日、10月17日発売の
「日経ビジネスアソシエ」を皮切りに、
「日経ビジネスオンライン」(10月27日より4回更新予定)
「日経エンタテイメント!」(11月4日)と
糸井重里のインタビューが
立て続けに掲載されていきます。
この一連の取材記事、
実は日経BP社に「ほぼ日」からお願いをして
糸井重里の取材をしてもらったのです。
なぜいま取材をお願いしたのか?
なぜ「日経」にお願いしたのか?
糸井重里が語る、今回の取材の背景。
どうぞお読みくださいませ。
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●新しい仕事の仕方がどこかにあるのでは?
ほぼ日刊イトイ新聞をやっていくうえで、
「これからの仕事はどうなっていくんだろうか」
ということが、隠れたテーマとして、
ずっとぼくの頭の片隅にあるんです。
人は、もしかしたら一番長い時間、
仕事場にいるのかもしれない。
その仕事場がつまらなくて
「ほんとうは嫌なんだよ」という場所で
嫌なことをやっていたら
その人の一生というのは
ほとんど嫌なことになっちゃう。
これは、どうやったらお金が稼げるか、
ということ以上に重要な問題ですよね。
そこを本気で
「仕事場にいるときが一番自分らしいんだよ」
「だから家族といるときも
こんなことができるんだよ」って
なったらいいなって気持ちがあるんです。
「ほぼ日」のスタッフは
いろんな人からよく「楽しそうだね」って言われて、
それはうれしいに決まってますけど、
「楽しいだけじゃうまくいかないんだよ」
っていう言葉の恐怖と、
毎日毎日戦っているともいえると思うんです。
「楽しんで仕事ができるような
甘い世の中じゃないんだよ」って、
それを言われたときには
やっぱりぶるぶるふるえちゃいますよね。
正直言ってぼくもそうですよ。
だけどそれは
やってみなきゃわかんないってところがあって
楽しみながら仕事ができるというのは
ふざけた話かもしれないけど
「じゃあ楽しまなければできるのか」
って逆質問にもなるじゃないですか。
●日経のいろいろな人に
話を聞いてもらいたかった。
そうやって仕事のことを考えたり、
いろいろな本や雑誌を読んでいるうちに、
ひとつの指針として思いついたのが
「日経」だったんです。
日経のさまざまなメディアというのは、
若い人を対象にしたものから
長くキャリアを積んできた人に向けたものまで、
「仕事」についてのことを
全世代に対して串刺ししているなって思ったんです。
だから、この人たちと順々に話していったら、
仕事のことをバランスよく
考え直せるんじゃないかって思ったんです。
だから、じつを言うと
「言いたいことがあるので取材してください」
というのではなく、取材されることで
自分の言いたいことを発見したかった。
日経のそれぞれの媒体の人に話を聴いてもらったら
それぞれの聞き手の問題意識にあわせて
自分の考えていることの正体が自分にばれると思って。
いわば、ぼくの考えが、
日経という刀鍛冶を通して、
刀になっていく機会になればいいなと思ったんです。
●「ほぼ日手帳」をつくってきた道と
新しい仕事論を探す道が重なった。
この取材を受けたのが
「ほぼ日手帳」が動いている時期だった
ということも大きいですね。
「ほぼ日手帳」は、ぼくたち素人が作ったもの。
「素人」だから悪かったんじゃなくて、
「素人」だから良かったんでもなくて、
ただ、つくっていくうちに
正解の道というのが見えたんです。
それと同じことを
仕事論でやってみたかった。
話をしていくうちに
何かが得られるんじゃないかという
予感があったんですね。
取材を受けていくうちに、
ぼくの中でちゃんと考えが重なっていったので
ものすごく意義はありましたね。
正直言って、この取材をやっている毎日は
すっごいくたびれるんですよ。
でも、得たものもすごく多かった。
ひとつひとつの取材について振り返ると、
まず「日経ビジネスアソシエ」は、
成り立ちが「ほぼ日」と似たところがあると思うんですね。
この雑誌は何もわからない状態からはじまって、
わからないときには、わからないなりに
ちゃんとやりたいことをやろうって
つくられてきたと思うんです。
それは「ほぼ日」とそっくりなんですよ。
記事としては手帳の話が中心ですが
力を認められていない状態でスタートした人たちの
弱さからの立ち上がりって物語を
お互いが共有できたんです。
その共感がとってもおもしろかった。
「日経ビジネスオンライン」の取材では
ぼくの考えが丸裸の状態で出ています。
2005年のお正月にインタビューを受けた経験から、
まず気持ちを裸にしちゃったら、
自分が吸収できるものがあるな
っていう心構えがあったので、
まだ外に出したくない考えまで
ついしゃべっちゃったとしても
後で消してもらったらいいじゃないって気持ちで
話しはじめたんですけど、
案の定、ほぼ丸裸の状態になっていますね。
しかもぼくにとっては恐ろしいことに、
映像として残っちゃったんですよね。
個人的には、ビデオカメラの映像に、
ほぼ丸裸の自分が残されるっていうのは
かなりめずらしいことなんです。
だから、ちょっと見るのがこわい(笑)。
「日経エンタテインメント!」での取材は
真剣な腕の見せ合いでした。
仕事をしているときに、ときどき、
「何がいい、何がだめ、
何があたる、何がはずれる」っていう
マジな顔をする必死な場面ってあるでしょう?
ぼくが唯一厳しい顔を見せるときのような真剣さや
「腕」にかかわる部分が
品田編集長との時間では一番出ていました。
これも、個人的にはめずらしいことです。
大きくまとめるとすると、
ぼくは自分の仕事についての考え方を
日経の人たちと真剣に語ることによって
確認したかったんですね。
語りたい、伝えたい、というよりも、
聞きたいという気持ちでした。
そして、もうひとつ。
「ほぼ日」以外のメディアで語ることによって
「ほぼ日」を毎日見てくれている人だけではなく、
その外側を取り巻いている大勢の人と
どこかで会うチャンスがほしかったんです。
だって、「ほぼ日」読者の、同僚や上司や友だちが、
「ほぼ日」というものを知っていってくれたら、
「ほぼ日」読者だってうれしいじゃないですか。
今回のたくさんの取材で、
そういったことを日経BP社と一緒にやれたので
すごく充実した時間でした。
きっと、これからの「ほぼ日」に
活かされていくんじゃないかなと思います。
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日経BP各誌の記事に
ここで糸井重里が語った言葉は
そのままダイレクトには出てこないかもしれません。
でも、こんな気持ちで取材を受けていたんだ、
ってことを知っていただいたうえで
それぞれの記事を読んでいただければ、
なにか伝わるものがあるんじゃないかな
と思っています。
記事が出る日をもう一度お伝えいたします。
「日経ビジネスアソシエ」(10月17日)
「日経ビジネスオンライン」(10月27日より4回更新予定)
「日経エンタテイメント!」(11月4日)
これ以外にも、10月から11月にかけて
糸井重里や「ほぼ日手帳」が
さまざまなメディアに出ていく予定です。
掲載のスケジュールなどは
「ほぼ日手帳CLUB」などでお伝えしていきますので、
どうぞご覧になってくださいね!
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2006-10-16-MON |
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