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大橋歩さんが大規模な展覧会を開催中! |
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2つの会場にわけて11月24日まで! |
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「歩のあゆみ」がわかるのです! |
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その内容をくわしくご紹介します! |
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糸井重里との対談も準備中です! |
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長いこと仕事をしていると
いいことがあるのですね。
こんな大大的な展覧会なんて、
私には無縁と思っていましたから、
とてもうれしい。
でも、昔描いたのを出して見たら、
よく塗れていると感心しながらも、
下手だからほんとは恥ずかしい。
こういう業界とは、
離れすぎている格好悪い絵だから、
それで心配にもなる。
うれしいと恥ずかしいと
心配がごちゃまぜのまま、
どうぞよろしくと返事しました。
なにしろ大大的な展覧会ですから、
お断りするのはもったいないもの。
大橋歩 |
2007年版の「ホワイトボードカレンダー」で
1月から12月までの“月の数字”を
担当してくださった大橋歩(おおはし・あゆみ)さんは、
糸井重里も尊敬する、大先輩のクリエーター。
イラストレーションを活動の中心にして、
1960年代の『平凡パンチ』から現在の『アルネ』まで
ほんとうにたくさんの仕事をてがけてきました。
その大橋さんの、約40年にわたる
イラストレーション作品を概観する展覧会が、
いま、銀座の2つのギャラリーで開かれています。
【タイムトンネルシリーズ Vol. 23
大橋歩イラストレーション展
「歩のあゆみ」
──『平凡パンチ』から『アルネ』まで。
ファッション&イラストレーション── 】です。
(大橋さんのHPでも紹介されています)
銀座と新橋をむすぶ外堀通りに面して
新橋の土橋交差点寄りにある
「クリエイションギャラリーG8」(ジーエイト)が
“第一会場”。
銀座の数寄屋橋寄りにある
「ガーディアン・ガーデン」が“第二会場”です。
はて、どちらから見たらいいんでしょう?
ギャラリーの小高真紀子さんによると
「G8は、みなさんもよく知っている大橋さん。
ガーディアン・ガーデンには、
みなさんの、たぶん、あまり知らない大橋さんが
いらっしゃると思いますよ」
ということでしたので、「ほぼ日」は
“よく知っている”大橋さんのいらっしゃる
第一会場の「クリエイションギャラリーG8」から
見せていただくことにしました。
G8には3つの展示スペースがあります。
入り口すぐの、最初のスペースは
こんなふうになっています。
『平凡パンチ』の表紙絵がいっぱい!
『平凡パンチ』は、1964年に創刊した
平凡出版(現:マガジンハウス)の週刊誌。
その表紙絵を、創刊から7年間、
のべ390冊の表紙絵を描きつづけたのが、
大橋さんなのでした。
クレパスを使って描かれた、
“青い髪・褐色の肌”という
これまでになかった日本の青年像。
いま見ても、すごくカッコイイ! のです。
右手の部屋に入ると、
そこは現在大橋さんが編集している雑誌
『アルネ』を中心としたコーナーになっています。
まずは村上春樹さんの本
『村上ラヂオ』の挿し絵に使われた
銅版画の原画がありました。
その左側が『アルネ』のコーナー。
壁の上のほうには、
大橋さんが『アルネ』の取材で撮影した写真が
パネルになって飾られていました。
「ほぼ日」でもおなじみの、こんなかたがたも。
たとえばよしもとばななさんや‥‥
木暮徹さん!
そして下のガラスケースには、
大橋さんが『アルネ』をつくる過程がわかる、
実物大のラフやメモが展示されています。
そしてもうひとつの壁面には
大橋さんのこれまでの著作物が
ぎっしりと並べられています。
平凡パンチの部屋にもどり、
もういっぽうの奥にすすむと、
もうひとつの展示スペースがあります。
ここには、大橋さんが1980年代に描いた
ファッションブランド「ピンクハウス」の
ポスター類が飾られていました。
ここはカフェスペースになっているので、
休憩しながら大橋さんの世界を
楽しむことができるんですよ。
以上が「G8」の展示です。
ではもうひとつの展示会場
「ガーディアン・ガーデン」に向かいましょう。
外堀通りをわたって、数寄屋橋方向へ。
洋菓子のウエストの右隣のビルの地下が
ギャラリーになっています。
こちらは、企業広告のポスターのほかに、
大橋さんの「学生時代」の習作や、
イラストレーションを離れた作品、
大橋さんがつくってきたグッズなどが
展示されています。
大橋さんがイラストレータをこころざし、
習作を重ねていた学生時代の絵も!
よく見ると、添削の朱字が
書きこまれています。
当時、大橋さんは河原淳さんのゼミに通っていて、
これは、その時に見てもらったもの。
愛情をもって、そうとう厳しくきたえられた、
当時のようすがわかります。
こんなふうに、先生の手紙まで、
だいじにとってあるんですね‥‥!
そして大橋さんがプロへの第一歩をしるす
記念碑的なイラストレーションもここに。
大学3年のときに
“ヴァンヂャケット”に作品を持ち込み、
石津謙介さんの長男である石津祥介さんに認められ、
『メンズクラブ』のカラーページに掲載された
作品だそうです。
それが平凡出版の編集者の目にとまり、
『平凡パンチ』の表紙へとつながっていくのですね。
『平凡パンチ』のあと、
フリーランスになった大橋さんは
いろいろな仕事をてがけるようになります。
たとえば西武百貨店のポスター。
三井銀行のポスター。
婦人誌の挿絵のイラストレーション。
近年のものでは、
雑誌『本とコンピュータ』の表紙に使われた
立体造形の作品もありました。
そして ご自身のイラストレーションをつかった
グッズも数多く世に出ています。
たとえばポストカード。
びんせん。
パジャマ。
ゆかた生地。
──「ガーディアン・ガーデン」の展示は、
ざっと、そのような構成になっています。
これだけではまだまだ伝え切れないのですが、
こんなふうに、大橋さんの世界を
かなり広い範囲にわたって、
見ることができる展覧会だということが
おわかりいただけたらなあと思います。
東京のみの展覧会ですが、
どうぞ足をはこんでくださいね。
(入場は無料です!)
会場には『歩のあゆみ』と題された小冊子が
販売されていて、一冊まるごと大橋さんの
ロング・インタビューが掲載されています。
こちらも、ぜひ、お求めくださいませ。
なお、現在の大橋さんの仕事や、
そのスタイルについては、
「ほぼ日」での大貫妙子さんとの対談
「じぶんの気持ちをだいじにする仕事。」でも、
くわしく、ご紹介しています。
この展覧会のサブテキストのようにして
お読みいただけたら、うれしいです。
それから──じつは、もう、定員に達したため
参加していただくことはできないのですが、
会期中に、大橋歩さんと糸井重里による
公開対談が予定されています。
このもようは、ぜひ「ほぼ日」で
あらためて掲載したいと考えていますので
どうぞお楽しみに!
タイムトンネルシリーズ Vol.23
大橋歩イラストレーション展
「歩のあゆみ」
──『平凡パンチ』から『アルネ』まで。
ファッション&イラストレーション──
2006年10月30日(月)−11月24日(金)
11:00a.m.−7:00p.m.(水曜日は8:30p.m.まで)
土・日・祝祭日休館 入場無料
【第一会場:クリエイションギャラリーG8】
104-8001 東京都中央区銀座8-4-17
リクルートGINZA8ビル1F TEL03-3575-6918
【第二会場:ガーディアン・ガーデン】
104-0061 東京都中央区銀座7-3-5
リクルートGINZA7ビルB1F TEL03-5568-8818
http://www.recruit.co.jp/GG/ |
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2006-11-02-THU |
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