コウノ |
ご無沙汰していました。
お元気そうですね。 |
中村 |
はい、おかげさまで。
去年の10月に
「ほぼ日」さんで取材してもらったあと、
ほかのメディアからもたくさん
組み飴のことを取り上げてもらえました。 |
コウノ |
そうでしたか、よかったですね! |
中村 |
そうやって飴作りの様子や
飴職人という仕事のことが
ひろまったおかげだと思うのですが‥‥
じつは、浅野製菓に
飴職人を志望する後継者候補がふたり、
入社したんです。 |
コウノ |
ええっ! 本当ですか?!
よかったですねー!! |
中村 |
はい。
これで組み飴の技術が残ると思うと、
すごく嬉しいです。 |
コウノ |
後継者がいない、ということで、
組み飴の技術のこれからを
とても心配されていましたものね‥‥。
どんなかたが入社されたんでしょう? |
中村 |
ひとりは男性で、ひとりは女性です。
男性の大貫くんは、元・歯科技工士です。
彼は川崎市の出身なんですけど、
地元に「川崎大師」という大きなお寺があって、
その近くに飴のお店があったようなんです。
以前から「飴職人っていいな」と思っていたようで。 |
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中村 |
女性の柴田さんは、愛知県出身です。
スペインに行ったときに、「パパブブレ」という
「スペイン版・組み飴」ともいえる
かわいいキャンディーショップに行って、
飴作りに興味をもったようです。 |
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中村 |
ふたりとも、すっごく頑張っています。
毎日、熱い飴と格闘していますよ。 |
コウノ |
やけどもしますよねー。 |
中村 |
はい、たくさん(笑)。
黙々とがんばってますね。
ふたりが入社してから、工房の雰囲気も
さらに活気がでてきました。
浅野さんも最近ますます
飴作りの技術があがっているんです。 |
コウノ |
ますます? |
中村 |
若いふたりに残さず技術を伝えよう、と
一生懸命にされているので、
どんどん腕が上がってきたみたいなんですよー。 |
コウノ |
前よりもうまくなっているなんて、
本当にすごいですね! |
中村 |
大貫くん、柴田さんのふたりがしっかり育って、
飴を今よりたくさん作れるようになったら
工房をリフォームして
IH(火を使わない電磁調理)にしたいね、って
浅野さんと夢を語っているんです。 |
コウノ |
確かに、飴作りは火を使いますから
夏は暑いですよねー(笑)。 |
中村 |
飴作りの様子をもっとたくさんの人に
見てもらえるような「リアルショップ」を作りたい
という、新たな夢もひとつ増えました。
後継者候補のふたりが入って、
浅野さん、幅さんもすごく元気です! |
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