みなさん、こんにちは。
「ほぼ日」のです。
いよいよ師走の足音が聞こえてまいりましたが、
皆様方においてはいかがお過ごしでしょうか、
というようなありふれた挨拶をするために
これを書いているわけではありませんよ、もちろん。
去る、11月10日のことですけどね。
弊社社長にして一般にはコピーライターとして知られる
糸井重里が誕生日を迎えましてね。
60歳、という区切りのよい年齢になったわけです。
で、ね。
このあたり、伝え方がむつかしいところなんですけどね、
そりゃぁ、やりましたよ。誕生日のイベント。
極々、身内で、ちゃちゃっと、やりましたよ。
でもね、それを、そのままお伝えすると、
なんだかちょっと照れくさいというか、
身内の誕生会をわざわざ知らしめるっていうのもどうよ?
っていうような感じになるじゃないですか。
かといって、ね。
なんにも言わないのもちょっと変じゃないですか。
あのイベント好きの集団が
社長の60回目の誕生日に
なんにもやらなかったんですかぁ?
それっておかしくないですかぁ?
なんて、疑問に感じる人だって
出てくるかもしれないじゃないですか。
ちなみに、ね。
ぼくがさっきから「還暦」と言うべきところで
「還暦」ということばをかたくなに避けているのは、
当事者である糸井重里が、
自身に対して「還暦」ということばが使われるたびに
「還暦って言うんじゃないっ!」
って怒鳴るからなんです。
そのあたりも、また、ややこしいでしょう?
ともかく、ね。
糸井重里の60回目の誕生日を
ささっと、ちゃちゃっと、やったことを、
ささっと、ちゃちゃっと、ご報告申し上げようかなと。
なんにもしてないわけじゃなくて、
こういう些細な催しを、こぢんまりとした会合を、
数名で細々と、やったんですよ、と。
そういうことなんです。
せっかくここまで読んだんですから、
しばし、おつき合いくださいませ。
ええとね、このささやかなイベントが
どんなふうにはじまったかというと、ね。
まずは、赤い布を、ちょこっと買ってきまして、
それを、弊社が誇る手工業チーム、
山口工務店(、 、)と
魔法ミシン担当の が、
ごくごく簡単に加工しました。
まぁ、こんなふうにね。
で、ごくごくシンプルに赤い布で飾り付けましたら、
ほんのちょっとだけ、電飾でアクセントを。
いやもう、申し訳程度に。
そういうことが大好きな、弊社のぐっさんが、
ささやかなデコレーションを。
このようにして、
ちょっとしたパーティー会場ができました。
そしたら、11月10日の午後6時に
「ほぼ日」の乗組員を集めましてね。
ま、自由参加というか、来れる人だけ来てね、と。
そういう、ゆる〜い、呼びかけをしました。
まあ、たまたま、この日は
ほぼ全員が集まったんですけどね。ほんと、偶然。
で、まぁ、主役ですから、糸井重里を呼びまして。
どういうわけだか、本人には、
誕生パーティーだということが伝わってなくて、
(打ち合わせだと伝えられてたみたいです)
結果的にサプライズになったんですけどね。
あ、糸井が現れたときは、こんな感じでした。
あれ? なんか、バンドがいますね?
ああ、そうでした、そうでした。
ポカスカジャンのみなさんが
たまたま、いらっしゃってたんでした。
そうそう、ささいなイベントだったんですけど、
お腹が空いたら困っちゃうよねということで、
『LIFE』でお馴染みの飯島さんと、
そのスタッフの方々に、料理をお願いしたのでした。
初期ほぼ日の
さまざまなアートディレクションを手がけてくださった
アッキィこと秋山具義さんも
特製のケーキを手配してくださったりしましたっけね。
そのケーキのロウソクを
糸井重里がふぅーーっと吹き消しますと、
ささやかなパーティーがはじまります。
まずは、ポカスカジャンのみなさんによる、
ごくごく控えめなライブ。
な、なんか、ささやかな催しのはずなのに、
予想外に盛り上がっちゃってますね。
ていうか、むしろ、かなりの盛り上がり。
え? わざわざ『糸井重里の歌』を
つくってきてくださったんですか!
うわぁ、ありがたいなぁ。
で、弊社の「乾杯大臣」こと、
が乾杯の挨拶を、やりまして、
まぁ、ありふれた話で恐縮ですが、
一同、手に手にコップを持って「乾杯!」と。
いやもう、ほんと、ふつうの話でごめんなさい。
で、食うぞ、と。
あの飯島さんの手料理なんだぞ、と。
あっという間に、たいらげたぞ、と。
ささやかなイベントではあるけれども、
飯島さんの料理は、めっちゃ美味かったぞ、と。
現在制作している『LIFE』のレシピ本は
こりゃ、買ったほうがいいぞ、と。
やぁ、これは、本日の目玉。
飯島さんが特別につくってくださった
還暦‥‥あっ、いやいや、
60回目の誕生日祝いの特製プリンです。
これを、飯島さんみずから、
糸井に取り分けます。
ひゃあ! 美味そう!
ささやかなイベントのはずなのに!
でね、実際ね、これね、
めちゃくちゃ美味しかったんです。
「そんな話、聞かされても
腹立つうえに腹減るだけやわ!」
って、みなさん、おっしゃるかもしれませんけどね、
いやもう、ほんとに美味しかった。
どのくらい美味しかったかっていうと、
「ううん、いいの、いいの☆
アタシは要らないの!
ひとくち誰かのもらうくらいでいいの♪」って
人のススメを3回くらい断っていた、 さんが、
ひとくちそれを食べたとたん
おしゃべりをピタリとやめて無言で列に並び、
無言で自分の分を受け取って無言で堪能していた、
というくらい美味かったのです。
おやおや? ささやかなパーティーが
終盤を迎えようとしていたころ、
「ぼちぼち行くか」というかけ声とともに、
数名のキノコ頭がしゃしゃり出てきましたよ。
ああ、プレゼントですね。
各種、手に手に。
くだらないものから、凝ったものまで。
外部の方からいただいたものなども。
こちらは、フィギュアイラストレーターの
デハラユキノリさんにつくっていただいた、
「イトイくん人形」。
世の中に1体だけのオリジナルフィギュアです。
最後の1枚は、
赤いチャンチャンコならぬ、
赤いダウンベストです。
こちらは、「Acoustic T」を
監修してくださったデザイナー、平武朗さん、
ハラマキやホワイトボードカレンダーでおなじみの、
大図まことさん、
「ほぼ日」のアパレル商品すべてのパタンナーである、
金子裕之さんにご協力いただきました。
還暦とは、まったくもって無関係です。
ただの赤いダウンベストですよ。
だって60回目の誕生日なだけなんですから。
最後に、糸井重里が、ささやかな挨拶をしまして、
この、ちょっとした誕生パーティーは
おひらきになったのでした。
以上、11月10日に行われました、
極々身内の、些細な催しのレポートでした。
最後になりましたが、
糸井の60回目の誕生日に、
たくさんのお祝いメールをありがとうございました。
そうそう、読者の方からのメールに限っては
「還暦」ということばを使ってもいいんだと
糸井が言ってましたので、どうぞご安心を。
あれ? ちょこちょこっとお知らせするつもりが、
ずいぶん長くなっちゃったな。まぁ、いいか。
それでは、このあたりで失礼いたします。
また会う日まで。ごきげんよう。 |