今日の「ほぼ日」ニュースまとめ

「ほぼ日」にはキノコ頭が多い。
銀座のINAXギャラリーで開催中の、
キノコの展示会に行ってきました。
キノコ関連のコンテンツをやるかも?
news!
不思議なキノコ展にいってきた。

「ほぼ日」には、
キノコが好きな乗組員が、けっこういる。
その代表は、である。

彼女たちは好きがこうじて、
髪形までキノコにしたと言われているほどである。
(その髪形についてのくわしくはこちら
ちなみに、 のほうが「たべられるキノコ」、
のほうが「たべられないキノコ」と
まことしやかに言われてはいるが、
本当に食えないのは かもしれない。
というような、
なんともオヤジくさいコメントを書いてるお前は誰だ。
です。
みなさんこんにちは。

かくいう私もキノコを愛好している。
愛好してはいるが、ヘアスタイルまではちょっとね‥‥。
だって、キノコ頭はモテないって言われてるじゃん?
だとしたら死活問題だっつーの。
嫁にいけなくなるっつーの。
なんの告白だっつーの。

それはさておき!
キノコ好きなわれわれは、
「キノコのコンテンツを始めたい!」
という野望をもちながら、
そのプロジェクト、遅々として進まず、
しかし何かをせねばならんということで、
とりあえず、デザイナー
ページをまとめる男、を巻き込んだ。

われわれは集まった。
が、何をしたらいいのかよくわからない。
そんなある日のこと‥‥。
が、一枚の展覧会の案内を取り出した。

おお。
おお。
これぞ、われわれが後学のために
見に行くべき催しではないだろうか。
おお。
おお。
すでに、展覧会の図録も
出版されている!


考えるキノコ 摩訶不思議ワールド
¥ 1,575
出版社: INAX出版 (2008/12/17)
ISBN-10: 4872758463


なんと、アートディレクションは
祖父江さんである。
あの、ブックデザイン界の巨匠、
祖父江慎さんである。
「ベリーショーツ」ではお世話になりました!

で、行ってきました!

早速、中に入ってキノコ展観賞だ。

「へへ〜」「ほほ〜」
「かわいい〜」「なるほど〜」
と言いながら、展示物を堪能。


こんなキノコも。




こんなキノコも。
こちらは「フリーズドライ」された
キノコたちです。


ありえないかたちのこんなのも。


あ、まちがった! これは でした。


こちらは、「まちがいやすいキノコ」。
毒のあるキノコと食べられるキノコで、
姿が似ているものを特集。


アクリル樹脂で固められたこんなのも。


ここまで並んでいると壮観です。


そして、キノコに関する書籍も多数展示中。

じっくり観覧したあとで、
INAXギャラリーの筧(かけひ)さんから、
ちょっとだけお話を伺うことができました。


筧(かけひ)さん
山下 そもそもこの展覧会は、
どのようないきさつで開催されたのですか?
INAXギャラリーには、
「INAXギャラリー企画委員会」
という組織がありまして、
そこにいろいろなテーマを持ち寄るんです。
そこで、「キノコ」というものが
クローズアップされ、
今回の企画となった次第です。
スギエ 筧さんもキノコがお好きで?
す、すみません‥‥わたしは‥‥。
INAXギャラリーは、
東京、大阪、名古屋の3ヶ所にありまして、
こちらの展覧会は、
大阪で起ちあがった企画なんです。
なので、ほんとうは大阪に
もっとくわしいスタッフがいるんですが‥‥。
ゆーないと では、筧さんはキノコにご興味は??
正直なところ‥‥(笑)。
  キノコ好きな方々の熱い気持ちが、
いまひとつわからないというか‥‥
なぜそんなに?って思ってしまうんです。
いや、もちろん興味深いものだとは思います。
でも、ほんとに普通の方がこちらにいらして
熱心にみていかれますので。
スギエ 私たちも、キノコがすごく好きなんです。
山下 このふたりは好きがこうじて、
髪形をキノコにしたくらいです。
え〜〜〜〜〜っ!
そうなんですか?
ゆーないと 好きですねえ。
なぜ、それほどキノコがお好きなんですか?
山下 おお、逆インタビュー。
キノコの、どういうところがお好きで?
スギエ えーと‥‥。
はい。
スギエ ‥‥かたち、とか?
ゆーないと 色、とか?

たどたどしくキノコを語る弊社のキノコ。
山下 す、すみません!
この子たちに、たいした理由がなくて。
モギ 筧さん、うちのキノコのことよりも、
ぜひ、展覧会のことを!
はい。ではあらためて。
「考えるキノコ」展は、
「キノコに魅せられた人」の視点をベースに
構成された展覧会です。
INAXギャラリーでは、様々な分野の
「入門的」な展示をすることが多いのですが、
今回もそのような内容かと思います。
スギエ ほんとにそう思いました。
キノコ入門にぴったりですよね。
キノコを好きな方に
そう言っていただけると安心できます。
山下 みどころ、といいますか、
注目のポイントは?
そうですね‥‥。
まず、青木実さん。
在野でキノコを研究されていた方です。
昼間は普通に会社員をされていたのですが、
会社が終わると森に出かけて
キノコの研究をされていた方なんですよ。
山下 アフターファイブに。
実はこの方、現在、行方不明なんです。
スギエ 行方不明???
森に入ったまま連絡がつかないそうです。
ゆーないと まさに、
キノコに魅せられた人‥‥。
モギ ほかにも、みどころはありそうですが。
あとは、そうですね、
キノコに関する書籍群でしょうか。

書籍の一部がご覧いただけます。
スギエ ああ、美しいですよね〜。
ゆーないと うっとりです〜。
こちらの洋書は、千葉県立中央博物館から
お借りしているものになります。
とても貴重な本でして、
「土地を購入するか」
「これらの本を購入するか」
で迷ったほどの、お値段なのだそうです。
山下 千葉の博物館は、
土地よりも本を選んだわけですね。
そうなんです。
ゆーないと それ、かっけー!
スギエ そういえば「きのこの切手」も
すごくかわいかったです。
写真評論家、
飯沢耕太郎さんのコレクションですね。
先日「キノコ文学大全」という
著書を出版された方です。
その本は、文学に出てくるキノコを集めて、
一冊にまとめたものなんですよ。

この切手コレクションはほんとうにカワイイです!
スギエ そういう図版の何点かが、
この図録におさめられているんですね。
かなり、すばらしい図録だと思います。
ゆーないと ほんと、図録というより、なんか、
普通のかわいい本みたいだし。
ありがとうございます。
繰り返しますが、
キノコを好きな方にそう言っていただけて
ホッとしています(笑)。

図録について熱心に説明をしてくださる筧さん。

山下 そんな筧さんが、
このキノコの展覧会で知った
おもしろいお話などありますでしょうか?
そうですね‥‥
わたしがいちばんビックリしたのは、
「キノコの種類を特定して
 資料にするためには
 味の記載をしなくてはならない」
ということでした。
モギ 味?
「おいしい」とかですか?
ゆーないと それより、毒! 毒!
スギエ 毒キノコも? 味を調べてる?
そうなんですよ!
田口 そういえば、僕が昔バイトしてた
山小屋のおっちゃんが
「キノコはひととおり味見した」って、
「3日間生死をさまよったこともある」
と言ってました。
命がけや!!
山下 素人はぜったい真似してはいけません。

こんなふうに「不明種」とされているものも
展示されていました。
ゆーないと 毒とか、そういう不気味さも
キノコにひきつけられる理由なのかも。
なるほど、摩訶不思議な魅力‥‥
そうかもしれませんね。
山下 といったところで、
そろそろお時間が‥‥。
スギエ 筧さん、ありがとうございました。
全員 ありがとうございました!
こちらこそ、ホッとしました(笑)。

たくさんの「キノコ情報」を仕入れ、
ご満悦で帰路についた、
キノコチーム一同でした。
はたして、キノコのコンテンツは
始まるのか?!
それとも、ここで満足して終わりか??

それはさておき、こちらの展覧会、
8月8日までの会期です。
お近くにお住いのキノコ好きの方はもちろんですが
お子さんの「夏休みの自由研究」に困っている方なども
足を運んでみてはいかがでしょう〜。

考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-

2009年6月4日(木)〜8月8日(土) 休館日:日祝日 
10:00〜18:00 
入場無料
ギャラリー1
〒104-0031 東京都中央区京橋 3-6-18 INAX:GINZA 2F
TEL : 03-5250-6530
http://www.inax.co.jp/culture/map/

2009-07-29-WED
 
友だちにこのページを知らせる
©2005 HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN All rights reserved.