うれしいニュースが飛び込んできましたよ。
いやっほぅ!
雑誌BRUTUSが
糸井重里に2ヵ月間密着し、
「今日の糸井重里」という特集号を
組んでくださったこと、
憶えてらっしゃいますか?
今年の4月1日に発売されたその号は、
たいへんな評判を呼び、
制作に協力していた私たち乗組員も
ほっとするやら、誇らしいやら、
という感じだったのですが‥‥。
なんと、そのBRUTUS「糸井重里特集号」が
このたび、栄えある
第2回「雑誌大賞」を受賞いたしました!
いやっほぅ!
「雑誌大賞」ってなんですか?
という質問が寄せられる前にお答えします。
「雑誌大賞」とは、半年に一度、
期間内の発売されたすべての雑誌を対象に
100誌の雑誌の編集長と、
100名の書店員のみなさんに
「この一冊はすごかった!」という雑誌を選んでもらい、
その結果をもとにして、
「新人賞」「TREND MAKE MAGAZINE賞」「準グランプリ」
そして「グランプリ」を決めるというもの。
設立は2011年2月とまだ若いアワードですが、
雑誌業界全体の活性化をテーマに掲げるこの賞、
出版業界のみならず、注目されているようです。
今回の「雑誌大賞」は、
2011年1月〜6月に刊行された
約1万冊の雑誌が対象になりました。
吉報を聞きつけた我々、
こそこそと授賞式に潜り込んでまいりましたので
簡単にレポートしますね。
会場は汐留の電通ホール。
入口で、糸井重里に2ヵ月間密着し、
たいへん濃密な特集号をつくってくださった
伊藤総研さんと中西“かわいこちゃん”剛さんと
お会いいたしました。
おめでとうございますー。
あ、ちなみに「かわいこちゃん」というのは、
密着中に糸井がつけたあだ名で、
なんというか、その、中西さんが、
ほんとにかわいこちゃんであるわけではありません。
ていうか、男だし。
思ったよりも会場はずっと広く、
なんだか浮かれ気分でやって来た我々は
「やばい、ちゃんとした場だ」と
少々、気合いを入れ直したのでした。
まずは、「新人賞」の発表です。
期間中に創刊された雑誌の中から
「新人賞」に選ばれた雑誌は‥‥
「WIRED」さんでした!
おめでとうございますーー!
続きましては、
「流行りっていうかトレンドっていうか、
そういうのを生みだしたんじゃない?」
みたいな雑誌に贈られる
「TREND MAKE MAGAZINE賞」。
見事「TREND MAKE MAGAZINE賞」を受賞したのは、
「料理男子」というキーワードを広く広めた
「男子食堂」さんでした! コングラ!
そしていよいよ
「準グランプリ」と「グランプリ」の発表です。
まずはノミネートされた10誌が発表されました。
この中から、見事「グランプリ」に輝くのは、
いったいどの雑誌でしょうか‥‥?
いえ、このページの冒頭で
さんざん喜んでいたことは、いったん忘れて、
どうぞいっしょにドキドキしてください。
まずは、「準グランプリ」の発表です!
ニューーーートン!
「準グランプリ」はサイエンスな雑誌、
「Newton」の福島原発をテーマにした号。
この号は、発売後、あっという間に売り切れたそうです。
さぁ、そして、いよいよ「グランプリ」、
すなわち、雑誌大賞の発表です!
ページの冒頭でさんざん喜んでいたことは忘れて、
どうぞいっしょにドラムをロールしてください。
ドロロロロロロロロロロロロ‥‥‥‥ドン!
♪パッパラーパパラパララパッパラーーーー!
見事、第2回雑誌大賞に輝いたのは、
BRUTUS「糸井重里特集号」です!
だから、何度もそう言ってるじゃないですか。
投票してくださった方からの
うれしいコメントがスクリーンに。
いや、我々がほめられてるわけじゃなくて、
BRUTUSさんへの賛辞なんですが、
なんていうか、うれしいですよね。
西田善太編集長が登壇!
おめでとうございます!
本日もおしゃれですね。
ズボン丈が短うございますね。
イエーイ。おめでとうございます!
それでは、西田編集長の受賞コメントを
ここでまるごとお届けいたしましょう。
「雑誌にはふたつの現場があると思います。
日々、雑誌をつくっている編集部と、
一冊一冊、読者に手渡してくださっている書店です。
今回の受賞は、このふたつの最前線にいる、
編集長のみなさんと書店員の方々が
認めてくださったんだなと
たいへん誇らしく思います。
今回の特集をつくるに当たり、
糸井さんの仕事場である『ほぼ日』に、
昨年の年末から今年の3月上旬まで、
ふたりの編集者を送り込みました。
ふたりのために席まで設けていただいて、
ほんとうに彼らは、糸井事務所に出勤して、
糸井さんに密着したのです。
そんなふうにしてつくったのがこの号です。
ある日の夜、担当者のひとりである伊藤が、
BRUTUS編集部に帰ってきて、
驚いた表情でぼくに言います。
『糸井さんは経営会議にまで密着させてくれている。
配られた資料には、ほぼ日の売上まで入ってるんです』
そこまで見せられちゃうと、
ヘタなものは作れないと思いました。
そして、もうひとりの担当者である中西は、
帰ってきて、呆然とした顔で言います。
『今日は8時間密着したけれど、
糸井さんは6時間しゃべり続けた。
本当にこれをぜんぶ書き起こすんですか?』と。
やりなさい、ということで、
すべて書き起こしをさせました。
ですから、この本は、すばらしい信用の元に、
ものすごい量の素材を集めてつくった本です。
編集方針は『ひと言でまとめない』ということ。
ひと言でまとめるクセのある
編集者たちが多い雑誌界ですが、
まとめてしまうと取りこぼしてしまうことが
たくさんあるからこそ、
日々の記録としてこの本をつくりました。
そして、この『糸井重里特集号』にもまた、
ふたつの現場があります。
BRUTUS編集部と『ほぼ日』です。
今回、『ほぼ日』のみなさんの協力で
この本はできたと思っています。
おそらく、あと3冊はつくれるぐらいの量の
書き起こしが残っていますので、
続編はあまりつくりませんが、
評判がよければ考えたいと思います。
本日はどうもありがとうございました」
すばらしい。拍手、拍手。
なんというか、とにかく、
ありがとうございました。
ちなみに、受賞に際して寄せられた
糸井重里のコメントは以下のようなものでした。
「特集をされた糸井重里です。
おそらく、西田編集長やら
担当編集者の伊藤さんやら
中西かわいこちゃんたちが、
この賞をいちばん喜んでいると思うのですが、
そうはさせない。
豈図らんや、
ぼくがいちばんよろこんでいるのです。
ありがとうございました。」
おお、特集された人も喜んでいる。
いや、ほんと、いろんな人がうれしい受賞でしたね。
私たちも、この本にまつわる
さまざまな人に感謝したい気持ちでいっぱいですが、
なにより、この本を買ってくださったみなさん、
ほんとうにどうもありがとうございました。
さて、最後に、
各賞を受賞した編集長のみなさんの
集合写真を掲載してお別れです。
(ちなみに、ひとり、
編集長ではない人が混ざっています)
それではーーー。