糸井重里が出演するTV番組、
旅のチカラ
「シアワセの編み方を探して」が、
7月26日(木)午後9時から
NHK BSプレミアムで放送されます。

こんにちは、「ほぼ日」の山下です。

ことしの6月に糸井重里が
アイルランド・アラン諸島へ出かけていたことは、
このあたりの「気まぐれカメら」
「今日のダーリン」に何度か記されていました。

その全行程10日間の旅が、
NHK BS『旅のチカラ』という番組の1回として、
7月26日(木)午後9時から放送されます。

題して‥‥
「シアワセの編み方を探して
 ~糸井重里・アイルランド・アラン諸島~」

どういう内容の番組なのでしょう?
まずは、同番組の公式サイトに掲載されている
番組解説をそのまま流用させていただきます。

 コピーライターとして活躍してきた糸井重里。
 東北復興に関わり、
 「編み物」を地場産業にするというプロジェクトを
 立ち上げている。
 そんな糸井が、編み物の島として知られる
 アイルランドのアラン諸島を訪ねる。
 アラン諸島は、フィッシャーマンズセーターで有名。
 厳しい自然環境にさらされる土地の生活で
 「編む」という営みは、
 人々の中で脈々と受け継がれてきた。
 「編みもの」を通して、
 糸井はこれからの時代の「幸せ」を見つける。

じつは、このアラン諸島への旅には、
「ほぼ日」の山下と山川なども同行していました。

アイルランドの西に位置するちいさな島々での、
糸井重里の様子を、すこしばかりお伝えしますね。


▲たどりつくのに2日かかったアラン諸島には
 3つの島があります。人口は合わせて1300人ほど。


▲糸井重里とアラン島の風景。
 大地は岩盤。緑はすこし。樹はほとんどありません。

旅に同行したとはいうものの、
ロケの邪魔にならないよう、山下と山川は、
撮影隊からはなれた場所にいました。

はなれた場所で、
また別な角度から「気仙沼ニットプロジェクト(仮)」
のための取材を重ねていました。
(このプロジェクトについては、
 あらためて「ほぼ日」できちんとご紹介します)

ですから同行したぼくらも、
糸井重里が現場でどんなことを話したのかについては、
ほとんど何もしらないのです。

ただ、旅の目的はわかっていました。

「気仙沼でニットの産業を立ちあげたい。
 フィッシャーマンズセーターで有名になった
 アラン諸島も、気仙沼と同じ港町。
 その場所に行って、事実を見て、何かを感じたい」

その目的は、果たせたのでしょうか‥‥。


▲いちばんちいさな島、イニシア島の遺跡にて。


▲現在もセーターを編み続ける人に会うことができました。


▲これが手編みのアランセーター。


▲ひとつひとつの模様に、それぞれの意味があるとか。


▲岩ばかりの島で、何を感じてきたのでしょう‥‥。


▲撮影スタッフと糸井重里を遠くから撮った写真です。


▲あれ? 糸井さん、釣りしてる?


▲撮影隊がシルエットで遠くに見えます。
 こんな絶景のなかで、社長は何をしゃべっているのでしょう?

‥‥うーーん。
何を感じてきたのでしょう‥‥とか、
何をしゃべっているのでしょう? とか、
どうにもこうにもモヤモヤでいけません。
いくらなんでも、もうすこし読者に説明したい!

もう直接、本人に訊いてきました。

糸井さん、どんな番組になりそうなんですか?

「‥‥あのね、わからない(笑)。
 番組は、ディレクターのものですから、
 あれがどういう番組になるか、ぼくにはわからないです。
 ただ、当たり前なんですが、
 あそこでは事実以外は撮れていません。
 だからその意味では、
 事実を積み重ねた番組になるとは思います」

岩だらけのすごい景色のなかで、
どんなことをしゃべっていたんでしょう?

「これから先のことも話したけど、
 わりと過去の話を聞かれたので、話しました。
 広告のこととかね」

なるほど。
そういう仕事をしてきた人物が、
いまは気仙沼でニット産業を立ちあげようとしている。
その流れを確認する、ということでしょうか。

「どうなんでしょうねぇ‥‥。
 なにしろ、熱心でたのしくていいスタッフでした。
 気仙沼にも取材に来てますからね」


▲「気仙沼のほぼ日」にて。
 編み手となる方々にお越しいただいての打ち合わせ風景。


▲気仙沼の港を背景に、糸井へインタビュー。
 インタビューはここからアラン島まで何度も繰り返されました。

気仙沼ニットへとつながる旅でもありますから、
たくさんの方に観ていただきたいですよね。

「もちろんです、観ていただきたいです。
 観ていただきたいから、あそこまで行ったわけで」

「つまり、
 からだごと動くのが早道だと思ったんですよ。
 わざわざ行かないで、
 ここにいながら『アラン島ってさあ』
 というやりかたも可能です。
 その方がかっこいい方法かもしれない。
 でも、事実から考えるっていうか、
 考える前に感じることが大事なので、
 わざわざ行くことに決めたんです。

 ただ‥‥
 そこで感じたことをぼくが大げさに語らないもんだから、
 スタッフは骨が折れたと思います(笑)。
 求められているセリフは、わかるんですよ。
 でも、いかにも!っていうことが言えないんです。
 申し訳ないけどしょうがない。
 段取りのように話すことができなくて、
 つい、近くにいる動物に話しかけたりしてね(笑)」


▲現地のひつじとは、ずいぶん仲良くなったそうです。

「あとは、そう、
 お天気が良かったんですよ。
 というか、良すぎた。
 これはぼくの、晴れさせる能力のせいなんです。
 〈晴れさせ男〉なんです、ぼく」


▲滞在中、ほとんどがこういう晴天でした。

「現地の人も、こんなことはまずない、と(笑)。
 冷たい雨がしょっちゅう降ってる場所なのに、と。
 ディレクターは、こう、もっと、
 厳しい自然のなかで思いを馳せるような‥‥
 そういう絵がほしかったんだと思うんですよ。
 なのに、リゾート地のようにしてしまった。
 ほんとに申し訳ない。
 調節をちょっとまちがえました(笑)」


▲白馬まで! たしかに、高原リゾートのよう。

「晴れさせるちからについてはともかく、
 番組は、ぼく自身もたのしみにしています。
 試写のようなものも観てないので、
 読者のみんなと、同じタイミングで観るわけですよね。
 たのしみです。

 まちがいなく、得るものがあった旅でした。
 知る、という意味でもそうですが、
 ぼくはほら、
 かっこいいアランセーターも買えたしね。
 あのお買いものは、うれしかったなぁ。
 その写真を、山下さん、
 さりげなくお見せしつつ、
 最後に番組の告知をもう一度するような構成で、
 ていねいにひとつ、よろしくお願いしますよ」


▲というわけで、こちらがその、うれしいアランセーター。

そして番組の告知を、あらためてもう一度、下に。

26日の夜9時から、どういう番組になっているのか、
糸井重里があの場所で何をしゃべっていたのか、
ぜひいっしょに、確認しながら、感じましょう!

旅のチカラ
「シアワセの編み方を探して
 ~糸井重里・アイルランド・アラン諸島~」
NHKBSプレミアム

<放送>
BSプレミアム 7月26日 木曜 午後9時~10時

<再放送 >
BSプレミアム 8月23日 木曜 午前8時~9時

番組公式サイトはこちら

 

2012-07-25 WED