ほぼ日ニュース

2018年をふりかえる、ほぼ日ニュース(3)

ゴーーーン。ゴーーーーーン。ゴーーーーーーーーーン。
2018ハズ、ノット、ゴーーーーーーン。
寒い寒いおおみそかがやってきていますね。

年末の3日間にわたり
ほぼ日の2018年をふりかえってきた
このコンテンツも、本日で最後です。
こんにちは、ほぼ日のスガノです。

最終日の今日も、ほぼ日乗組員にとって今年が
どんな年だったのかをお伝えしつつ、
読みもの制作チームが選んだ
おおみそかにぴったりの読み応えあるコンテンツを
ご紹介していきたいと思います。

最終日に登場してくれるのは、まず、
TOBICHIをはじめあちこちのイベントで大活躍だった
山下さん山下です。

山下
「生活のたのしみ展、
TOBICHIでのさまざまな企画の開催など、
去年まいた種が芽吹いて大きくなるように、
ぼくたちは今年、どんどん外に出ていきましたね。
とにかくいろんなところでいろんな人びとに
お会いしてきました。
つまりは、リア充の年ってことでしょうね。
リア王ですね」

ほんとうに、おっしゃるとおりです。
私も恵比寿や梅田、
東京のTOBICHI、気仙沼で
たくさんの方々に出会うリア王でした。
TOBICHIでいちばん印象に残ったイベントはなんですか?

「どれも思い出深いのですが、
ひとつ挙げるとするならば、
松本大洋さんがTOBICHIでライブペインティング
してくださったことかな。
あの出来事は、
TOBICHIがこんなことができる場所になっていくんだ、
というひとつの道を教えてくれました」

はい、いろんな方々と会うことによって、
自分たちの輪郭が
はっきりとしていくような感覚がありますね。
リア王の輪郭がくっきりとなって‥‥。

「そう、もっとリア王らしくなりますね。
ぼくらは来年、よりほり深く、
リアを充実していきたいと思います」

はい、がんばります。
では次に、ほぼ日でおそらくもっとも
輪郭がはっきりしているデザイナー、
平本くん平本に話をうかがいましょう。
この人もそうとうなリア充だったはず。

平本くん、2018年のほぼ日は
どんな日々を過ごしたでしょうか。

平本
「思い出せないな。
なにがあったっけな」

うわ、西田パターンの予感!

「いえ、ちょっと待ってください、
ぼくは西田さんとはちがいます、
えーとえーとえーーーーーと、そうだ! 

ぼくは、ほぼ日のあたらしい事業のうち、
『ほぼ日のアースボール』
『ドコノコ』『生活のたのしみ展』
かかわってきたのです。
ご存知のとおり、この3つのどれも、
たちあげ(=準備)期間がそうとう長く
続いていました。
それら3つとも、スタートがやっと切れて、
一昨年、昨年と、それぞれはじめの一歩を踏み出しました。
いまでも『やっとたちあがった』感が、まだあります。
今年からしばらくは、それぞれのプロジェクトが
回を重ねていく時期だと思っています」

その「回を重ねていく時期」に、
平本さんはどんなことを思っているのですか?

「それがね、よくわからないんですよ。
なんだかねー、
自転車操業的な癖がぼく自身についちゃって、
なかなか立ち止まって全体を考えられてない。
デザイナーという職種のせいでしょうか」

自転車操業かぁ。
リア充ではあるけれども、
制作陣はやっぱり自転車を懸命に
こいでいましたよね。
でも、立ち止まらなくても、
自転車からしか見えない風景も
あるのかもしれないな。
まぁ、平本さん、ときどきはゆっくり
話でもしようじゃないですか。

「そうっすね」(気のない返事)

さて、自転車リア王に
気のない返事をされたところで、
おおみそかの夜更かしにぴったりのコンテンツを
ご紹介してまいりましょう。

ぼくの歩く、まんが道。
矢部太郎さんと糸井重里の、漫画談義。
(全6回)

お笑い芸人の矢部太郎さんと糸井重里の対談。
大ヒットした矢部さんの漫画『大家さんと僕』について
話をしています。
この対談のあと、『大家さんと僕』は
「第22回手塚治虫文化賞 短編賞」を受賞しました。
私たちが小さい頃から親しんできた
漫画というメディアは、
感情や時間の共有性が高い。
つまり、追体験できるメディアであるとふたりは話します。

『大家さんと僕』が持っている
「時が止まっていそうな世界だけど、
ちゃんと時計の針が動いている」
という世界が、
この対談にもちゃんと影響していて、
漫画と同じような雰囲気をたたえているのが、いい。
このしずかであたたかい対談をまとめた担当は、
しずかであたたかい、いなざきくんでした。

濱口秀司さんのアイデアのカケラたち。
(全14回)

USBメモリやマイナスイオンドライヤーなど、
数々の商品をこれまで企画してきた
ビジネスデザイナー濱口秀司さんと糸井重里の
6時間におよんだ対談です。
連載時、たいへんな話題となりました。
「25年、失敗してきました」
「自慢だけでは購入してもらえない」
「夢だけを語るのは嫌だけど、
現実的なことだけも嫌。境界線が大事」
など、私も読みながらたくさんメモしました。
このコンテンツ、各回ずーっとおもしろいんですが、
全14回を一気に読むのはハードルが高く思われる方には、
担当編集的には「後半」がおすすめだそうです。
時間のない方は第8回から順番に
ページ内の三角矢印をクリックして読み進んでください。
このビッグ対談を担当したのは、
ハートのビッグさはチームピカイチの、ハサウェイです。

世界をつくってくれたもの。ヤマザキマリさんの巻
(全9回)

「自分と同時代に生きているすごい人たち」は
子ども時代にどんな経験をしたんだろう? 
そんな好奇心から話をうかがうシリーズの第1弾、
漫画家のヤマザキマリさんへのインタビューです。
スガノ担当です。
今年はほかにも「これは!」というコンテンツが
あったのですが、
読み逃している方がもしいらっしゃったら
やっぱりこれを読んでほしい! と思って挙げました。
新年をキリッと迎えるのにもぴったりと思います。

それではここで、
今年の最後に、
ほぼ日の代表である糸井重里イトイに、
2018年がどんな年だったか訊いてみたいと思います。

糸井さん。
ほぼ日の2018年、どうでしたか?

イトイ
「‥‥‥‥‥‥‥」

ドキドキドキ‥‥‥‥

「いんじゃないっ?」

えっっ。

ご、極上の笑顔‥‥で、
ただひと言、「いんじゃないっ? 」と‥‥。

そうか。
なんだ、よかった。よかったなぁ。
みんな、2018年、いんじゃないっ?

♪ドゥン、ドゥン、ドゥドゥドゥン、ドゥン

なぜだかいま、私の耳に
スタンド・バイ・ミーのサウンドが
こだましはじめました。

そうです、いつも私たちは、旅の途中。
来年もまた、笑顔の「いんじゃないっ?」めざして、
並んで歩いていきましょう。
はじめの2歩でも3歩でも、
誰かがどこかでまいた
あたらしい種から出た1步もまた、いっしょに。

みなさま、
今年もほぼ日におつきあいいただいて
ほんとうにありがとうございました。
来年も、たくさんの方々にお会いしていきたいです。

♪ドゥン、ドゥン、ゴーーーーーーーーーーーーーン。

どうぞよい新年をおむかえください!

(2018年をふりかえる、ほぼ日ニュース 完)

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