ほぼ日ニュース

アースボールで、お天気解説!
TBS『ひるおび』の
番組収録を見学してきました!
(前編)

こんにちは、
アースボールチームのコジャです。

あれは2021年5月のこと。
テレビ番組内のお天気解説のコーナーで、
「アースボールを使いたい」という
一通のメールがチームの元へ届きました。
その番組というのが、
TBS系列でお昼に放送されている
『ひるおび』という番組でした。

そのときは1回限りの
お話だと思っていたのですが、
それからというもの、
お天気解説のサポートアイテムとして、
何度も『ひるおび』の中で
アースボールを使ってくださっています。

今回、その『ひるおび』の中で、
アースボールを使って解説をしている
気象予報士の森朗さんに、
「収録を見学してみたいです」と
ダメもとで連絡をしてみたところ、
「いいですよ」という返事をいただきました。

ただし、番組の中で
アースボールを使うかどうかは、
前日にならないとわからないということで、
それから待つこと数週間。
ついに森さんから
「明日、アースボールを使います」
という連絡が届いたのです。

ということで、
アースボール担当のコジャが、
TBSの収録スタジオにおじゃましてきました!

いざ、TBS放送センターへ!

2022年8月4日。
TBS放送センター内にある、
天気解説に関わるみなさんが働く部屋、
通称「天気部屋」というところで、
森さんにお会いすることができました。

──:
はじめまして、
アースボール担当のコジャです。
お会いできてうれしいです。

森:
気象予報士の森です。
あわただしいところですみません。

──:
いえいえ、こちらこそ
お忙しいところありがとうございます。
本番前ということですけど、
いまお話しをうかがっても大丈夫ですか?

森:
はい、大丈夫です。

──:
いつもアースボールを
ご活用いただきありがとうございます。
さっそくお聞きしますが、
なぜアースボールをお天気解説で、
使おうと思われたんですか?

森:
まず、アースボールは、
世界中の雲画像が見られますよね。
それが、とてもいいんです。
それができるものって、
じつはほとんどないんですよ。
気象衛星「ひまわり」は、
日本を中心に見ているから、
見えない地域がどうなっているかまでは
わからないんです。

──:
もうちょっと広く見えたほうが、
解説しやすいということでしょうか?

森:
そうなんですね。
とくに現在より先の話をするとき、
遠くにある雲の情報から説明すると、
けっこう理解しやすいことが多いんです。
最近だと、外国の話ですが、
熱波のニュースが話題になりました。

──:
はい、ヨーロッパのほうですね。

森:
でも、外国のできごとなので、
こちらに届く情報も
すくない場合がほとんどなんです。
そんなときにアースボールが役に立ちます。
この前のポルトガルの熱波も、
アースボール上ではハッキリ出てました。

──:
最近アースボールを見てると、
日本だけじゃなく、
これは世界全体が暑いんだなと
思わされることがけっこうあります。

森:
アースボールををぐるぐる回すと、
暑いところもいっぱいあるけど、
同時に寒いところもたくさんある、
というがよくわかります。
そのアンバランスさを感じられるのも、
アースボールのおもしろいところですよね。

──:
今日はアースボールを、
どんなふうにして使う予定でしょうか。

森:
今日は午後の部で使います。
昨日から山形を中心に
大雨が降っていますので、
まずはそのニュースをお伝えします。
明日明後日と雨が落ち着いてくると、
このあと太平洋高気圧が勢力を盛り返して、
ふたたび猛暑がやってくると思っています。
その説明をするときに、
日本の南からインドのほうまで
雲がたくさん出ていて‥‥、
というような話をしながら
アースボールを使おうと思っています。

いざ、収録スタジオへ!

森さんにお話をうかがっていると、
番組スタッフから本番を知らせる声がかかります。
ここからはスタジオに移動しながら、
写真多めでお送りいたします。


▲STAND BY!


▲忙しそうに準備を行う番組スタッフのみなさん。


▲「アースボールは午後の部で活躍する予定です」


▲大雨の状況について、入念にチェックする森さん。


▲制作スタッフと段取りを確認しています。


▲さあ、いよいよ本番です!

番組スタートは午前10:25。
スタジオにピリッとした緊張感が流れます。
そのなかで大雨の状況を中心に、
わかりやすい解説を進める森さん。
天気の様子が刻一刻と変化している中、
制作スタッフとの密な連携により、
リアルタイムで情報番組が作り上げられていきます。
そしてあっという間に、午前の部は無事終了。

森さんとスタジオをいったん引き上げ、
今度は『ひるおび』の
編集スタッフルームへ移動します。

森さんが打ち合わせをしている間、
『ひるおび』スタッフの渡辺さんに
お話をうかがうことができました。

──:
どのくらいの人数が
番組にかかわっているんですか?

渡辺:
『ひるおび』は月~金で、
午前と午後の部があります。
平日の午前中は、
毎日同じ制作スタッフで30人くらい。
午後は曜日ごとにスタッフが変わり、
ひとつの曜日で25人くらい。
なので、他のスタッフや関係者も入れると、
全体で250人くらいになるでしょうか。
大人数がかかわっているというのに、
ものすごく忙しいです(笑)。

──:
生番組を作るというのは、
それだけ大変なことなんですね。

渡辺:
『ひるおび』は、
「いま起きていること」を扱う番組なので、
翌日の内容を決めるのが前日ギリギリなんです。
事前にネタを考えることもありますが、
まあ、通ったことはありませんね(笑)。

──:
はぁーー。

渡辺:
生放送なので、尺がなくなってくると、
準備していても出せないことがよくあります。
フリップとかたくさん準備しても、
本番では使わないことは日常茶飯事。
気象情報はとくにそういうことが多いので、
森さんには本当に助けていただいています。

──:
いやぁ、そうなんですね。
毎日、ほんとうにおつかれさまです。

そうこうしているうちに、
いつの間にか森さんは、
翌日の番組スタッフたちと別の打ち合わせ。
これは毎日、大変だーー。
本当にみなさん、すごいです。

というわけで、午前編はここまで。
次回はいよいよアースボールが登場します!

(後編につづきます)

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