「糸井重里のバス釣りNo.1 決定版!」 〜釣りに行こう〜 SPECIAL(番外編) 任天堂公認 クマさんとウサギちゃんによる ファミ通トーナメント徹底攻略大作戦! |
|
|||
ウサギちゃん: ええっ? トーナメントがあるの? わたしも出られるのかなあ??? クマさん: もちろん出られるとも。 腕のほどは、いかがかな? ウサギちゃん: このあいだ40センチのバスを釣ったんだけど……、 なかなか、それより大きいのが釣れないの。 くまさん、コツを、教えて! クマさん: よぉし、わかった! ぼくの技術は、湖のかみさまゆずりさ! ウサギちゃんがトーナメントに入賞できるように 応援してあげるよ。 ●この時期、バスはどこにいるの? クマさん: トーナメントの時期の「なないろ」は、 バスのスポーニング(産卵)パターンの掌握が 勝敗のカギを握っているんだよ。 ウサギちゃん: 産卵場所に行けばバスがいるってことね。 季節ごとに、バスは湖の中を移動しているのね。 クマさん: そう、バスは、プリスポーン(産卵前)のときに、 いったん岬(代表的な場所として)に集結して、 それぞれのスポーニング(産卵)場所を目指して 移動するんだ。 このトーナメントの時点で バスがどこでどうしているかを探り当てることが 大物を釣り上げる重要な作戦になるんだよ。 ウサギちゃん: 産卵場所ってどこなの? クマさん: バスたちがスポーン(産卵)のためにやってくるのは シャロー(浅場)なんだ。 ウサギちゃん: うーん、よくわからないわ。 クマさん、地図で説明してほしいな。 クマさん: よぉしわかった。この図を見てごらん。 まず、集結場所として注目されるのが この湖にある4つの岬(A・B・C・D)だ。 |
|||
|
|||
ウサギちゃん: 春は岬にバスがいるって聞いたことがあるわ。 クマさん: 岬っていうのは、冬場のサンクチュアリ (聖域=冬場をのりきるための安全な場所)から 水温の上昇とともに、 スポーニング(産卵)を意識するバスが シャロー(浅場)に向かうための、代表的な 最初の接触場所となるんだよ。 ウサギちゃん: じゃあ、とりあえず岬を目指せばいいのね! クマさん: ところが、バスたちは、そこでいったん留まった後、 さらに水の温度が上がっていくのを待って、 よりシャロー(浅場)に近い場所に移動してしまうんだ。 ウサギちゃん: それはどこなの? クマさん: 沖に突き出した岬の左右にある、 シャロー(浅場)に近いブレイク (水深に変化があるところ、傾斜した底)さ。 さらに、そこに、なんらかのストラクチャー…… 立ち木、立ち枯れ、スタンプ(切り株、岩、岩盤、溝、 人工物など)があれば、そこが バス釣りのための一級ポイントになるんだ。 この後、バスはシャローに上がって スポーニング(産卵)に入るってわけ。 ウサギちゃん: 岬の近くの浅瀬に近いところ、か……。 でも、岬といってもいろいろあるわ。 やっぱり大きい岬にはいっぱいバスがいるのかしら。 ●プラクティスが大事! クマさん: そういうことになるね。 でも、調べる必要があるのが水中の状況なんだ。 ブレイクライン(浅場の沖で急に水深が 深くなりはじめるところ、傾斜がはじまるライン) が大きくて、規模の大きい場所(※湖中央A)のほうが バスはいっぱいいるんだよ。 |
|||
|
|||
ウサギちゃん: なるほど……。でもねクマさん、 時期が遅くなると、 バスたちはまたどこかに行ってしまうんじゃないの? クマさん: そうなんだよ。 このトーナメント、「4月5日」っていう設定なんだ。 この時期っていうのがクセモノでね。 プリスポーン(産卵前)のために バスが集結する時期よりは、時期が少し進んでいるし、 とはいえ、完全なシャロー(浅場)での スポーニング(産卵)をする時期でもない。 そう考えるとバスのいる位置は微妙になるよね。 ウサギちゃん: うわぁ、混乱しちゃうなぁ……。 「どこにいる」って教えてよ!! クマさん: それがはっきりわからないところが バス釣りの面白ささ。 僕にも「絶対ここ!」って言えないんだよ。 僕の予想では、って話なんだけど、 岬からシャロー(浅場)に上がりきる直前のバスは 岬の左右にあるブレイクの集結場所からつながる 等深度あたりのラインに沿って移動して、 スポーニングエリア(産卵場所)近くの ストラクチャー(立ち木、岩、切り株、岩盤など)と 接点のある位置で待機している可能性が高いんだよ。 周りの地形状況にもよるけど、 水深は、ちょっと幅をみて2〜4.5mの間じゃないかな。 (ダム湖は地形の高低差がきついから、 その日の天候などで変化する魚のいる深さの幅が 大きい場合があるんだよ)。 |
|||
|
|||
ウサギちゃん: なるほど! 挑戦してみるわ。 そこなら、すっごく大きなバスが釣れるのね!? クマさん: そうかもしれないよ。 大きなバスを狙うんだったら、 早い時間帯にどこに入るかが大きなポイントとなるね。 ウサギちゃん: 前もって練習してから、エントリーしようっと。 クマさん: 「プラクティス」だね。 プラクティスっていうのは、大会前にその湖で釣りをして、 どこで釣れるか、どのルアーにバスが反応するか、 バスの状態はどうなのか、釣れる時間帯はどうか、 などの情報を自分で集めて整理しておくことを言うんだ。 そうして、大会当日の釣りの戦略を あらかじめ組み立てておくんだよ。 ウサギちゃん: バスプロっぽーい!! 実際のバスフィッシングのトーナメントと同じね。 よぉし、ここなら釣れるっていう確信をもてるポイントを 見つけておくわ! ●魚群探知器を活用するのだ! ウサギちゃん: それで、その「プラクティス」ってどうやるの……? クマさん: あらら(笑)。 プラクティスの方法はまず、岬とその周辺の地形を デプスファインダー(魚群探知器)で把握することから 始まるんだ。 岸からどのあたりまでシャロー(浅場)なのか、 浅場から急に深くなるブレイクラインが どのくらい沖にあるのかを探しておくのさ。 ウサギちゃん: 魚群探知器って、深い湖でも大丈夫なの? クマさん: リザーバー(ダム湖)のように 岸近くから急に深くなる湖だと、 魚群探知器に底が映らないほど深い場合があるよ。 そんなときは、周囲の景色や、地形からの推測で 底のようすをイメージして、 その先の地形をデプスファインダーをかけることで よりイメージを明確にするっていう方法をとるんだ。 |
|||
|
|||
ウサギちゃん: 浅いところは、景色を見ればわかるわよね。 クマさん: そうだね、シャロー(浅場)も、景色からのヒントで 推測できることがあるよね。 たとえば、岸際がゴツゴツした岩になっていたら、 そこの水のなかも岩がゴツゴツしていると予想できる。 岸際に切り株がたくさんある場所なら、 水中にも切り株が沈んでいると予想できる。 そういった予想をしてから、 実際にキャスティングをして水中のようすを調べて、 さらに詳しい底の地形を知っておくといいんだよ。 ウサギちゃん: 宝探しみたい! クマさん: プラクティスでは、そんなふうにねらいをつけたうえで、 実際に釣ってみようね。でも、プラクティスの時は バスをたくさん釣ることを目標にするよりも、 ポイントを探したり、 ルアーをテストするくらいの気持ちでいたほうがいいよ。 本番で効果をあげそうなルアーと、その使い方を 探ることに目標をおいたほうがいいと思う。 ウサギちゃん: ルアーの種類?? |
|||
|
|||
クマさん: たとえばサスペンドルアーっていう、 水中の中層で止めておけるルアーがある。 でも実際にポーズ時間(静止時間)がどれくらいなのか、 どの深度でどんなサイズのバスが釣れるのか? など 自分でためしてみることが大事だよ。 そういうふうに経験を積んで、 実際のトーナメントで戦うわけだ。 湖から引きだせるより多くの情報の中から、 確信の持てるパターンをプラクティスで見つけることが 勝敗を分ける大きなポイントになるね。 ウサギちゃん: 燃えてきた!! わたしがんばる!! クマさん: その意気だよ(笑)。 あとはね、精神力も大事なんだ。 たとえプラクティスで自信をつけて、 超A級ポイントを発見していたとしても、 ランカー(大もの)をヒットに持ち込むまでに 中型が先にヒットしてしまったりして、 心理的に「このポイントは、もういいや」って 見切りたくなる。それが罠なんだ。 そこでもうすこしがんばれば大ものがかかる可能性がある。 本番では、やはり確信ある釣りを やり通す精神力がたいせつなんだよ。 ウサギちゃん: クマさん、どうもありがとう! |
|||
|
|||
倉恒さんによれば、上位入賞、もしくは優勝がねらえる ストロングパターンは絶対に存在するとのこと。 もし、それをプラクティスで見つけることができれば 10000グラム(10キロ)以上のウエイトが出る 激しい戦いになるでしょう! ぜひ『週刊ファミ通』、『月刊ファミ通64+』、 『月刊ファミ通ブロス』3誌合同の 「糸井重里のバス釣りNo.1 決定版!」 ファミ通トーナメント、ご参加くださいね!! |
2000-04-17-MON