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「ゼルダの伝説 〜ムジュラの仮面〜」

 〜新しいゼルダを、とことん語ろう〜

 
 宮本茂+青沼英二+小泉歓晃インタビュー その6
 ハリウッドだけが
 ものづくりの王道じゃないんだよ。
 
 
NINTENDO64ソフト
「ゼルダの伝説 〜ムジュラの仮面〜」。
制作者インタビューの最終回です。
このゲームをつくるうえで
どんなものに影響を受けたのか、
ということについてお聞きしました。
それから、ページの後半では
糸井重里のバス釣りNo.1 決定版!の
トーナメント結果も発表していますよ!

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●参加者
 
●青沼英二(あおぬま・えいじ)
任天堂株式会社情報開発部所属。
担当作品に、スーパーファミコン『マーヴェラス〜もうひとつの宝島〜』
NINTENDO64『ゼルダの伝説〜時のオカリナ〜』がある。

 
●小泉歓晃(こいずみ・よしあき)
任天堂株式会社情報開発部所属。
担当作品に、ゲームボーイ『ゼルダの伝説〜夢を見る島〜』
NINTENDO64『スーパーマリオ64』
『ゼルダの伝説〜時のオカリナ〜』がある。

 
●宮本茂(みやもと・しげる)
任天堂株式会社情報開発部所属。
担当作品は、NINTENDO64『ゼルダの伝説〜時のオカリナ〜』
『スーパーマリオ64』ゲームボーイ『星のカービィ』
『ポケットモンスター』など多数。

 

 
イメージ 宮本:
「ムジュラの仮面」をつくっている最中に、
ちょうど『ラン・ローラ・ラン』という映画が来たんです。
(編集部註:ベルリンを舞台にしたドイツ映画。
犯罪に巻き込まれた恋人の命を救うため、
その金を工面しようと、主人公ローラが街を走る)
それを見に行ったんです。最初予告を見たときは
「これはヤバイ!」
というくらい、狙っているものが、
ぼくらと近いんじゃないかと思ってて。
でも見に行ってみたら、潔く、映画らしくそれをやっていた。
僕らと考えていることは似ているけれど、
僕らはそれをゲームらしくやっていたから
大丈夫だ、と確信しました。
もし、もっと企画段階であの映画を見ていたら
意識してしまったかもしれないけれど……

 
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小泉:
もう、プロットは仕上がってましたしね。

 
青沼:
でもよく見に行ったね……あの忙しい時期に。
 
小泉:
あれだけは見に行こう、とね。

 
宮本:
仕事だから見に行きなさい、と。
でね、ああいうのを見て思うのは、
映画を作っている人というのは
ハリウッドだけじゃなくて
いろんなところにいるんだということ。
そのことに勇気づけられたりしたんです。
低予算の映画とか、ヨーロッパのアニメーションとか
見せられると、本当に勇気づけられますよ。
ゲームって、みんなが、ハリウッドみたいなことを
目指して、お金をかけて大作をつくっているように
思われているけれど、
「そんなことないよな、ものを作るっていうのは」
ということをいつも考えているんです。
プロデューサーがいて、スタッフがいて、
という仕組みは同じでもね。

 
──『ラン・ローラ・ラン』のような意味合いでも
いいですけれど、ほかの作品で、刺激を受けたものは
どんなものがあるんですか。

 
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小泉:
こないだ、同じ質問を受けて
「ない」って答えたんだけど……。

 
青沼:
結局、テーマとして時間を戻したりという感覚は、
誰もが考えうることですよね。
 
宮本:
けど堂々と王道を行きたくない、というのもあるね。

 
小泉:
僕は、最近やっと気がついたんですけれど、
自分が子供のころに見ていた『ドラえもん』とか
藤子不二雄さんの影響は、すごくあるんですよ。

 
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宮本:
ほんまに!?

 
小泉:
シニカルな話をウエットに描くというあの人の作風が
自分にはすごく影響しているんだな、というのを、
最近出た文庫本を読み返して、思ったんです。
読み返すと、オレの考え方ってこういうところから
来ているんだな、って、わかる。
それはもしかしたらゼルダにも関係しているかもしれない。
「夢をみる島」(ゲームボーイ)とか「時のオカリナ」の
ときの設定もそうだったけれど、今回のも、
影響があるのかもしれないなって、
ふと恥ずかしくなったりもしたんですけれど。
でもパクったわけじゃないですよ(笑)。

 
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青沼:
自然に出てきてしまうものなんだよね。
 
小泉:
シニカルに描いても
結末は優しく持っていかなくちゃならない、という。

 
青沼:
僕はオーソドックスな冒険ものに弱いんですね。
宮崎駿ですよ。
スタッフにも、僕の書くスクリプトは
みんな宮崎駿だ、って言われてて(笑)。
 
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小泉:
女の子には優しくてね。

 
青沼:
オトコノコはこうでなくちゃ、とか、
オンナノコはひたすら「助けてー!」っていう
状態になるとか。
 
小泉:
街の外(青沼さん担当分)はそうなっているんですねえ。
街の中(小泉さん担当分)はシニカルな世界でね(笑)。

 
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今回で「ゼルダ」はひとまずおしまいです。
次回からは、発売直前のあのゲームが登場!
お楽しみに!!!


 
イメージ ■秘密基地ニュース■
「ポケモンスナップ」が、アメリカでAIAS
(Academy of Interactive Arts and Sciences)の
「Children's/Family Title of the Year」
(ファミリー/子供向けゲーム)部門賞を受賞しました。
毎年、ゲームを部門別に表彰する
ゲームの世界のアカデミー賞です。
ちなみに去年は、すでにAIASで殿堂入りを
果たしている宮本茂さんが「ゼルダの伝説」で
7部門を独占。それにつぐ快挙です。

 
現地にとんだハル研究所の岩田さんから
トロフィーの画像を入手したぞ!

 
ファミ通トーナメント
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結果発表!
たくさんの応募のなかから、
優勝したのは石川県珠洲市にお住まいの
矢敷宣博さん(29歳)。
5尾合計の重量は、なんと30,844グラム!
釣果リストを見てみましょう。
・77.0センチ/6806g
・73.9センチ/6944g
・72.4センチ/7154g
・77.3センチ/5769g
・68.9センチ/4171g
う〜ん、これは大ものぞろいですねー。
これは使用タックルにもヒミツがあるのかな?
というわけで教えていただいたのが以下のリスト。
・ロッド/ブラウンリーフ8/60MH
・リール/オークチップB/5000C
・ルアー/チューブ(NPB、WMS)
(いずれもジグヘッド1/8オンス)
・ライン/12ポンド
ということです。これはマネしてみなくちゃね。
それでは矢敷さんのコメントをどうぞ。
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記録がでたときは朝まづめ(夜明け直後の、
魚の活性が高い時間帯のこと)からいきなり
70センチ級が釣れました。
何回かプレイしてはじめてのことだったので、
たまたまそんな4月5日にめぐりあった
というのが正直な感想です。
マップ上のポイントを3分割して
真ん中、上流、下流とキャストしてみて、
いずれも一投目で大物(バスのグラフィックが
黒ずんだやつ)がかかったほど爆釣の日でした。
“読み”とか“カン”ではなく
“運”が良かったんだと思います。
70センチ級でも、ガッカリするほど
重量が軽いことがあるにもかかわらず、
今回はそういったこともなく、
その点でも本当にラッキーでした。

僕がこのゲームをプレイしていて感じるのは、
『風来のシレン』や『カードヒーロー』
のようなおもしろさです。
巨大なダンジョンのような湖は、
訪れるたびにその姿を変え、あるときは
やさしく受け入れてくれたかと思うと、
あるときはきびしく拒絶してきます。
それは“運”なのか“実力”なのか、
その接点のあいまいさが何ともいえず
ムズがゆいような微妙な楽しさが
存在しているように思います。
でもその“運”に左右されるのが、
悔しいと思うからこそ“実力”を確実にするために
何度も何度もプレイしてしまうんでしょうね。
先日も通常モードの6月のはじめで
プレイしてみたところ、
トーナメントと同じ方法論ではまったく通用せず、
釣れるのはブルーギルばかり。
あれよあれよという間に外道王の
称号をいただきました(笑)。

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矢敷さん、ありがとうございました!

 
★入賞者リスト★
◆優勝◆矢敷宣博さん(29歳)石川県珠洲市
    30,844グラム

◆準優勝◆杉崎寿夫さん(28歳)東京都新宿区
    30,037グラム

◆3位◆島崎陽一(14歳)神奈川県横須賀市
    28,240グラム

◆4位◆前川宜久(20歳)岡山県笠岡市
    27,470グラム

◆5位◆相馬敬太さん(14歳)東京都新宿区
    26,447グラム

◆6位◆嶋崎愛さん(28歳)神奈川県川崎市
    25,056グラム

◆7位◆新谷裕也さん(21歳)岡山県井原市
    23,523グラム

◆8位◆織田誠さん(35歳)愛知県岡崎市
    23,578グラム

◆9位◆大塚光起さん(22歳)千葉県柏市
    23,488グラム

◆10位◆吉田周平さん(16歳)静岡県静岡市
    23,130グラム

★ほぼ日賞/10名
    中野透さん(20歳)青森県上北郡
    福本貴之さん(27歳)兵庫県明石市
    円山皓史さん(13歳)愛知県西春日井郡
    沖田佳史さん(16歳)広島県尾道市
    中島利夫さん(11歳)群馬県新田郡
    高岡佑多さん(15歳)三重県度会郡
    吉目木保良さん(16歳)宮城県仙台市
    高須秀樹さん(41歳)愛知県幡豆郡
    松本陽平さん(16歳)愛媛県松山市
    鎌田翔さん(12歳)愛知県知多市

★そろったで賞/1名
    下地悠介さん(14歳)愛知県名古屋市
    9,999グラム

★ブービー賞
    肥後智博さん(17歳)愛知県葉栗郡
    438グラム

★参加賞/100名
    鈴木英男さん(54歳)神奈川県横須賀市
    登口理規さん(13歳)岡山県笠岡市
    泡原口真一さん(15歳)岐阜県高山市
    高杉麻美さん(7歳)東京都八王子市
    小川孝士さん(25歳)大阪府大阪市
    久保田侑也さん(15歳)青森県三沢市
    加藤あつしさん(16歳)千葉県市原市
    森真紀さん(28歳)愛知県豊田市
    山口裕也さん(12歳)三重県度会郡
    武井花子さん(36歳)群馬県沼田市
    ほか90名


2000-06-22-THU

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