〜ウイニングショットをねらえ!〜
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ストロークを続けるという ホンモノのテニスの楽しみだけでなく、 “ゲームだからできる”テニスも マリオテニス64なら、できるんです!! どんなことができるのか、 そのあたりをお聞きしましたよ。 |
──ゲームでしか出来ないこと、というのもありますか。 宏之: モードとして、ありますよ。 たとえば、リングショットですね。 秀五: 基本的にスポーツゲームって 対人対戦で競い合うと、楽しいんですよね。 でもやっぱり、買って、ひとりで遊ぶ時間も 長いですよね。長く遊べば遊ぶほど、 深いところまで入っていけるような仕組みが欲しいよね、 そうやって考えていったときに、 こういうモードを入れよう、こんなモードも入れようって。 「リングショット」と「パックンチャレンジ」と…… |
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宏之: あと「クッパステージ」だよね。 これらは、ゲームじゃないとできない。 とくに「リングショット」は、 もしプレイヤーがほんとのテニスをやっている人だったら なめてかかっちゃうかな、という気がするんですけど、 これが、けっこう、ハマるんですよ! ──リングショットってゴルフにもありましたね。 宏之: ありました。 技術を習得するというより、 持っている技術を使ってこれをクリアしなさい みたいな感じなんですけれど。 時間でクリアしたりとか 取るリングの数とか、 設問がもうけてあって、 それをクリアしていく楽しみ。 スポーツって、目標が持ちにくいでしょう。 ゴルフみたいに、ものすごくゲームに寄っている スポーツだと、アンダーの数とかで競えるんだけど そうでないと、ただアスリート性(運動能力)を 競うみたいになっていくんです。 でもそのアスリート性というのは 数字に置き換えられない。 それを数字に置き換えてあげることができるのが リングショットだと思っているんですよ。 オレはこれだけクリアできるぜ、と言ったら 「そんな数をクリアしたのか!」とか 「その時間でできたのか!」といった自慢のしかたが ありますよね。 あと、バトルロイヤル。 リングを取っていくんですけど、 4人で打っていくので、 テニスのダブルスは、同じ陣地にいるひとは 味方でしょう。 でもバトルロイヤルは味方じゃないんですよ。 リングを取っていって、誰が一番多く ゲットできたか、というところで競うんです。 味方同士でもライバル。 味方なのに「おまえ、決めるなよ!」って なっていくんです(笑)。 |
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秀五: 拾って欲しい、けど、決めるなよ、って。 オレが決めるんだからって。 宏之: 味方同士で、負けない程度に邪魔しあうとか。 ──すごく楽しそうです、それ。 性格も出そうだし。 秀五: ふつうのダブルスはチームで勝てばよかったんだけど 4人のうち3人は、敵なんですよね。 そういう意味では新しいよね。 テニスにはなかったテニスゲーム。 宏之: テニスを使ったテニスゲームですね。 リングショットでも面白いのは、 自分と相手がいて、相手がコンピュータのとき、 打っていくんだけど、決めちゃダメ。 自分のサービスセットが終わったら ゲームオーバーになっちゃいますよね。 リング300個取ろうというとき、 相手がミスするようなボールを打ってしまうと ゲームが終わっちゃう。 リングがとれないうちに終わっちゃうわけですよ。 相手がとれるボールを打ちながら いかにリングを取っていくか、というテクニックが 要求されるわけです。 リングがとれるような位置に相手を誘導して 打たせたり、相手が、自分が撃ちやすいところに 打つように、仕向けるとか。 |
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──楽しみながら、自然とブラッシュアップに なっていきますね。 それをやっておくと、いざ対戦となったときに 「お、オレはこんなボールが返せるようになってる!」 というような驚きがあるかもしれないですね。 宏之: 結果的に、そうなるかもしれないですね。 それを通して、「決める」楽しみのほかに 「つなぐ」楽しみを知ってもらえたらなあと思うんです。 ──ゴルフのとき、天候が変化して、 予測できないことがらにゲームが左右されたりする たのしみがありましたけれど、 そういうものはマリオテニスにはあるんですか? |
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秀五: クッパステージですね。 そこでは、クッパ大王が、 自分がテニスに勝てるようにコートを作ったんです。 ステージが、鎖でつるされていて 重心が狂うと傾いちゃうんです。 右に傾けると相手も滑っていく。 だから「右に寄せて左を狙う」とか そういうことが楽しめるんです。 逆に、それを拾われたら自分がピンチになる。 戦略が重要になってきますよね。 クッパステージではネットの上に アイテムボックスが浮かんでいて、 それにボールを通すと 6つのアイテムを手に入れることが出来る。 バナナとか、亀の甲羅とか。 それをRトリガーボタンで使って、 相手の邪魔をする、というようなことが出来る。 ほんとうにゲームならではのステージがあるんです。 外的要因を自分でつくるわけです。 |
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──NINTENDO64に入る容量の ギリギリまで、詰め込んでますよね。 同じことが、ゲームボーイでは…… 宏之: まだヒミツですよ。楽しみにしててください。 ──新しいキャラクターも出てるんですよね。 ルイージのワル版でワルイージとか…… |
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秀五: テニスゲームっていままでにもたくさんあって ネガティブに考えてしまうと もう遊び尽くされているというふうにも 見えますよね。そこを 「このゲームってすごく新しいよね」 と言わせたい。自分たちのなかでも 「新しい」という言葉がキーワードになっていたし、 キャラクターも、新しいキャラクターを入れたかったんです。 それに、たくさんのキャラクターで にぎやかに遊びたいじゃないですか。 だったら、このゲームは 「新しいテニス」がキーワードなんだから 新しいキャラクターも欲しいね、って、 うちのグラフィックの人間と相談したら すごくノリノリでつくってくれた。 そうして生まれたのが「ワルイージ」なんですよ。 マリオにはワリオがいるでしょう。 ルイージって寂しいでしょ。 だからルイージを盛り上げるライバルをつくろうって。 宮本さんにドキドキしながら見せたら、 「いいじゃない!」って一発で通って うれしかったなあ。 マリオゴルフ64を通じて、いいものをつくろう、 面白いものをつくろうという姿勢に対して マジメに向き合ってくれる会社なんだということが わかっていたので、今回も思い切ったことが できたんですよ。冒険できたし、遊べたんです。 前作を通してお互いの信頼関係を築けていたんですね。 キャメロットというチームが、ハードルを越えて、 また一段階段を上ることが出来たという感じが、するよね。 |
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次回もタカハシ・ブラザーズの登場です。 クリアしたときの“ごほうび”についてなど、 いっぱいお聞きしています。お楽しみに! |
2000-08-04-FRI