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特別企画
お母さんだって、子供に勝ちたい! 前編

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こんにちは、ほぼ日「樹の上の秘密基地」編集部です。
現在「罪と罰」の連載中ではありますが、
今回から2回だけ(予定)のスペシャルで
あの“タカハシ・ブラザーズ”に登場してもらい
「マリオテニス」の“特訓篇”をお届けします。
このゲーム、家族みんなで楽しめるはずなのだけれど
子供たちと親との「実力差」がひらきすぎて
おいてけぼりをくっているお父さん・お母さんが
多いと聞いてるんです。
そういうパパやママを救おうじゃないか!
というわけで、「どーしても勝てないよー!」な方々へ
開発者のタカハシ・ブラザーズからの
「TIPS」をクリスマス・プレゼント。
レポートは、ほぼ日・シェフ武井が担当しまーす!

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今回の企画のいきさつは……
 
今回、特訓を受ける被験者(というか、実験台!?)に
なっていただいたのは、以前「マリオゴルフ64」の
ほぼ日トーナメントで、初戦敗退をしてしまった
神奈川県のMさん母子です。
そうだよ、思い出しますよ〜。
練習に練習をかさね、優勝する意気込みで来てくれた
長男の智充くんの横で、あわてふためいたMママ。
あえなく負けた悔しさに男泣きをした智充くん。
その横顔を見ながら、申し訳なさそうにしていた
あのときのママの顔。
見ている僕らも、つらかった!
「私が、もうちょっと上手だったら……!!」
と、彼女はきっと思っていたにちがいない。
 
ぼくら編集部が今回の企画で
「マリオテニスのCMに出てくるみたいに、
 このゲームが好きなお母さん、
 でもちょっとヘタなお母さんに登場してホシイ!」
と考えたとき、まっさきに浮かんだのが
この“Mママ”でした。あ、ちょっと失礼だった?
でもなにしろ任天堂フレンドリーで
マリオゴルフにあれだけ傾倒してくださった一家ですから、
きっと、マリオテニスにも、はまっているに違いない!

そうして連絡してみると、案の定、母子で熱中している、
というよりも、一緒にはじめたはずなのに、
子供たちがどんどん実力をのばして、
ママはまたおいてけぼりをくっている、のだとか。
(ふっふっふ、こちらの思惑通りだぜ〜!)
これは、ママを特訓してあげたら、
子供たちと互角に戦えるようになって、
一家の団らんにも役にたつに違いない!
なーんて、考えたのでした。ほんとさ。そこで
「タカハシ・ブラザーズから、
 直々に教わってみませんか?」
とお誘いしてみたというわけなのです。
Mママからは、すぐに、こんなお返事をいただきました。

 
 
Mママからのメール
 
>もう 突然の事でびっくりして
>なんだか胸がどきどきしてしまいました。
>ありがとうございます。
>マリオゴルフの時は私以外は
>「ほぼ日」といってもよく理解しておらず
>無理矢理ひっぱってこられた、みたいな感じで
>鼠穴にお邪魔したのですが
>あのあと、家族にとっても、とても大興奮の経験だったので
>「また行きたいなぁ」などと大それた事を言い出す始末。
>「いえいえ、これは一生の思い出よ」
>などと 言い含めておいたものでした。
>
>そこへ今度のお誘いです。
>
>メールを見せると
>「お、オレはいつでもいくよ。ね、いいでしょう」
>と 兄、智充。
>「え、今度こそ おれ、おれがやるの!」と 弟。
>「ごめん、とりあえず今回はとりあえずママが
> お呼ばれしていてね・・・」
>主人は「平日は 僕は協力できないけどやりたいならどうぞ」
>と言うような状況で、いかにもわが家らしい展開に
>なっております。
>
>子供達は大喜び、私はちょっと心配ですが 
>できることならこの際
>子供達をぎゃふんと言わせてみようと思っております。
>すみません、お調子者で。でもよろしく御願い致します。
>
>マリオテニス、実は発売されて
>わりとすぐに購入していました。
>しかも 今回は母が率先して。
>こういう大勢で遊べるゲームだと なんだかうれしくて
>ついいつもにはない寛大な気持ちになってしまって
>「買ってあげちゃおうッと」ということになります。
>ただ、今回もやはり私は見ているのは好きだけど
>実際にプレーするのは苦手なので
>日に日に上手くなって行く子供達に声援を送っていました。
>基本的にコントローラーが上手く使えない。
>だからちょっとタカハシブラザーズなんて凄い方に
>見て頂く等恐れ多くも勿体無い、と言った心境でしょうか。
>
>……しかし、改めてやってみると
>私は相当に下手だと言う事がわかってきました。
>今頃気が付いても遅いのですが
>いつもこどもとダブルスを組んでやっていたので
>わたしはほとんど打たずに終わっていたのでした。
>あんまり下手くそなので
>やはり やってみたことのあるお母さんに聞いてみると
>「あのね、私が打とうと思っても
> なんでだか雷がでるのよー」
>それ、すっごく同感です。
>ちっともキャラクターが動いてくれません。
>つい、逆の方へ球を取りに行って自滅したり
>「ちゃうちゃう、なんでフォアハンドやねん。」
>(すみません、関西人なもので・・)
>と、いうこともよくあります。
>こんなことでは子供達をぎゃふんと言わせるどころか
>きゃーとも言ってもらえず、
>きゃはははという高笑いが響き渡るのが
>目に見えるようです。
>つらいなぁ。
>
>よろしく御願い致します。
>まんどころでした。

 
 
さて、いよいよ特訓の日
 
そんなこんなで迎えた、
12月の曇り空の、とある、さむ〜い日。
新宿にあるタカハシ・ブラザーズの本拠地
「キャメロット」さんにお邪魔しました。
参加メンバーは、
・M啓子さん(ママ)
・M智充くん(長男:小学5年生)
・M崇明くん(次男:小学2年生)
の3人。
迎えてくださったのはおなじみタカハシ・ブラザーズこと
高橋宏之さん・秀五さん兄弟。
ばりばりの多忙なのに、とびきりスポーツマンの笑顔で
僕らを安心させてくださいました。

 
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「きょ、きょうは、よろしくおねがいします……」
とちょっと小さくなっているMママ。
「オレがやるぜ!」
「オレもやりたい!」
と智充・崇明のM・ブラザーズは意気軒高。
でもねー、今日はママが主役なんだよ。
君らを負かすために、特訓するのさ。
首を洗って待ってろよ〜!
でも二人は状況をいまいち理解していないのか
持ってきたゲームボーイカラーをとりだすと
いきなりゲームをはじめます。
「そ、それは、マリオテニスGBでは!」
そーなんでした。
彼ら、ずーっと、GBで特訓してるんですって。
家事の合間に64で練習するだけのママにくらべて
圧倒的に練習時間が長いのだ!
うーん、やっぱり実力差はそうとうのものなんだろうか?
ちょっと不安だ。が、そんなこと言っててもはじまらない。
さっそく、Mママの「弱点」探しからスタートです。

 
 
Mママの弱点とは?
 
まずはママにコンピュータ相手の対戦をしてもらい、
どういうシチュエーションで負けちゃうのか、
調べます。クリニックみたいだね。

 
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1ゲームをプレイしてもらい、
わかったのは以下のようなこと。
 
◆左右に振られると、ボールを打ち返す位置まで行けない。
◆前後の動きにも、弱い。
◆勢いのあるボールが来ると、パニックになる。
◆ついつい2度押しして、「ため」をつくってしまい
 動けなくなる。
 
すごくカンタンに言うと、
「冷静に打ち返せない」
ってことなんですね……。うーん。
たまーに打ち返せても、
「まぐれだよ!」
「これうちかえせたの、はじめてじゃん?」
「うちではぜんぜんできないんだよねー」
「そんなんで勝とうなんて、甘いね!」
と子供たちからヤジが。
「くすん……」
ママったら、心理作戦に負けているようです。
だめだよー、強気で行かなくちゃ!
 
このゲームをじっくり見ていた宏之さんの分析はこうでした。
 
「早いボールが苦手だから、
 どうしても後ろ後ろに下がってしまうんですね。
 でもコートの後ろにいくと、スマッシュなどが、
 相手のいいようにやられてしまうんです。
 サービスで、相手に前に出させないための
 練習をしましょう!」

 
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さて、具体的にはどーすればいいのか?
 
練習というのは効率が大事です。
やみくもに時間をかけても、だめなものはだめ。
たぶん子供たちは、自分でエクササイズを
発明しちゃうような柔軟性と好奇心と、
たっぷりの時間があるんだろうけどさ、オトナは忙しいのよ。
だからママに秘策を与えましょう!
宏之さん、秘策、お願いします!
 
「ABボタンを同時に押しましょう」
 
え? それって、基本的なテクじゃ……
 
「ええっ! 知りませんでした!」
 
そーか、知らなかったのか……。
やってみましょう。カンタンですよ、一度に押せばいいの。
 
すると、いきなり「赤い球」出現!
すごいスピードで相手のコートに打ち込めました。
 
「きゃーっ! ほんとに出た! 初めてです私!」
 
喜ぶママ。それを見て驚くM・ブラザーズの顔を
僕は見逃しませんでしたよ。そうさ、君たちのママは
どんどん上手になっちゃうんだぜ。
 
「……まぐれじゃーん」(M弟)
 
いいえ、まぐれではありません。その後のちょっとした
練習で、ママはサーブで確実に赤い球を出せるように
なったのです。えへん。
 
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「それでは次のステップですよ。
 方向キーを入れながらAB同時押しです」
 
う。これって、できない人には
「左手で三角、右手でマルを書く」とか
「三度下でコーラスをつける」とか
そういう特殊技能的なことに思えるんじゃ。
案の定、ママは手が震えてしまって、
どーしても、それはできない。
 
「うーん、それは練習が必要かな。
 じゃあ、方向キーは宿題として、
 方向キーを使わずに相手を揺さぶれる方法にしましょうか」
 
ええ? そんなことできるの? まじ?
 
「できますよ。
 それはキャラクター選びにかかっているんです」
 
えええええ? それはどういうことですか?

 

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……というところで、今回はもったいぶってここまで。
Mママがこの先どうなったかは、
次回をお楽しみにね〜!

 


2000-12-21

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