おいら。
(天海祐希の了見)

第54回 尊敬する上級生

いやー、もうこの 公演も40回を 過ぎた。
後 21回・・・

こう書くと すっごく長い様に思うのだが、
今となってはあっと言う間だった。
こんな 勢いで 気が付くと「千秋楽」なんだろうな。

3ヶ月もの間、このカンパニーで やってきたから
この面々と 離れると言う日が来るってのが、
今は 考えられない。

この頃 みんなで 話すんだが、
27日には 「ぼーっと」するだろうねって・・・
また 楽屋に行っちゃったりして・・・

出演者が 家族みたいなんだな。

おいらは、今までのお仕事 全部 宝物だと思っている。
今回もまた、宝物が 増えた。
こうやって 沢山の宝物を増やしていけたらと、
思っている。

作品も 共演者もおいらの 大事な宝物なのさ。

またいつか 、一つの作品を共に 作り上げた人たちと
違う現場で 出会えたなら、その時は 今よりも
成長していたいものだ と、思うのである。

この舞台も 宝塚時代の先輩や後輩、同期なんかが
沢山 観に来てくれている。
そんな 人たちにも おいらのほんの少しの 成長を
見てほしいな、なーんて 思った。

この間、「剣 幸」(つるぎ みゆき)さんが
観に来て下さった。
この方は、おいらの最も尊敬する上級生である。
おいらの下級生時代に 月組に君臨されていた
「月組の トップ スター」であった。

おいらは、この方に とてつもなくお世話に なった。
剣さんが 居なければ、今のおいらは 無かったと言っても
過言では ないのだ。

雲の上の上級生の 剣さんと 今は、
とーっても 仲良くしてもらってるんだ・・・
ひょっひょっひょ。

観劇後、剣さんは お電話を下さった。
内容は、もったいなくて言いたくない。へへへ

剣さんは、おいらが宝塚1年生の頃から 知っているので、
おいらの成長ぶりが、一目瞭然なのだ。
だから、誤魔化せないお相手。

はー、でも 人生 そんな人が 居る方がいいね。
自分の物差しに なるんだから。
その人が、尊敬する人なら もっといい。

おいらは、剣さんの様な方に 恵まれて
心から 幸せに思うのだった・・・

と、今回は みょーに 真面目か・・・

それでは また あまみでした

1999-12-12-SUN

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