- 渡辺
- 持田さん、お家にはおやつ常備派ですか。
それとも外派ですか?
- 持田
- 常備だったんですけど。
「チョコは絶対」「クッキーも絶対」っていう。
- 渡辺
- 「だった」ということは?
- 持田
- 「JALホノルルマラソン2014」を走った時に、
お菓子を食べていたら、
ご飯が食べられないと気付いて。
- 渡辺
- ん、どういうことですか。
お腹がいっぱいになるってことですか?
- 持田
- お菓子が食べたいなとか、
甘いものがほしいなっていう時って、
お腹が空いている時が多いですよね。
- 渡辺
- はい。
- 持田
- で、お腹が空いてる時にお菓子を食べると、
満腹中枢が満たされちゃって、
その後にご飯を食べようとしても食べたくなくなる。
つまり必要な栄養分が摂れないんだ、
っていうことがわかったんです。
- 渡辺
- なるほど。マラソンを走るために、必要な栄養が。
- 持田
- そうなんです。だからお腹が空いた時は、
野菜とかたんぱく質を食べるようにしたら、
お腹がいっぱいになってしまい、
甘いものを食べる時間帯がわからなくなって(笑)。
- 渡辺
- うんうん。
- 持田
- そこからすごく量が減ったんです。
でもその前までは、絶対家に甘いものがないと
落ち着かないという。
- 渡辺
- 冷蔵庫とかに?
- 持田
- チョコレートを入れたりとか、
バレンタインデイの時も、
自分のものをたくさん買うっていう(笑)。
- 渡辺
- あぁ、おんなじです(笑)。
え‥‥っていうか、持田さんが、
バレンタインに買いに行くんですか、チョコを?
- 持田
- 買いに行きますよ!
- 渡辺
- それ、あからさまに
「あ、持田さんが来た」ってわかりますよね。
- 持田
- 「配るんだろうな」
みたいな感じで見られますね(笑)。
- 渡辺
- 凝視されますよね(笑)。
でも、わたしも一応、
自覚はしてますけど、ちょっと変な人ですよね。
バレンタインの時期に、
自分で全部食べるために
たくさんチョコを買ってるって。
- 持田
- (笑)
- 渡辺
- 結局、あげないんですよね。
あげないんですけど、
バレンタインのチョコって、
おいしいのがいっぱいあるんですよね。
- 持田
- そうなんですよ。1年に1回の(笑)。
- 渡辺
- はい。
でも、そのチョコの常備をやめさせたマラソン、
すごかったですね。
- 持田
- よく完走できたなと思います。
- 渡辺
- どのくらいの期間、
練習をなさっていたんですか。
- 持田
- 7月に「じゃあ、やろう」ってなって、
12月の大会に出場しました。
- 渡辺
- かなり差し迫ってる気がしますけど‥‥。
- 持田
- 体力に自信があったんだと思います。
- 渡辺
- ライブで培った体力?
- 持田
- そうですね、それから水泳もそこそこやってきたので。
- 渡辺
- それは、水泳が先ですか? 歌?
- 持田
- 歌が先です。
- 渡辺
- 歌のために水泳をなさっていて。
- 持田
- そうです。
- 渡辺
- かなり泳ぐんですか?
- 持田
- 1時間くらい、距離にして1キロくらいですね。
今日も泳いできました。
いっぱい食べるために(笑)。
- 渡辺
- すごい! それって、遠泳的に、
ゆっくり流しながらクロールでとか、
そういう感じなんですか。
- 持田
- 今日は、なんだかすごく
1日のスタートがバタバタしてしまったんです。
だから泳ぎもバタバタして(笑)、
ゆったりした気持ちでは泳げなくて、
バシャバシャ、バシャバシャ! って、
すごい勢いで40分泳いできました(笑)。
- 渡辺
- 水泳といえば、わたしも、
小っちゃい時から親に教え込まれて。
もともとスキーを合宿のように連れて行かれたりする
そんな家なんですけれど、
水泳も、市民プールで、
今日は50メートル、明日は100メートル、
明後日は150、200‥‥ってやっていって、
みんなが楽しそうに水遊びしている横で、
1,000メートル泳ぐという家だったんです。
だから、泳ぐのは好きで、気持ちは共感できるんですが、
水泳と違って、走るって、すごくきついじゃないですか。
- 持田
- きついんです。水泳とは全然違いました。
走る筋力と泳ぐ筋力は全然違うし、
そもそも重力の負荷がかかる・かからないも違うし、
大変でしたね。
最初はもう1.5キロとかでも疲れるっていう感じで、
そこから2キロ、3キロ、まぁ頑張って5キロ。
「うわっ、5キロでこんなきついんだ」っていうことを
味わっていたんです。
そうするうちに、5キロまでは軽く走れるようになる。
- 渡辺
- そんなものですか‥‥。
- 持田
- でも、その5キロを超えるのがきついんです。
で、たとえば、10キロまで距離を延ばしたら、
今度、10キロまでは軽く走れるようになるのに、
10キロから先が
もう死ぬほどつらいっていうような状況で。
その距離をどんどん伸ばしていく、
っていうような練習方法でしたね。
- 渡辺
- 毎日走っていたんですか?
- 持田
- いや、全然。
仕事をやりながらだったので、
週1走れたらいいかなくらいでした。
- 渡辺
- ‥‥ですよね。
- 持田
- そして出場を前にした11月の後半からは、
「極力、身体を休める方向に」って言われていて。
なので、11月の頭くらいまでしか
練習はしてなかったです。
- 渡辺
- じゃあ‥‥42.195kmを走れたのって、
いつなんでしょう?
- 持田
- ホノルルで、です。
- 渡辺
- え? ちょっと待ってくださいね。
- 持田
- (笑)
- 渡辺
- その前の練習では走ってないんですか?
- 持田
- 走ったことなかったんです。
20キロまでしか行けなかったです、わたし。
- 渡辺
- え? 持田さん、マラソン走る人って、
そういうものじゃないよね?
- 持田
- そういうものじゃないし、
本当にたくさんの方々に、
「なめてる」って言われました。
「マラソンをなめすぎだ!」って。
でも、その20キロ行った時に、
すっごい辛かったんですけど、
「なんか行けるんじゃないかな」
って思ってしまって(笑)。
- 渡辺
- なるほど(笑)。
- 持田
- でも、やっぱり30キロまで距離を伸ばせなくて。
しかも会社のマラソンの会で、
皇居の周り1周を速い時間で走る、
というのに参加したんですよ。
- 渡辺
- エイベックスさん、そんなことやってらっしゃるんだ。
- 持田
- それに調子に乗って参加したら、
その会のみなさん、すっごく速くて!
必死について行ったら、
内側側副靱帯っていうところを
ひどくいためてしまったんです。
それでしばらく練習ができなくなったまま、
不安いっぱいでホノルルに行ったんですよ。
- 渡辺
- うわあ‥‥‥‥。
(つづきます)