ショーガール。
奥野史子・ラスベガスからの出発。

第5回 実は現役女子大生なのわたし。

私、現在、同志社大学大学院、
総合政策科学研究科、修士課程2年生です。
いわゆる社会人入試ってやつですね。
昨年の後期を休学してカナダに行っていたため、
中途半端に、この秋、卒業予定です。

もう修士論文も提出し、公聴会も終わり、
あとは教授会での決定を待つのみですが、
私の感触としては、たぶん卒業できそうですっ!
わ~いわ~い。

で、何を勉強してきたかと言いますと、
テーマは
「エンタテインメント・スポーツが
 スポーツ振興に果たす役割」です。
テーマ、ながっ。
なんやそれ?って思います?
簡単に説明しますとこんなかんじです。

現在、社会の変容とともに、
学校や企業を中心とした従来型のスポーツ環境が崩壊し、
スポーツの将来が危惧されている。
これまで日本では、
エンタテインメント性を柱とするスポーツは
形成されてこなかったが、
スポーツのありかたを問う上で、
新たな視点で考えるソフトが希求されるのである。

本論文では、その解決策として、
「シンクロナイズド・スイミングのプロ化」の実現、
あるいは論点の整理および模索をすることにより、
単なる一競技の安定・確立・存続といった
矮小化した問題に対する解決法の提示にとどまらず、
困窮する日本のスポーツ振興に向けた問題提起となり、
スポーツが文化装置として社会的に認識される
一助となると確信するものである。

これ、よおわからんですかね?
なに勝手に確信しとんねんっ!(ひとりつっこみ)
要するに、世の中のいろんなことが多様化し、
変わってくなかで、
スポーツも変わっていかなあかんよ~~~っ!
ってことですな。

これはスポーツに限らず、
何の分野にも共通することですが、
たまたま私自身が育ててもらい、育ってきた、
スポーツというジャンルに対する思い入れ、
私の勝手な希望だったりします。

シンクロというエンタテインメント的要素を
充分すぎるほど持ったスポーツが、
もっともっとその可能性を広げていければ良いなぁ、
と思ったのがきっかけでした。

それには、机の上でのお勉強も必要だし、
それを実践していくことがもっと大切だし、
どっちが欠けてもいけないものだと思うんです。
「スポーツ馬鹿」ってよく言いますよね。
良い意味でも、良くない意味でも。
スポーツ馬鹿になれるって、すごい事だと思うんです。
ひとつの事に死ぬ気で取り組める人って、
そうそういない。
けど、それは時に一方的な思想になってしまいがちで、
バランスがとり難くなってしまう。
これ、一概には言えないけれど…。
引退後、そんなこんなを考えていたら、
いつの間にか「もう一回学校で勉強してみよう!」
になったわけです。

勉強しだすといろいろ深くって、
よけいにわからなくなっていくこともあるんですが、
もっとシンプルに考えて
これからわたしがやろうとしている
「ショーガール」としての体験は、
宝の宝庫だと思います。
エンタテインメントの本場に乗り込んで、
いっぱいいろんなこと盗んで帰ってきます。
「このオンナ、なにしよるかわからんわ」
って、思われたいな。

糸井さん著「インターネット的」にならって、
「エンタテインメント的」とかどうでしょう?
そ~じゃない?

2001-09-14-FRI

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