ショーガール。 奥野史子・ラスベガスからの出発。 |
第6回目 いよいよ出発します。 夢のショーガールの国へ。 とはいうものの、今は正直複雑です。 憧れの世界へ実際に踏み込もうという意気込みと、期待。 それとは相反する大きな不安。 今のアメリカの情勢を考えると 今、本当に行ってしまって大丈夫なのかと心配。 連日の報道を見ていると、本当に怖い。 世界中、どこにいようと危ないときは危ないんだけれど、 こんな時に、 なにもわざわざアメリカに行かんでもええやんかぁ… と、つぶやく自分もいたりして。 けれど、もう契約書にはサイン済み。 呼ばれたら行かねばならぬ。 あんな事件がなければ、 喜んでぶっ飛んでいくんだけど…。 そんなこんなをぼやいてもどうにもならないよぅ。 あんまり多くを考えないで、 純粋に楽しんできたい。 そう思いたいと思います。 怖いけど、すごく楽しみなんですよ。 荷造りをしながら、 この原稿を書きながら、 連日の激励会をしていただきながら、 じわじわと実感してきましたよ。 うれしいな〜。 ショーガールだよ。 もう一度、本気で泳ぐときがやってきたよ。 22歳でシンクロ選手を引退してから、 もう一生あんなふうに本気で泳ぐことってないだろう、 って思ってました。 土俵は全然違っても、泳ぐんですよ、また。 もう、こうなると やっぱり私は「水」に生きる人間なんだ と観念せざるを得ません。 「みずかき」ができるまで、 「えら」ができるまで、 私は泳ぎ続けるぞっ! そういえば、高校生の時、占いをしてもらいました。 すごく有名ってわけでもない占い師さんに。 その占い師さんは言いました。 「あなたは水に関わることで大成するでしょう」と。 なんで? わたしがシンクロやってるの知ってたん? その人はそんなこと知る訳なかった。 だからすごくうれしかった。 だから私はそれを今でも信じています。 信じることって大変で、不安で、 ほんまにこれでいいんかいな? と、迷い心が出てくることってよくあります。 けれども、いいんです。 本当に行きたい方向に、本能に従っていけば。 きっとうまくいくと信じているから。 うまくいくように工夫しましょう。 「気の持ちよう」とかよく言いますが、 それですよ、それっ! その意気ですよ。 これって、自分に言い聞かせてるんですけどね。 なんせ、気をつけて行ってきます。 京女のど根性、 ラスベガスで見せてやろうじゃないのさ。 次回はカナダのモントリオールからお便りします。 まずは衣装作りと振り付けを覚えに モントリオールの本部に行ってから そのあと、ラスベガス入りです。 いよいよですよ。 それじゃあ、行ってきま〜す。 |
2001-09-21-FRI
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