「往生しまっせ」でおなじみの漫才コンビ、
大木こだま・ひびきさんに恩返しです。
テンポのよい漫才で、
おもしろさには定評のある方々です。
お笑いの人って、最近は、
ルックスなども要求されるでしょう。
コンパにいそうな兄ちゃん、というような
イメージがあったりするけど、
大木こだま・ひびきさんは、
そんな雰囲気ではないですからね。
漫才師として生き残るのは、
そうとうな、選ばれし人たちなんです。
つまり、KEEP ONロケンロールできた人たち、
ということですよ。
みんなの大好きな、KEEP ON!の精神ですよ。
はい。KEEP ONとは、
何ごとも、年をとっても変わらずに
やりつづけた者たちだけが、
偉大な者になれるという、あの掟‥‥。
そうです。
なんば花月に、大木こだま・ひびきさんの漫才を
観に行ってください。
そして、何ヶ月か、何年かあとに、
もういちど、もういちど行ってください。
びっくりしますよ。
同じネタをやっていますから。
またやってる、またやってる、
まだやってる。
それが、ブルーズ漫才の証なんです。
(くわしくは、動画でごらんください)。
この方々は東西の
ブルーズ四天王ですね。
‥‥なんでか、僕が入ってるけどね。
いまおられる若い漫才師のみなさんも
何十年も経つと、
きっとブルーズになると思うんです。
ブルーズになったとき、またこれが、
おもしろくなるんですよ。
途中でうまくいかなくなって、
ほかの職業に就くのもいいけれども、
ほんとの本気で漫才をやる人は
「まだセンス」をまちがいなく、もっているんです。
僕も、この仕事をはじめて
25年ぐらいになりますけれども、
まだ描いてますよ、ウシとかカエルを。
人から「まだやってるんだ」と言われたら、
やっぱり、ちょっとうれしいんですよ。
僕もブルーズが入ってきたかなあ、とね。
それは、ほかの職業についても
いえることなのかもしれません。
いくつになっても変わらず
同じことをやることのすばらしさ。
この「じゅんの恩返し」も
とうとう41個めまできてしまいました。
いったいいくつまでやるんでしたっけ?
何のためにやっているんでしたっけ?
さっぱりわからなくなってきましたが、
雰囲気的に、カウントダウンが
はじまっていることはたしかです。
叶うなら、KEEP ON恩返し。
しかし、永遠というものは、
ありえないのもこれまた確かです。
関西の子どもからお年寄りまでを
幅広く笑いの世界に誘う大木こだま・ひびきさんに、
みうらさんの、41個めの恩返しでした。
東京の人にも、
どうにかこのコンビのおもしろさをわかってほしい、
と勝手に思い立ち、みうらさんは、
彼らの東京公演を1995年から'99年までプロデュースした。
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2005-09-01 TUE
(c) Hobo Nikkan Itoi Shinbun 2005