今日は大ネタ、ゆるキャラです。
ゆるキャラとは、おもに、日本各地の自治団体が生む、
ゆるいキャラクターマスコットのこと。
村上隆さんがニューヨークで開かれた
「Little Boy展」では、みうらさんの集めた
ゆるキャラたちが紹介されました。
展覧会のカタログはゴジラからはじまって、
ゆるキャラがオチでした。
ニューヨーカーのみなさんが展覧会で
「OH! YURUCARA! YURUCARA!」とおっしゃった、
ということは、
海外では、ゆるキャラはいないんでしょうか。
いたとしても、少ないんじゃないかな。
レーズンのキャラクターとか、
その程度かもしれないですね。
それでは、あまりゆるくないですね。
ゆるくないね。それに、とにかく
こんなにもたくさん生んでいる国は、
日本だけじゃないでしょうか。
「○○祭」とか「○○体育祭」とかごとに
生んでいますからね。
いま、この瞬間でさえ生まれているだろうから。
だいたい、着ぐるみは1体
100万円以上するんですよ。
そうとうな予算をかけて‥‥
そう、各自治団体がそれだけ
力をかけていらっしゃるということなんです。
郵政民営化よりもものすごく
ここに力を入れているんです、日本は。
こういうことにブツブツ言う人が
いるかもしれないけれども、
これはれっきとした日本の文化ですので、
認めざるをえないですよ。
どの地方のキャラクターもこぞって
自分のおすすめポイントを盛り込む、ということでは
カスハガと似ていますね。
日本は小さい国ですけれども
県ごとに特徴を出そうとします。
アメリカだと「テキサス」などと
大きなくくりにするところを
日本は、三重なら三重、徳島なら徳島、と
小分けにしていますから、
それぞれの特産物を主張していくしかないんです。
また、島国ということもありまして、
やおよろずの神さまがいらっしゃる、という発想が
日本をそうさせているんだと思うんです。
トイレにも神さまがいる、壁にもいる、
椅子にもいる、という心境が
ゆるキャラを生んだといっても
いいのではないでしょうか。
一神教の考えでは、これは出てきませんね。
無理ですね。
何でも受け入れていくという態度が、日本の
いいところでもあり、
悪いところでもあり、
プッと笑えるところでもあるのです。
これはまさに民俗学ですね。
岡本太郎の縄文土器と同じで、
みうらさんが「ゆるキャラ」と呼ぶことによって
この方たちは市民権を得たと思います。
それまでは単に
「キャラクター」と呼ばれていましたからね。
キャラクターといってもミッキーだけじゃなくて
ゆるいヤツもいるぞ、
この人たちがイキイキできるカテゴリーがあるぞ、
ということなんです。
みうらさんがカテゴライズしたおかげで
日本人にそういう認識が
生まれたんですね(しみじみ)。
そんなことよりあの、
はい?
これは‥‥片づけは‥‥。
あ、片づけます片づけます。
愛しているがゆえの収集の多量さは、
いたしかたありません。
みうらさんの事務所のあらゆるキャビネット、
段ボールには、
あふれんばかりの情熱がこもっています。
段ボールに詰め直すとき、ふと見ると、
ギュウギュウになりながらも
すべてのゆるキャラはこちらにスマイルを
投げかけてくれていました。
断腸の思いでフタを閉じまして、
広島で小学生の鼓笛隊といっしょにパレードをこなした
ブンカッキーがどんな姿でフィナーレを迎えたのか、
知りたい方はぜひこちら(「ザ・スライドショー6」より)を
クリックしていただくとして、
民俗学者みうらじゅんさんの46個めの恩返しでした。
ブンカッキーは、
第15回国民文化祭ひろしま2000のキャラクター。
頭にはもみじをつけ、ボディは牡蠣、
腕及び腰まわりで広島の「ひ」をあらわし、
手には文化の香り高い指揮棒を持っている。
ラストに近づいてきましたので おたよりコーナー |
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じゅん様へ じゅんの恩返しの感想ではありませんが、 テレビのニュースで仕入れた情報をお伝えしたく メールしました。 もうすでに御存知かもしれませんが、 三重県の伊勢に18才の「海女」が入社したそうです。 じゅん様の海女ゴゴロを くすぐるかどうかは分かりませんが、 一目しに行く価値はあるかもです。 これからもどしどし みうらじゅんさんのファンでいたいと思います 是非、適度に御活躍して下さい 応援しています (ゆうこ) |
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