■最終回の最終回■
さよなら、番長。
ひきつづき、成田空港第１ターミナルビル。
５つすべてのニュースを
とうとうつくり終えた、田島貴男ニュース番長です。
番長、終わりましたね、
オレの５大ニュースが。
「ああ、終わったね。
とうとう終わったね。
オレの５大ニュースは、
きっと、そんなにたいした意味は
なかったと思うんですよ。
たぶんオレは、いろんなことを
おもしろがる練習をしたんだと思う。
でもね、毎回毎回できあがってくるページが
思っていたよりおもしろいんだよ。
あれはなんなんだろう？
もしかして、オレって
おもしろいんじゃん？
という発見があった。
日常、ふつうに暮らしてると
まったくそういうふうには思わないからな。
ところでこのページをお読みのみなさん、
この５大ニュースには
裏テーマがあったそうなんです。
それが
『田島貴男可能性つぶしの旅』であったことを、
さきほどはじめて明かされました」
明かした、というより、番長が機内で
担当者の企画ノートを盗み読みしたのです。
「飛行機工場見学、マリンワールド、お茶、
ポカスカジャンとの忘年会‥‥
さまざまな、やったことのないようなことをやり、
それぞれのことを、やはりオレにはできねえと知り、
自分の可能性がなくなっていく、というテーマ、
アンド、
そうすることにより、ミュージシャンとしての
未来と可能性も、なくなっていく
田島貴男の全可能性つぶし。
これは、とても成功でありましてね。
かーなりつぶれたな、と。
過去も未来も、そして‥‥現在もね。
もう、草も生えないかんじ。
これでオレは新たな気持ちで
次のステップに移れるんではなかろうか、
という気がします。なあんてな！
ッハハハハ！！」
田島さんの可能性をつぶす覚悟で、という
意気込みをあらわしたメモだったんですが‥‥。
「そのおかげかもしれないけど、
うまいこと
いじられてんな、オレ。
そういう感覚をはじめて持ったよ」
田島さんのことは、なかなか
こわくていじれないですよ。
「なんで？
どこがこわいの！！」
しかし、フタを開けてみると
言動すべてにツッコミどころが
満載すぎで、しかたなく
こうなってしまいました。
「やっぱさ、自分で自覚してないぶん、
オレはもしかして『天然』なんじゃあないの？」
天然という自覚は、ないんですか？
「え？
天然であることの？」
まあ、はい。
「‥‥‥‥‥‥」
‥‥‥‥‥‥。
「‥‥‥‥‥‥」
‥‥‥‥‥‥。
「ないね。
‥‥オレ、そうなの？」
ええと、何というか。
「自分ではわからんとこだよなあ。
これまで音楽の場で
みなさんにお見せする
自分の部分がまずあって、
それから、たまに雑誌やテレビに出て
音楽以外のことをやることもあったんだけど、
自分としては
ひじょうに苦手意識がありました。
オレはそんなにおもしろい人間でもないし
おもしろいことも言えないし
自分の音楽を
どうやって説明したらいいかわかんないし。
でも、この５大ニュースについては、
完全に身をゆだね、オレはただふつ〜うに
自然体で動いて、
いろんな事象に反応していただけなんです。
というわけで、
この５大ニュースというのは
オレにとって日常だったわけですよ。
それがね、受け取られかたとして、
読んでくれているみなさんが、
たとえば笑ってくれてる、というのは、
すごく不思議なかんじがありました」
職場では危なくてページが開けない、
という方が全国で続出でしたよ。
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おもろーーーーい！！
何だ、この面白さはっ！
静かーな部署で、まじめーな顔しながら、
いきなり吹きだしちゃいました。
（りかお） |
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この３日間深夜にこのサイトを見ては笑いっぱなしです。
あ、微笑ましくです（いや、正直大爆笑）。
（寿美代） |
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友人の間を「面白いぃっ！」と
賞賛の嵐！！←ホントです。
し、しごとが手につきません。
あと5分で終わる昼休みに
こんなメールをしてる次第です。
（里美） |
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ほぼ日の更新は会社のＰＣで見るので
ＰＣに向かって笑っている姿を
周りの席の人に見られています。
昨日は隣の席の子に「どうしたのっ！？」と
言われてしまいました。
だってなんかおかしいですよ、田島さん。
（みどり） |
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正直申しまして、田島さんが
ここまで熱い方だとは存じませんでした。
（真粧美） |
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どうしようもなく笑わせていただきました。
（恵子） |
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ニュースその2あたりから、だんだん、
仕事中に不用意に、
ページを開けれなくなってきました。
不用意にあけると、絶叫するとか、
笑いをこらえるのが大変とか、になるからで、
こうして昼休みに早くご飯を食べて、
PCに向かうようになりました。
（まっちゃん） |
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オリジナル・ラヴと言えば
おしゃれっこのイメージが強かったのですが、びっくり。
田島さんって素敵な人ですね。
友達にもたくさん教えて皆で盛り上がってま〜す。
（くり）
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ほぼ日で田島さんを見る前は、
田島さん＝クールガイ！という感じで見ていましたが、
だいぶイメージ変わりました。
この企画すごーくおもしろいです。
つづけて欲しいです。
（m）
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いままでオリジナルラブの田島貴男って
気難しいかたってイメージがあったんですけど、
このページを見て我々と同じ人間なんだな
って思いました。
（takuro-）
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私はアーティストとしての田島さんは存じません。
ただ、いい人だ、というのはしみじみ伝わってきます。
（Kay） |
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しかし、この田島貴男という人物、
ステキでしょうがありません。
（文） |
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田島さん、すっごく、おもしろい！です。
オリジナル・ラブは知らないんですけど・・・。
（くろまめ）
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はっきり言っておもしろ過ぎます!!!!!!
何回見てもお腹が裂けるくらい大笑いして、
しばらく顔の筋肉が戻りません。
文章もおもしろいし、田島さんの写真もおもしろいし、
この企画事体、最っ高ですね。
（京子）
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笑い死にするかと思いました。。。。
（アベ）
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５大といわず、またやってください。
（マツオ）
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この企画が終わってしまうのは淋しいです！！！
ぜひぜひ、続けて欲しいです。
（ひろこ）
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「ありがとうございます。
すっげえうれしいっす。
ところでしかし、オレはよっぽど
バカなんじゃないかという疑惑が
あるという気がする！」
それは‥‥あるかもしれません。
このページをきっかけに、
オリジナル・ラヴのＣＤを聴いた方からの
メールをお読みください。
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=
私はすっかり番長に心を奪われ、
今日遂にアルバム「街男 街女」を
会社帰りに購入してしまいました！
こんなに繊細な詩を書く方が、
こんな大人な歌を歌う方が、
ハワイでエスパーパワーで雲を飛ばしてるなんて
本当にびっくりです。
（みかろむ） |
これは、問題です。
「ほぼ日」の５大ニュースを見て
番長の人となりを知ったみなさん！
オリジナル・ラヴの田島貴男さんは、
ページではお伝えしきれませんでしたが
知的で繊細、冷静沈着で人格者、
めちゃくちゃすてきな方です。
ほんとです。
そんでもって、
神様みたいなミュージシャンです。
「いまさらどう言ってもだめだな。
なにせ可能性つぶしだからな」
とにかくオリジナル・ラヴの曲を
聴いてほしいですね。
マジでシビレますんで！
「そうだね。
オレの、歌をね」
『街男 街女』を聴いて、
オレの５大ニュースを読む、
『街男 街女』を聴いて、
オレの５大ニュースを読む。
このスパイラルを５回くり返し
頭をシェイクして混乱させたのち、
オリジナル・ラヴのライヴに
行ってみましょう。
マジでシビレますんで！
「メールにもみんなが書いてくれていたけど
神経質な人だと思ってました、と
よく言われるんです。
でもまあ、こんな人間ですんで。
こんな人間なんですが、作品はたえず
一生懸命書いています」
みなさんが笑ってくださったのは
イメージとのギャップでしょうか。
「そうとうひどいイメージなんだよ！
白いガウン着てワイングラスを片時も放さない田島、
なんて、よく言われてた」
そうですね、クールなイカシくん、
ダンディーさんだと思っていました。
そしたらもう、超チャーミーさんで！
この５大ニュースで、
のびのびした田島さんを
描くことができたのなら、
それはほんとうによかったです。
「ほんとに、自然だったからね。
しかしうれしいなあ、
つくってない自分が
こんなふうに評価されるなんて。
ただ、このシリーズをやったとやんないとではね、
オレの今後の作品の流れは、ぜったいちがうよ。
５大ニュースがあったことによって
音楽の方向性が
あるところへ行くんじゃないか
という予感はありますからね。
ひろがりをつけていただいた、
ということでありますよ。
小さい可能性をつぶしていただいたことにより、
可能性の間口がひろがったんではなかろうかと、
そういう気がします」
エンジン全開の番長、
今後の抱負は？
「さらに前進！」
ありがとうございます。
「うーん。
マイナスに賭けつづける、でもいいかな。
それとも
一生懸命やるけど汗を誰にも見せない、
ってことにしてみようかな、
できなそうだな」
いや、番長、
「さらに前進」でいいかと思います。
「そうだな！
前に進むぞ！！」
はい、ありがとうございます。
もうすでに、成田のこの喫茶店で
２時間半、話しています。
お昼すぎに空港に到着したはずなのに、もう夕方です。
油断していると今日も終わりです。
では、そろそろ行きましょう。
「もっとスパッとしたことが言いたかったなあ」
スパッとしていないところが
番長のすばらしさです。
では、みなさん。
とうとうさよならのときが
やってきてしまいました。
「なんか、さみしいなあ」
毎回毎回エンジン全開で
５大ニュースに臨んだ田島貴男番長。
可能性をつぶされた番長の道は、
どう進もうが、
マイナスに賭けるしかありません。
積み荷は重く、道はいばら、
それでも、この世はすばらしい。
グッドラック、番長！
また「ほぼ日」にご登場くださることを、
ふたたび田島さんのことを
番長と呼べる日が来ることを、
読者のみなさんといっしょに
お待ちしています。
「じゃね、みんな、
ありがとう。
さよなら。またね！」
最後のさよなら番長の姿を、
どうぞ動画でごらんください！
（↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。）
＊
空港の外に出ると、空には
奇跡のように明るいいちばん星と
大きな弓張月がありました 。
「東京のほうがよっぽど星がきれいだな‥‥」
それは言いっこなしですよ‥‥。
「だよな。
ッハハハハハ！！」
番長は、星を見れなくてよかったんだと、
そう思います。見れなくてよかったんだと‥‥
‥‥ハハハハハハ、
すいません、無性におかしく‥‥
「ヒャッハハハハハハ！！！
だよな！！
オレもそう思うよ」
ッハハハハハハハ！！
「ッハハハハハハ
ハハハハハハハ！！！！
で？」
担当は「ほぼ日」菅野でした。
楽しかったです。ありがとうございました。
（田島貴男の 2004年 オレの５大ニュース。おしまい）
TAJIMA TAKAO'S 5 BIG NEWS OF 2004 CREW：
TAJIMA TAKAO(Original Love)
ANA MAINTENANCE FACILITY
KOGURE SHINYA(HICKSVILLE)
KANEKO YOSHIAKI(MARINE WORLD umino-nakamichi)
OKAMI(GINKAKU)
MORI KIYOSHI(GINKAKU)
SAKABE KEIKO(GINKAKU)
poca ska jan
WAHAHA-HOMPO
AKIYAMA GUGI(Dairy Fresh)
KOHSAKA TSUYOSHI
FUSE TETSUHARU(Subaru Telescope)
BIGTI
CHIKAMOTO TAKASHI(WONDERFUL WORLD)
TSUNETOH KIYOFUMI(WONDERFUL WORLD)
ITOI DARING SHIGESATO
GUSSAN(HOBONICHI）
UNITE(HOBONICHI)
CHEF(HOBONICHI)
SUGANO(HOBONICHI)
MENU:KIMURA(HOBONICHI)
HYORO ADVISERS:HARRY&NAGATA(HOBONICHI)
HOBONICHI KITCHEN CHEERS JOSHI-BU
AND ALL READERS!
ご愛読とご声援を、ほんとうにありがとうございました。
田島貴男さんへのメッセージやこの企画についての感想を
ぜひpostman@1101.comまでお送りください。
お待ちしています！
■５大ニュース プレゼント当選者発表
ニュースその５ レイ プレゼント
NANIさん
ニュースその５ 田島マヒマヒ一筆 プレゼント
ほったこさん
以上のみなさんがご当選されました。
おめでとうございます！
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■最近の、オリジナル・ラヴ
『街男 街女』（ポニーキャニオン）
2004年10月27日に発売されたアルバム。次々と進化を遂げるオリジナル・ラヴの真骨頂ともいえる１枚です。聴き終えると、映画を観たあとのように、ある街の情景がうかんだり、フィクションでつくりあげられた人物をあじわったような気分に。ひとつひとつの歌詞に秘められた奥深さ、吟味されたメロディーと、そこにぶつけられた田島さんの力強さが聴くたびに心にせまります。 |
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