みなさんこんにちは、
田島貴男のオレのニュースの時間が
やってまいりました!
我々オレのニュース一行は
宵闇せまる北京の空港に到着し
「イーバイ(100元で私を市内に連れてって)」
と挙動不審ぎみにタクシーに乗り、
北京中心部へ向かっております。
![](images/4_1_1_1.jpg)
飛行機に乗り込む前は
「なんだか横浜中華街に行く気分」
と、寝ぼけたことを言っていた田島貴男ニュース番長も、
到着ゲートを出たとたんに
耳に勢いよく流れ込む中国語の海にたじろぎ、
車の行列、ハンパない人の多さ、
「ケンカ? あ、そうじゃなくて、
ふつうの家族のふつうの会話」
というような、全体的なテンションの高さに
空港で早くも目をまるくさせられ、
東京とは比較にならぬはずの寒さも気にとまらず、
いまでは人が変わったように
緊張して車の後部座席に身を沈めております。
「‥‥なあ」
なんでしょう、番長。
「ここはほんとに中国?(ひそひそ)」
どうやらそのようです。
「中国ってさ、
ほんとにあったんだね」
いやその‥‥、ありましたね。
教科書に載っている国、歴史の伝説の国、
近いけどなんだか遠い気がする国、
のイメージを飛び越えて
(というより我々が近づいていったのですが)
実像が目の前にどんどんあらわになってきています。
「でもさ、タクシーの窓の外の景色は、
さっきからずっと、
ずーーーっと、ずーーーーーっと、
六本木ヒルズがつづいてねぇ?」
![](images/4_1_1_2.jpg)
六本木ヒルズが果てなくつづく。
はい、行けども行けどもつづく六本木ヒルズは
我々も、はじめて見ました。
「なんじゃこの町は。
これが北京なのか?
横浜中華街的中国はどこに行ったのかな?」
![](images/4_1_1_3.jpg)
五輪前ですから、町が急激に
整備されているのかもしれませんね。
「自転車がザーッと走るような
あのイメージがないな。夜だから?
六本木ヒルズだけじゃなくて
新宿のタイムズスクエアも
さっきからあちこちにあるよ」
![](images/4_1_1_4.jpg)
タイムズスクエア?
ほんとうですね。
番長、月並みな言い方ですが、
来てみないとわからないことが多すぎますね。
「毎回そうだね。
中国ではヒルズもタイムズスクエアも、
ぜんぶがでかいな。
国土の広さが想像を絶するからな!」
大国のすごみがどーんと来ますね。
![](images/4_1_1_5.jpg)
車を降りて街を歩きます。
![](images/4_1_1_11.jpg)
豪華な街並みです。
「六本木ヒルズというよりも
ここは表参道‥‥いや、
なんというか、
やや、ロスみたいな街だねこりゃ」
ロスって、こんな感じなんですか。
![](images/4_1_1_8.jpg)
6車線くらいある道路。
「日本の新しい街とも違うし、
上野のようなアジア的雰囲気とも違うよ。
ロスじゃなくて、いやいやわかった、
こりゃデカい名古屋だな‥‥いやちがう!
わかった!」
最後はなんでしょう。
「ここはロシアに似てるよ」
ロシアはご存知なんですか?
「いや、知らないぜんぜん」
‥‥まぁ、ともかく先を急ぎましょう。
「来てなお
わかんねぇな、中国!
ッハハハハ!
しかし、ついに足を踏み入れたね。
オレは全開です! 気づけば超寒い!」
![](images/4_1_1_6.jpg)
「全開ついでに、北京の最初の山場を
ここで持ってきちゃおう!
北京と親しくなるために
北京ダックを食うのです。
ダッキング、ダッキング!」
では、食堂へ、レッツ、行きましょう!
「(呼び止めるように)ちょっと!
ダッキング!」
![](images/4_1_1_10.jpg)
‥‥?
「諸君、知ってるかな? ボクシングのダッキングは?」
残念ながら、ちょっと‥‥。
(ボクシングのパンチのよけ方の一種だそうです)
ところで番長、
今回のオレのニュースでは
万里の長城で中国五千年の歴史を
体感したいと思っています。
「万里の長城って、長さが
6000km以上あるんだって?」
そうです。
東京→デリー間と同じくらいの長さだそうです。
最初は車で走破しようと計画を練ったのですが、
到底無理だとわかりました。
「そりゃあ無理だよね、
車で6000kmは‥‥」
でも、端まで行く予定です。
「あ、見て見て。
酔いつぶれたおじさんが通る」
![](images/4_1_1_12.jpg)
あの方は、ダッキングを怠って
北京ダックのおいしさに
ノックアウトされたのでしょうか。
「同僚のみなさんに支えられて退場だよ。
中国で、乾杯したら最後っていうからね。
飲酒と喫煙の年齢制限はないらしいし。
酒に弱い日本の我々は気をつけなきゃ」
乾杯で酒を飲み干してコップを逆さにするそうですよ。
そうこうしているうちに
我々のテーブルの北京ダックが
やってきました。
![](images/4_1_1_13.jpg)
北京ダック1羽を
みんなでなかよく割り勘することに。
「ファーストブレークポイントがカムだ!」
![](images/4_1_1_14.jpg)
この後、北京ダックを
心中取り合い気味で一気に完食。
「完全に満足したよ。
これで東京に帰ってもいい、オレは!」
いやいや、旅ははじまったばかりです。
「そういや夜明けから行動開始で、
万里の長城に行くんだったな」
そうです。まずは北京近郊の
万里の長城に行きます。
今日はこのままダッキングしつつ後退して
とっとと寝ましょう。
![](images/4_1_1_15.jpg)
早起きして、出発。「もちろん全開です」
「昨日、解散してから
ホテルの周りをちょっと見てみたんだけどさ」
あれほど早く寝てくださいとお願いしたのに。
「街の裏側に、すごいゴミが積んであったよ。
中国の人って、まじめそうに見えて
意外と、すっごい、ラフだよ」
新しい発見をありがとうございます。
「中国、クルわ。
思った以上にすごいとこだ」
![](images/4_1_1_16.jpg)
ポケットに2冊、ガイドブックがバッチリ入ってます。
北京名物自転車もちらほら。
「ヘイ、タクシー。
空車が皆無だよ。どうする?」
おかしなおかしな一行は
ようやく見つけた空のタクシーの窓から
ポケットに装備していたガイドブックを
突き刺すように示し
強引にタクシーに乗り込みました。
![](images/4_1_1_18.jpg)
ガイドブックを突きつけられ大弱りな運転手さん。
いざ、目的の
万里の長城に出発です。
(明日につづきます!)
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