■ニュース
その1■
飛行機整備工場でハート奪われる。
第3回
どうしよう、欲しくなっちゃったよ!
工場からの出口を出たとたん、
田島さんが発見したのは
ANAの売店でした。
「クワーッ!」走る、走る。
まっさきに手に取ったのは
「組み立て簡単、驚異の飛行距離、
対象年齢6歳以上」
と書かれた、
ゴムで飛ばす紙の飛行機です。
「これこれ! これだよね、
授業で見たやつ」
教室でレクチャーを受けたときに、
先生が飛ばして見せてくれたのです。
「これは、まちがいなく、
ふたつ『買い』でしょう」
ちょいとつつけば迷わず購入、
いますぐにでも詐欺に遭いそうな心理状態に
陥っています。
「やばいよ、オレ、
どんどん飛行機好きに
なっちゃうな!」
買い物により、心理的に何かが加速されています。
この人は、オリジナル・ラヴの田島貴男、
この人は、オリジナル・ラヴの田島貴男、
そう言い聞かせつつこのページを読んでくださいね。
「おっ、本があるよ本が!」
売店の、本のコーナーに飛び込んでいく田島さん。
手に取っているのは『航空工学入門』。
かなり難解そうです。
「こういうのって、
歌詞を書くときに役立つんだよね!」
航空工学がですか?
「詞を書くときって、
いろんな、自分とは関係ない本を読むんです。
ぜんぜん興味ないのに、サーファー雑誌とか買って
熟読したりね、ウヒャヒャヒャ。
サーファーの人が書く文体っておもしろいんだよ。
ところで‥‥この本、けっこう高いな!!」
2400円とかする、な、と言って、田島さんは
『航空工学入門』を棚に戻しました。
田島さんは、まずは欲しいものをまとめて手に取って、
それから吟味をしたり
値段をチェックするタイプのようです。
「ぐわ! この本!!
き・た・ー!!!!」
開いたとたんクラクラしたというその本は
『空飛ぶはなし』。
「これ、めっちゃいい!」
完全に混乱に入ってきています。
「ぎえーっっっ!」
‥‥こんどは何でしょう?
「やっべえ、キャップ(帽子)売ってるよ。
ちょっと、止まんないよ!!」
両手に持った「買い予定」商品ラインナップを横目に
田島さんは、呆然となっています。
「ええっっっと」
財布の中身を気にする動きです。
「‥‥‥‥買うよ。買うよ! 行くよ(レジに)」
売店に入って約12分後、
意を決してようやくレジに到着しました。
しかし、ここで思わぬトラップが
田島さんを待ちかまえていたのでした。
「ハッ!!」
レジ横のガラスケースに、
アクセサリー類が並んでいたのです。
レジのおばちゃんと田島さんの
瞳の火花が行き交います。
「ケースの鍵、開けましょうか?」
「‥‥はい(敗北)」
まず気に入ったのは、
飛行機のエンジンパーツの形をしたチョーカー。
それから、迷いに迷ったのは、
ANAのロゴが小さく入ったサングラス。
サングラスを試着した田島さんのようすを、
動画でどうぞ。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
お会計、
24788円。
「くわー、思わぬ出費が!」
買った帽子を被り、サングラスをかけると
きっと「機長」のような風格になりますよ。
よっ、田島機長!
おみやげも買ったし、
整備工場をあとにしましょう。
「ここ、何から何までシビレるねえ!!」
興奮して買物を終えた田島機長のようすを
これまた動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
来週は整備工場篇の最終回です。
おたのしみに。
田島さんが「速攻ふたつ買い」した紙の飛行機を
「5大ニュース」ANAおみやげ記念として
1名様にさしあげます。
ご希望の方は、件名を
「5大ニュース飛行機プレゼント」として
postman@1101.comまで
メールにてご応募くださいね。
締め切りは11月27日20:00まで。
当選された方には、「ほぼ日」より
メールでご連絡を差し上げます。
(必ず連絡の取れるメールアドレスからご応募ください)
田島さんへのメッセージや感想などを
お書き添えいただければうれしいです。
|
田島貴男のカバンくんコーナー |
★カバンくんプロフィール
田島さんが肌身離さず持ち歩くカバン。
レコード会社の方からのプレゼント品。超愛用。
つねに文庫本が14冊は入っている。重量推定10キロ。
こんにちは、田島貴男のカバンです。
いろんなものが詰め込まれています。
バラエティ豊かなラインナップから
今日はこの本をおすすめします。
『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ著(ちくま学芸文庫)
「おっもしろいよ、超おすすめです。
むずかしいけどねー」
とのことです。テーマは自己無化だそうで、
とても刺激的です。
田島さんはものすごく読書家で勉強家なのです。
では、また近いうちにお会いましょう。
|
■最近の、オリジナル・ラヴ
『街男
街女』(ポニーキャニオン)
10月27日に発売されたニューアルバム。次々と進化を遂げるオリジナル・ラヴの真骨頂ともいえる1枚です。聴き終えると、映画を観たあとのように、ある街の情景がうかんだり、フィクションでつくりあげられた人物をあじわったような気分に。ひとつひとつの歌詞に秘められた奥深さ、吟味されたメロディーと、そこにぶつけられた田島さんの力強さが聴くたびに心にせまります。
|
|
|