■ニュース
その2■
エントロピー撒き散らしのクレイアニメ。
その2の最終回
まっしろな番長、ラストへ進む。
2005年が終わりを迎えようとしている
東京・青山の一角。
背には、ミュージシャンなのに自らの立候補ポスター、
顔には、その意味を追及することを
人に誘いかけてはあきらめさせるようなヒゲをつけた、
力のすべてを出し切った男がひとり。
番長、終わりましたね、
2005年のニュース、vol.2が。
「ああ、終わったね。
こんなふうになるなんてぜんぜん思わなかったね。
もういまオレ‥‥まっしろ」
クレイアニメで完全燃焼しましたね。
「やってるときは、
ノリにノッてたんだけど
やり終えて、椅子に座った瞬間に、
ガーッと疲れた。
それだけテンションがあがってたんだな。
パワーを使ったけど、
おもしろかったよ。
しっかし、オレは歌も粘土も
同じになるな、ということがつくづくわかったよ 」
最初のプランとは
ちがう方向に疾走しましたが、
よく考えると、スジとしては
そんなにずれはなかったですね。
「そうなんだよ。
路線がちがっていっただけで。
最初に思いついたものは、
最初に思いつくくらいの
大きさのものでしかないんだよ。
それを膨らませたり修正したり
ぜんぜん別のものを生み出したりして、
終わったときに、
ああオレはこういうものをつくりたかったんだ、と
わかるかんじがする。
曲づくりやアルバムづくりでもおなじなんだよ。
ところでこのヒゲ、口の中に入ってくるな」
どうぞ、はずしてください。
「パッケージに
100%人毛って書いてあったんだけど」
こわいですね。
「しかもなんだかしょっぱいんだ」
はやく取ってください。
ところで、番長は
粘土が男の子と女の子の
かたちになった瞬間に、
スイッチが入りましたね。
「 男女が出会い
ふたりの心に火がついた瞬間から
オレも完全に本気になりました。
腕が、こうなってさ、もっと
こうだな!
こうだな!」
また火がついちゃっていますよ。
「ギャハハ。
とにかく、どんどんイメージが浮かんでくるの。
ものをつくるときには、
行くところは行っちゃわないと
全部が流れてしまうじゃん?」
そのとおりですね。
そして、最後に画用紙をひろげたことをはじめ、
どんどん偶然が味方していくようすが、
見ていてとてもスリリングでした。
「画用紙に耳を描いていたときには
これをいったいどうするんだ?
ということは、なにも考えてなかったもんな。
音楽もおなじで、
つくっている最中にどんどん浮かんでくる、
そこがいっちばん、おもしろいところなんだよ。
“見えてきた瞬間”がおもしろくて
オレは曲をつくっているとさえ
言えるような気がする。
それが、プレイバックしたときに
うまくいっていたら、もう最高」
岡本太郎記念館に伺って
最初のアイデアを考えた、
ということもあって、
太郎さんが番長に
降りてきている瞬間がありましたね。
「そうだね。
気がつくと男女像が
太郎さんの絵のようになっていたね。
ぜんぜんそういう予定じゃなかったのに」
ところで番長、このムービーのタイトルは
当初の予定どおり『音波くん』でいいですか?
「ッハハハハハ、ちがうだろ!
タイトルは、
うーん、浮かばないなあ。
あえてつけるとすれば、
I want you.かな?
Sad songなんかでもいいな。
もういちど、
最初から見直してみようか」
はい、では、
もういちど見直しましょう。
みなさんも、どうぞ。
作品を見て、満足気な番長のようすも、
どうぞ動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
最初と最後のテンションが
ちがいすぎですね。
「ハハハハ、そうだな!」
クレイアニメというほのぼのとした響きに
だまされました。
「そういや、キノコのときも
そんなこと言ってたな。
オレにはファンシーなことは
できないのかも」
じつは今回の2005年のニュースのテーマは
「遠いところから」だったんです。
飛行機や宇宙などの、番長らしいものよりも
キノコ、粘土、といった
意外性をぶつけてみようと考えていました。
「そうかそうか。
そっちのほうが、おもしろいのかもな。
そこでどうしようもなく
自分が出てしまうところが、いいね。
らしいところで、らしく収まるのではなく。
とにかく今回は、マジで
やりとげた感があるよ! 」
途中、スタジオ・ジブリの
鈴木さんもいらっしゃいましたし。
「ワハハハ、恥ずかしかったです!
でもとても、うれしかった」
番長らしい、すばらしい作品でした。
「はい。
まさにこれが、オレです」
この2005年の終わりに
そういう作品がうまれて、よかったです。
今年のニュース、みなさんは
いかがでしたでしょうか。
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こんにちは!
毎日まっ先に見ていました。
(たまっこ) |
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クレイアニメ、感動しました。
番長ってほんとに、すっごい芸術家なんですね。
改めてびっくりしました。
やっぱり太郎さんが降りてきてるんですかね‥‥
とにかくふつうじゃないですね。
ほんとにありがとうございました。
(y) |
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すすすすすごいい!!!!!!!!!!!
さすがの番長も
今回はできないんじゃないかと
勝手に思っていました。
内容とか細かい事じゃなくって
人に与えるインパクトやパッションが
すごい人はすごいんだと
ますますますます深く実感しました。
(Nhi) |
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やりましたね、やってくれましたね、田島番長!
涙が出ました・・・。笑いすぎで。
(ゆみ) |
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めちゃくちゃおもしろかったです。
毎日パソコンを開いてはニヤニヤ、
動画を見ては大爆笑で、妹に気味悪がられていました。
オレのニュースを見たのは
今年がはじめてだったのですが、
田島さんのイメージが一気に崩されました。
ギャップが素敵です。
2006年になってもバシバシニュースつくってください。
オレのニュースを見ている時間は、
仕事のストレスが吹っ飛ぶ至福の時間です。
(恵美) |
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田島さんの意外?な素顔を
毎回楽しく拝見させていただいております。
この人並みはずれた追求心みたいなものが、
すばらしい音楽を生み出しているんですね。
(n) |
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オレのニュース無茶無茶面白い。
ものすごくまってます。
(mami) |
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番長最高におもしろいです。
大笑いです。
最近ウジウジ悩んでたんですが、
ウジウジが吹き飛びそうです。
番長、みなさんありがとう!
あーほんとおもしろかった‥‥
(阿) |
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撮影している部屋に変な気が満ち満ちているのが
PCのモニターから伝わってきます。
アニメの出来栄え、恐ろしいほどです。
こんなに才能に溢れた方が自分を何とかしたいって‥‥
いったいこれ以上どーしたいってんでしょうか?
ところで右上の「LIVE?」ってナンなんです??
(佳子) |
番長、ここでみなさんに、
右上のマークの秘密をあかしましょう!
「ああ、
これな。
これは、次のニュースの予告です。
じつは、大晦日にね!」
もうひとはな、咲かせますよ!
「ひとソロ?」
ひとペット?
「108ペットな!
行くよ、オレは、どこまでも。
そこまでするんスか?というようなところまで!」
いいんですね? ほんとうに。
引き返すなら、いまですよ。
大晦日に、
除夜の鐘に対抗して、
108回トランペットを吹く
ミュージシャンなんて、
「いないよな!!
ッハハハハハハハハハ!」
番長以外に、どこを探したって、いませんよ。
ッハハハハハハハ!
「ッハハハハハハハ!!
で?」
12月31日、除夜の鐘が鳴る時刻、
番長が108回、トランペットを吹きます。
そのようすを静止画+音声で
このページで
生中継いたします!
31日のお昼すぎあたりからは、
テキスト中継もやりますよ。
みなさん、大晦日に
またお会いしましょう 。
(2005年 オレのニュース その2 おしまい)
special thanks to mr.s_s
■最近の、オリジナル・ラヴ
オリジナル・ラヴの「王道的」カバーアルバム
『キングスロード』(ポニーキャニオン)
2006年1月18日発売の、オリジナル・ラヴ初のカバーアルバム。1960年代のポップスを中心に選曲し、田島貴男番長自身が日本語訳を手がけています。王道の名曲が、オリジナル・ラヴの曲として新しく生まれ変わっている、カバーアルバムの枠を大きく超えた一枚です。「番長、この曲を、そうきましたか!」「このような名曲の存在を知らなかったです!」と膝を打ち、2006年を迎えましょう。 |
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