帰ってきた!
田島貴男の
オレのニュース(番外篇)

番外編
ニュースの、その後。

第4回
よろしくお願い〜ぃいたしまス!

ひきつづき、田島貴男番長と
英語のはとバスに乗っています。
話をしているうちに、
国会議事堂が近づいてきましたよ。


国会議事堂が見えてきました。


「ところでさ、国会図書館には
 行ったことある?」

はい、ありますよ。
インターネットが普及する前は特に、
調べものは、もっぱらあそこでした。

「オレさ、国会図書館に
 詞を書きにいったことがあるよ。
 あまりにも詞が書けなくてさ、
 国会図書館だったら
 テンション上がるかなと思って行ったら、
 ほんとに上がった!
 みんな、すっごい本積んで調べものしてんだもんな!
 まあーたさ、喫茶店が渋くてねえ。
 1、2回くらいしか行ってないけど」

1、2回で、すごい語りようですね。

「おうよ。
 マンガとかも置いてあったよ」



はとバスは、
国会議事堂周辺をかすめて、
皇居に向かいます。

「このあたりに来ると、
 島倉千代子さんの
 『東京だョおっ母さん』が
 頭の中に流れるねえ。
 島倉千代子さん、聴いたことある?」

テレビでは、もちろん。

「だめだよ! ちゃんとCDで聴かなくちゃ。
 あの世界は、テレビの数分間では
 伝わらないよ、きっと。
 声に魂が入っているんだよ。
 『キョェェェェ〜♪』
 グッとくるよ、泣くよ!」

皇居のお堀のそばで、
島倉千代子さんのメロディを超音波で出す番長が
皇居の警備の方々に怪しまれぬうちに
バスに戻ります。
次は番長の好きな、浅草に向かいますよ。

「以前は、新宿、渋谷、青山あたりで
 うろうろ買い物していたけど、
 最近は浅草や銀座のほうが、肌に合うね」

銀座もですか?

「ううーん。
 まあ、渋谷にいるよりは
 銀座のほうがしっくり来るようになっちゃった。
 まあ、エイジがハイになっちゃってさ、ワシも。
 ハハハハ。
 (ここで、ガイドさんが英語で
  山手線の説明をしているのを聞き)
 山手線は、違う方向に乗ってしまっても
 また戻ってくるって!
 ウハハハハハ!」



ギョギョ。
いま、エヴリワン、笑うところですか。

「笑うとこよ。
 ヘーイ、エヴリィバディ!
 なんだ、この水をうったような静けさは!」

海外からのお客さんは、
意外とおとなしいですね。
(あとで聞いたところによると、今日のツアーは
 英語が母国語の方が少なく、あまり言葉が
 通じていなかったのだそうです)

「どーしたんだっ!!
 そうやって、逆にどんどん引いていくライヴ。
 よくあるよね」

なるほど。
番長のステージは、ビッシィィィーンと
きまってますよね!
ライヴ中は、お客さまの気持ちが
ステージまで伝わるもんですか?

「ったりまえだよ。
 だめなバンドほど、どんどん
 間が悪くなり、さらにだめになっていくものです」

はい、そのようなことを
昨年のラヴスカジャンのときに番長がおっしゃっていた、
そんな記憶がかすかにあります。


東京のビルの群れの中に
忽然と現れる大提灯。浅草寺に到着です。

「あ、雷門!
 いいねえ、サイコー」

とうとう浅草寺ですね。
ここが今日のツアーの山場ですね。

「え? 山田?」

いえ、山場!!



バスを降りるなり浅草寺の境内で、
熱中しているトランペットについて
ゴキゲンに語る番長。
そのようすを、ぜひ、動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)



番長が浅草寺にいると、
なんだか、来日ミュージシャンのようですね。

「エアロスミスです。
 ミックジャガーです。
 おまいりします!
 ハワイのキラウエア火山につづきまして、
 わたくし、ここでもヒット祈願をいたします。
 ここは寺だから神社のガラガラとかは
 ないわけね?
 パンパン、ってのもいらないの?
 ただお祈りするだけでいいのね」
 


賽銭を投げ入れ、
番長、じっくり手を合わせます。



「オリジナル・ラヴの曲が
 大ヒットいたしますように、
 よろしくお願い〜ぃいたしまス!
 なにとぞ!なにとぞ!
 あと、健康とかも
 よろしくお願いいたしまス!」


なにとぞなにとぞ。

お願いいたしまス!
番長の長いお祈りはつづきまス。
この連載は、明日につづきまス!



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2005-05-22-SUN
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