帰ってきた!
田島貴男の
2005年 オレのニュース。


ニュース その1
キノコ狩り、恐怖の迷宮。

第9回
ホンシメジ、いったろう。


田島貴男番長はキノコ・ザ・トリオに導かれるままに、
とんでもない森の奥にいます。


ここは、どこ?

田島 で、ここを登れと?
この90度っぽいところを
登れと?

── ななめにジグザグすれば登れますよ。

ここで置いてけぼりを食ったら
もうおしまいだな、と、番長が言うほど
呆然とする道程を、みなさん、
ぜひ動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
荒谷 ここは、方向を間違ったら、
今日中には出られません。
西田

ここに来ていることをどなたかが知っていて
じっとしていれば助かります。
迷い歩いてエネルギーを使うとだめです。

── 焦ってしまって、
とうとうズボン1枚だけに‥‥。
田島 おおこわ。
── おおこわ。
ところで番長、
合羽がビリビリに破れています。
田島 どこ? 
あっ、やべぇ、ほんとだ!




肩もビリビリです。


フードに葉っぱがたまっています。
そして、いいかんじで
葉っぱアタマになっています。
田島 しかし、名人たちは
どんだけ山に入ってるんだろうね?
こんな、よくわからんゴワゴワの山を
知り尽くしてる。
お。ムキタケ、ムキタケがあったよ。
西田 あ、ムキタケ、わかった?(うれしそう)
── すごいですね、番長。
だんだんわかるようになってきましたね。
中山 いつまでも覚えないんじゃあな! ハハハ。

田島 き、きびしい!

── 中山さんは、ホンシメジのことしか
頭にないみたいですから、
ほかのキノコについて話しかけても
だめっぽいですよ。
田島 よし、じゃ、ホンシメジを狙っていこう!
あ、これシメジじゃない?
── どうでしょうか。

シメジをけなげに探す番長を見たい方、
番長の駄洒落を笑う自信のあるみなさんは、
こちらの動画をどうぞ。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)


森と一体化していた荒谷さんがGETした
高級獲物、コウタケ。香りがすごい。
田島 うーん
ホンシメジ、ホンシメジが
見つけたい。
西田 (遠くから)ブナシメジがあったぞー!
── どれどれ、行ってみましょう。
荒谷 これがスーパーでシメジとして売られている、
ブナシメジです。
ホンシメジとそっくりだけど、
大理石模様が特徴です。

── でも、スーパーで売られているのに比べて
ものすごく大きいです。
いい香り!
西田 ええ、これもすばらしくおいしいですよ。
田島 よっしゃ、オレも見つけよう。
── できれば、ホンシメジの株を!
田島 株をね、オッケー。まかしとけ。
── 一同、さらに無言化して
ホンシメジを探します。




番長も、本気です。


こんなにたくさんの木を見たのは
生まれてはじめてであり、
緑色でアタマが完全にやられてきました。


木で目が回ります。
田島 おおーい、こっち、こっち!
あったよ!
── なにがでしょうか?
田島 ホンシメジ、ホンシメジだよ。
こっちこっち!

── うやっひゃー!!!
すごい、番長が見つけたんですか!!



みなさま、ホンシメジ発見の感動の瞬間と
その直後に来るズッコケの、
ビッグでリリカルでアグレッシブな気分を
どうぞこちらの動画で味わってください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)

動画のなかで、番長といっしょになって、
とぼけてシメジを指差す中山さんを見るたび
内臓が、かゆくなります。
田島 ギャハハ! なあんだよ!
中山 薮んなかに1本ずつ生えてたのよ。
ま、みんな、来なかったから。
まとめて見つけたほうがうれしいだろ?


ホンシメジを手に入れてうれしい番長。
田島

ところで、ホンシメジって、
市販されているものとはちがうんですか。

西田 スーパーでシメジとして売っているのは、
ブナシメジかヒラタケです。
ホンシメジは菌根菌
(生きている木と共棲する菌)だから、
栽培はできないんです。
ホンシメジは、野生でしかありえない。
ほんもののホンシメジを食べたことのある日本人は
少ないですよ!
日本でいちばんおいしいキノコです。


どうあれ、野生のホンシメジに出会えたことは
間違いないです。
全員がいい味を出して困ります。
明日につづきます。




なぜなに番長、質問です。
すぐに忘れてしまうことと
ずーっと憶えていることがあるのは
なぜですか?

「うぐぐ。今回の質問も、手ごわいな。
 なんでだろうね?
 よかったことはすぐに忘れちゃったりしてさ、
 落ち込んだり悲しかったことは忘れなかったり。
 いや、悲しいことは忘れちゃうかな? 待てよ?
 なんでなんだ?
 
 たしかに、克明にずーっと
 憶えていることというのは、
 こんな(忘れっぽい)オレでもあります。
 自分のなかの重要度ってあるじゃん?
 そこに深くくい込んでくればくるほど
 よく憶えているんだろうね。
 自分で重要じゃないと思っていることは
 忘れるんだよ。
 用事とかさ。どんどんどんどん忘れていっちゃう。

 自分の感情の動きが大きかったことについては、
 憶えているだろうね、ずっと。
 
 ところでね、いい曲というのは
 なかなか忘れづらかったりするんだよ。
 はっきりして強いから、
 忘れる心配をしなくていい。
 みんなが憶えやすい。
 ほんとうに、たまにしかできないんだけど、
 そんなの」

幼いころに憶えた歌を忘れないのは、
それが名曲であることが多いからかもしれませんね。
なぜなに番長に質問のある方は、
件名を「なぜなに番長」として
postman@1101.comまでメールでお送りください。
すばらしい「なぜなに」をくださった1名さまに、
2005年なぜなに大賞として、
「オレのニュース。」公認 缶バッジ
シリアルナンバー011をお贈りします。

※なぜなに大賞に輝いた方には、「ほぼ日」から
 住所やお名前などを
 おうかがいするメールを差し上げます。
 こちらから連絡の取れるメールアドレスから、
 ご質問をお寄せくださいね。

明日につづきます!

なぜなに番長の受付は、しめきりました。
たくさんのご投稿、ありがとうございました。


最近の、オリジナル・ラヴ

『恋の片道切符/青い鳥』(ポニーキャニオン)

11月16日に発売されたニューシングル。田島貴男さんが日本語の歌詞をつけてカバーしたニール・セダカの『恋の片道切符』、レオン・ラッセルの『青い鳥』の、名曲2曲に加え、新曲の『ピストル・スター』が入った豪華なマキシシングルです。「かっこいいです、番長!」のひとことに尽きます。


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2005-12-12-MON

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