田島 |
で、ここを登れと?
この90度っぽいところを
登れと?
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── |
ななめにジグザグすれば登れますよ。
ここで置いてけぼりを食ったら
もうおしまいだな、と、番長が言うほど
呆然とする道程を、みなさん、
ぜひ動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
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荒谷 |
ここは、方向を間違ったら、
今日中には出られません。 |
西田 |
ここに来ていることをどなたかが知っていて
じっとしていれば助かります。
迷い歩いてエネルギーを使うとだめです。
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── |
焦ってしまって、
とうとうズボン1枚だけに‥‥。 |
田島 |
おおこわ。 |
── |
おおこわ。
ところで番長、
合羽がビリビリに破れています。 |
田島 |
どこ?
あっ、やべぇ、ほんとだ!


肩もビリビリです。

フードに葉っぱがたまっています。
そして、いいかんじで
葉っぱアタマになっています。 |
田島 |
しかし、名人たちは
どんだけ山に入ってるんだろうね?
こんな、よくわからんゴワゴワの山を
知り尽くしてる。
お。ムキタケ、ムキタケがあったよ。 |
西田 |
あ、ムキタケ、わかった?(うれしそう) |
── |
すごいですね、番長。
だんだんわかるようになってきましたね。 |
中山 |
いつまでも覚えないんじゃあな! ハハハ。
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田島 |
き、きびしい!
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── |
中山さんは、ホンシメジのことしか
頭にないみたいですから、
ほかのキノコについて話しかけても
だめっぽいですよ。 |
田島 |
よし、じゃ、ホンシメジを狙っていこう!
あ、これシメジじゃない? |
── |
どうでしょうか。
シメジをけなげに探す番長を見たい方、
番長の駄洒落を笑う自信のあるみなさんは、
こちらの動画をどうぞ。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)

森と一体化していた荒谷さんがGETした
高級獲物、コウタケ。香りがすごい。 |
田島 |
うーん
ホンシメジ、ホンシメジが
見つけたい。 |
西田 |
(遠くから)ブナシメジがあったぞー! |
── |
どれどれ、行ってみましょう。 |
荒谷 |
これがスーパーでシメジとして売られている、
ブナシメジです。
ホンシメジとそっくりだけど、
大理石模様が特徴です。
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── |
でも、スーパーで売られているのに比べて
ものすごく大きいです。
いい香り!
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西田 |
ええ、これもすばらしくおいしいですよ。 |
田島 |
よっしゃ、オレも見つけよう。 |
── |
できれば、ホンシメジの株を! |
田島 |
株をね、オッケー。まかしとけ。 |
── |
一同、さらに無言化して
ホンシメジを探します。


番長も、本気です。
こんなにたくさんの木を見たのは
生まれてはじめてであり、
緑色でアタマが完全にやられてきました。

木で目が回ります。 |
田島 |
おおーい、こっち、こっち!
あったよ! |
── |
なにがでしょうか? |
田島 |
ホンシメジ、ホンシメジだよ。
こっちこっち!
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── |
うやっひゃー!!!
すごい、番長が見つけたんですか!!

みなさま、ホンシメジ発見の感動の瞬間と
その直後に来るズッコケの、
ビッグでリリカルでアグレッシブな気分を
どうぞこちらの動画で味わってください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
動画のなかで、番長といっしょになって、
とぼけてシメジを指差す中山さんを見るたび
内臓が、かゆくなります。 |
田島 |
ギャハハ! なあんだよ! |
中山 |
薮んなかに1本ずつ生えてたのよ。
ま、みんな、来なかったから。
まとめて見つけたほうがうれしいだろ?

ホンシメジを手に入れてうれしい番長。 |
田島 |
ところで、ホンシメジって、
市販されているものとはちがうんですか。 |
西田 |
スーパーでシメジとして売っているのは、
ブナシメジかヒラタケです。
ホンシメジは菌根菌
(生きている木と共棲する菌)だから、
栽培はできないんです。
ホンシメジは、野生でしかありえない。
ほんもののホンシメジを食べたことのある日本人は
少ないですよ!
日本でいちばんおいしいキノコです。 |