田島 |
どうも、田島です!
今日、オレの5大ニュースは、
福岡に来ています。
天気は快晴、エンジン全開。
今日は、夢にまでみた
海の生きものたちとのふれあいです! |
── |
番長が早朝から訪れたのは、福岡にある マリンワールド海の中道。
海に棲む生きもの350種に出会うことができる
巨大でたのしい海の科学館です。
今日は、ここで1日職員の体験をします。
田島番長は、海の生きものが
たいそう好きなのだそうです。 |
田島 |
小さいときから、大好きでした。
魚の図鑑を3時間も4時間も
見ているようなガキでした。 |
── |
今回はオリジナル・ラヴのツアーで
ギターを担当している
木暮晋也さんが
いっしょに来てくださいました。
おふたりは、長いおつきあいだとか?
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木暮 |
もともとは、
高校の同級生だったんですよ。 |
田島 |
かれこれ22年くらいのつきあいだね。 |
── |
さすが友達同士、
ちょっぴり雰囲気が似ています。
幼少の魚図鑑の記憶と高校時代の想い出、
寝起きの顔に燦々とふりそそぐ九州の太陽。
今日の番長は、
いつにもましてヤングな状態です。
では、水族館職員の心得を身につけるため、
まずは水族館のバックヤードを
見て回ることにしましょう。
ご案内は、マリンワールド魚類担当の
広瀬朋子さん。よろしくお願いします。
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広瀬 |
はじめに、水族館にいる魚たちが
どんなエサを食べているのかを
見てみましょうか。
例えば、これはキビナゴです。 |
田島 |
あっ、これは、
ふつうにオレたちが食べてるやつですね? |
広瀬 |
はい、人間が食べるものと同じです。
キビナゴは、タチウオやイカなどに与えます。
ふつうは切り身にするのですが、
「まるごと」の形でないと
エサを食べない魚もいるんですよ。 |
木暮 |
魚によってデリケートさがちがうんですね。 |
広瀬 |
いちばん最初は切り身どころか、
生きたエサしか食べないんです。
水族館のエサに慣れるまで
段階的に与えていきます。 |
田島 |
そっか、最初は死んだエサは食べないんだね。
キビナゴもおいしいし、タチウオもおいしいし
みんながおいしそう。
これは魚屋さんから仕入れるんですか? |
広瀬 |
ええ、魚屋さんが
市場から仕入れたやつを
毎日持ってきてくれるんです。 |
田島 |
魚河岸か! へえええ。 |
広瀬 |
エサには、野菜もあります。
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田島 |
野菜を食べるんですか、魚が!! |
広瀬 |
海で海藻を食べていた魚には、
ほうれん草や小松菜、
レタスなんかを食べさせているんですよ。 
マイナス20度のエサの貯蔵庫。
気候の変化でエサが不足しないように
こうやって冷凍のエサを仕入れてあるんです。
「すっげえさみいな」
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田島 |
あそこのザルのなかにあるエサは、
ひと口大に切ってありますね? |
広瀬 |
はい。魚の口の大きさにあわせて
切ってあります。 |
田島 |
うまそうだね。 
「‥‥‥うまそう?」
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広瀬 |
では、エサはこれくらいにしておきまして、
クラゲを飼育している部屋に行きましょう。
お客さんに見ていただく大きさになるまで、
赤ちゃんクラゲをここで育てているんですよ。 |
田島 |
うわあ、かわいい!
これ生きてるの?
つくりものみたいだね!
なんだかアクセサリーっぽい。
ちょっと刺されてみたいくらいだね。
これは‥‥エサじゃないですよね。 |
広瀬 |
エサじゃないです。飼育しています。 |
── |
どうです、クラゲ、飼いたいですか?
クラゲを見ている番長を、
動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
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田島 |
グフフフ、食えちゃいそうだよね。
このホコリみたいにちっちゃいのもクラゲ? |
広瀬 |
そうです。
1センチくらいの大きさになるまで
だいたい3~4ヶ月かかります。
これは、大きくなると、4つもようのある、 |
田島 |
ああ、ミズクラゲね! |
広瀬 |
そう、これはミズクラゲの赤ちゃんなんです。
成長すると20~30センチくらいになりますね。
ところで、この部屋には、クラゲのエサになる
プランクトンもあるんですよ。 |
田島 |
おお、赤潮だね。 |
広瀬 |
そうです。
ここでは、こうやって、
エサも育てなくてはいけないんです。
これを、小さいクラゲたちにあげて‥‥。
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田島 |
ちょっとだけ、
一匹ずつが見える。 |
広瀬 |
よーく見ると、わかりますね。
プランクトンひとつひとつは、1ミリにも
満たないんですけれども。 |
田島 |
これも 若干うまそうだね。 |
広瀬 |
これ、これも‥‥?
‥‥けっこう、なんでも
召し上がる方なんですね。 |
── |
腹がへってるだけだと思います。
担当者はいますぐ昼食に
スケジュールを組み替えたい気分に
追いつめられています。
ここは、水族館の水槽の裏側。
カニやエビの脱皮殻が
置いてあります。
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田島 |
すげえ! 化石みたいだね。
脱皮するときは、全部剥けるのに
どのくらい時間がかかるんですか? |
広瀬 |
からだが小さい時期は
すぐに脱皮できるんですが、
長いときは1日かかったりします。
剥けたあとはからだが柔らかいので
他の生物に狙われやすくなるんですよ。 |
木暮 |
しっかし、これ、よくできてるねえー! |
広瀬 |
ほんものですから‥‥。 |
田島 |
うおわ! 海ヘビの脱皮殻もあるよ。
オレ、海ヘビ食べたことあんだよ。 |
広瀬 |
ほんとに何でも食べる方ですね。
沖縄で、ですか? |
田島 |
そうそう、宮古島で。
おみそ汁にぶつ切りで入ってました。
昆布が巻いてあって、それを剥いていくと
ヘビが入っててさ‥‥。 |
広瀬 |
これはオコゼやアンコウの水槽を
上部から見たところです。
こういう魚は、
エサを上からばらまいても
パクパク食べに来ないんですよ。
ですから、キビナゴなどを棒につけて
口のあたりまで持っていき、
生きてるように見せかけて食べさせます。 |
田島 |
てことは、オコゼがキビナゴを
食べているんですか‥‥うまそうだな。
この黒いのが、オコゼ? |
広瀬 |
そうです。奥にいるのだけが、
アンコウの仲間なんですけれども。 |
田島 |
ああ、これはアンコウだね。
アンコウって、こんなに水圧のないところにいて
大丈夫なんですか? |
広瀬 |
はい。例えば、チョウチンアンコウなどは
深いところでないとだめなんですけれども、
この種類は大丈夫です。 |
田島 |
アンコウ‥‥もおいしいっすよねえ。 |
一同 |
‥‥‥。

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広瀬 |
では、移動しますよ。
マリンワールドのメインの大水槽の前を通ります。
サメも泳いでいます。
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田島 |
うわ、でっけえ。 |
木暮 |
これはすごいね。 |
田島 |
あれは、マナガツオに似てるね、
タイ料理に出てくるやつ。
うわっイワシ!
ちゃんとフィッシュボールになってる。
あれは、どうやって捕ってきたんですか。 |
広瀬 |
あれは、漁師さんから
バケツで生きたままいただいてきたんです。 |
田島 |
バラで放り込んでも
フィッシュボールになるんだね。
イワシは、おいしい季節ですね。 |
木暮 |
‥‥そればっかだよね。 |
── |
番長、すべての魚を
食料として見るのを
そろそろやめてください。 |
田島 |
腹がへってんのかなあ?
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