布施 |
これがこの前見られなかった、
すばる望遠鏡の全貌です。 |
田島 |
感無量とはこのことだね。 |

夜になるとこの巨大トビラが開いて
望遠鏡が傾き、観測するのだそうです。 |
布施 |
僕ね、田島さんはぜったいに
もう一度来るって思ってたんですよ。
取材申請書を受けとったときに
「来たーーー!」って思って(笑)。
でもまた冬だし、雪だったらどうしようって、
ほんっっっっとに、心配だったんです。 |
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田島 |
今日は心底ハッピーですよ。 |
布施 |
今日の天気は完璧ですね。
これから夕陽や星空も見るんですよね。 |
田島 |
もちろんです。
アンドロメダがボーッと見えるって
言いますけど、ほんとうですか? |
布施 |
ええ。
プレアデスも、はっきり見えますよ。 |
田島 |
たのしみだね。 |

チョーなかよし。 |
布施 |
アンドロメダは、ちゃんと見えると、
月よりも大きいですよ。
2000億個の星が
集まっているんです。 |
田島 |
おとなり銀河だからね。
アンドロメダと我々の銀河は
いつかぶつかるんだよ。 |
── |
へえええ。 |
布施 |
人間のタイムスケールからは
考えられないですけど
宇宙の年齢「137億年」からすれば
まあ、いろんなことが起こるわけですよ。
太陽だってあと50億年もしないうちに
ふくらんでいっちゃいますし。 |
田島 |
そうそう。 |
布施 |
そんなことも考えながら、
ハワイの星空、存分に
たのしんでいってくださいね。 |

360度展望できる、すばる望遠鏡のデッキに行きます。
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── |
布施先生、
あれは何ですか? |
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布施 |
スミソニアン天文台の望遠鏡です。
ひとつひとつは小さいですが、
全部が同じ天体を観測することで |
田島 |
そうそう、それで
情報量を多くしているんだよ。 |
── |
何でも知ってますね。 |
田島 |
知ってるよ? |

いったいあなたはどこのどなたですか。 |
── |
番長、誰やねん、と
何度も突っ込みたくなる動画を
みなさまごらんくださいませ。
すばる望遠鏡のデッキから見える
火星のような景色も味わえます。 |
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田島 |
あああ、ここに住みたいなあ!
オレは探査していたい、
できるならずっと。 |
布施 |
でも、地上からも探査できますよ。
ぜひ系外惑星や
超新星を見つけてください。
すばるも毎晩、
宇宙を観測しつづけています。
みなさんのところへ伝わるニュースは、
「すごい」と思われるもの
だけでしょうけれども、
毎晩の天文学的な成果がたまると、
何でもないようなことが
「すごい」ことに
つながるかもしれません。 |
田島 |
知的生物が
意外に近くにいたりしてね。
そうだよ、
火星にミミズとかいたらどうする? |
── |
そりゃ驚きます。 |
布施 |
土星の衛星タイタンなら 魚くらい
いるかもしれませんよ。 |
田島 |
メタンの海で釣りしたりして。
キャハハ。 |
布施 |
ワハハハハ。 |
── |
盛り上がっているところですが‥‥。 |
布施 |
ええ、そろそろ
見学時間も終わりですね。 |
田島 |
ああ、そうなんだ。 |
── |
お別れです。
布施先生、どうぞお元気で。 |

抱き合うふたり。 |
──
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このマウナケアの山頂で
またいつかお会いしたいです。
人間が滞在できる限界のような場所で
巨大望遠鏡を駆使して
日夜観測をつづける布施先生。
これからもずっと、すばるにいてくださいね。
すばる望遠鏡は、一般見学もできます。
気になる方は、どうぞこちらをごらんください。 |
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田島 |
しっかし、できすぎだな、今回は。
アイテムをあますところなく
チェックできてるし、
火星在住の布施さんにも会えたし。 |
── |
(また火星‥‥?)
しかし、いいんでしょうか、こんなことで。 |
田島 |
プププ、おかしくない? その発想。 |
── |
それもそうですね。
これで念願が叶ったと
しみじみしているメンバーをよそに、
番長はこの一連の出来事を
どうしてもどうしても
火星オチにしたかったようです。
まとめレポートをごらんください。 |
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