■ニュース
その3■
ホイップ派田島流で茶道にチャレンジ。
第3回
クリーミー貴男って、どう?
さあ、田島番長がお手前を披露する番です。
これまでの記憶をたどりつつ、
やってみましょう。
むむ? 番長のようすがすこしおかしいです。
「き、きてる。
ちょ、ちょっと待って」
何が「きてる」?
あ、もしや、足のしびれが?
大丈夫ですか。
「いやハハハハ」
番長、鼻の下を押すと
しびれが取れるそうですよ。
ここ、ここ、こうやって。
こう?
いまは何でも言うことを聞く状態ですので、
いろんなことを言ってみましょう。
番長、あとはですね、
右手で左の乳首をひねると治ります。
こう?
そうです、そうです。
「あ、なんか、治ってきたっぽい」
‥‥え? 効いた?
だいたい足のしびれは
そんなに数秒で治るはずもないのですが
エンターテイナーの番長は
周囲を待たせることを好みません。
「うん、大丈夫。
よし、じゃあやろう!
ええっと、まずは右手で
えんぴつのようにひしゃくを持つんだったよな。
右? 右がわかんない」
「ええと、えんぴつってどう持つんでしたっけ?」
大丈夫なのかこの人は!
と、不安になったのもつかの間、
それ以後はじつにスムーズな動きで
お茶を入れる番長です。
すごい記憶力!
しなやかな動き!!
一同目をまるくして、びっくり。
さすが、我らが番長!!!
女将
「勘がよろしいんですね。
ひしゃく使い、手さばき、
はじめてだとは思えませんよ」
さて、いよいよ茶筅でお茶を立てますよ。
すばやいスナップ!
「フッフッ。
ホイップクリームの要領ですよ。
ケーキづくりを趣味としていましたから」
女将
「はじめてにしてはすごくきれいです。
ふつうはここがいちばん難しいのにね。
お抹茶が、カプチーノ状態になってますよ」
「得意分野ではやりすぎ」でおなじみの
番長の嬉々とした、調子に乗り気味なお茶立てを
ぜひ動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
「クリーミーさなら、自信ありますよ」
では、みなさんを代表して味見をさせていただきます。
番長、お手前ちょうだいいたします。
‥‥ううううう〜ん、クリーミー!
不思議なくらい苦味が残っていなくて
お世辞抜きですごくおいしい!!
女将
「茶筅の動かし方が繊細ですものね。
とても筋がいいと思います。
これで開眼されて、
お茶をはじめられてはいかがですか?」
番長、これはややもすると
新しいホイップ派の家元に‥‥。
「ぃやった! ほんとに?
いけるかな?」
いけますよ。流行ります、この味。
「ボクシングも、はじめてやったときに
『うまい!』って言われたんですよ。
まあ、1回目だけっていう噂もあるんだけどね。
田島流か‥‥ふふーん。
クリーミー貴男って名前、 どうかな?」
いや、それはどうでしょうか。
しかし、ひととおり見ただけで、
よくあそこまで作法を覚えていましたね。
「オレは頭を使うより、
からだを使うほうが、たぶん向いてるんだよ。
お茶だけじゃなくて、ダンスやボクシングなど、
型のうつくしさがあるものは、意外と得意なのかも」
番長は、やっぱりオリジナル・ラヴの人だったんですね。
ただものではありませんでした。
ただのニュース番長ではありませんでした。
恐ろしい能力を持った天才でした。
そんな尊敬の文言を並べ立てておりますが、
自分は、わかっております。
番長は平然としていますが、限界がきています。
さあ、立ってみましょうか。
ガッ!!!
ヒャー!
弱った子鹿のように倒れ込んでしまった番長。
番長、鼻の下鼻の下!
番長、乳首乳首!
「あー!! いてえ。
まじにやばすぎ!!」
このままお茶教室が終わっても、
足のしびれを抱えて
15分間、茶室に篭った番長でございました。
しびれが回復したあとの、
番長の思い上がりぶりを、動画でどうぞ。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
さて、次回は
お茶篇の最終回です!
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