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Be Independent


人間は独立した存在であるべきだと思う。


私が大好きなエアデールテリアは、
犬種としては
独立心が旺盛だといわれている部類に入るが、
私が知りうる限りでは、全くそうは思えない。


犬は基本的に「群れ」る動物である。
どういうメカニズムでそうなるのかは
全くわからないが、どうも群れるらしい。


私の解釈はこうだ。
彼らには高度な「社会」というものが存在しない。
しかし、犬自体の脳はそこそこの発達をみせ、
自分を守る術を追求していくうちに、
群れることでそれを確保しようとした、
ということではないか。


私が知っているエアデールテリアは、
完全にそうである。


動物学の専門家の方が聞かれたら、
この稚拙な解釈に激怒されるに違いないが、
そんなことはどうでもいい。


一方、人間はどうであろう。脳の発達は十分である。
その上、牽強な「社会」が存在する。
あるときは頼りになるが、
あるときは邪魔になる「社会」である。


さあ、どちらを選ぶべきか。
独立した存在として生きていくか、はたまた、
「群れ」て生きていくのか。


まあ、愚問なのだろう。
二者択一でないことはわかっている。


しかしながら、やはり問いたくなる。
一体あなたはどちらなのか。


私は圧倒的に「独立」であることをお勧めする。


あなた自身が正しいと思うことを、
他人の考えとは関係なく、想い、企て、
実行するのである。


何が正しいのかの確信が持てない人は、
何でもいいから思い切って、
勝手に「これが正しいのだ」と決め付ければよい。
どうせ、正しいかどうかの判断など
正確にはできないものである。


Independent(「独立」)であることと、
Isolate(「孤立」)することは似て非なるものである。


「一匹狼」という、
多少時代遅れの感のある言葉があるが、
これはお勧めしない。
独立であるからといって狼になる必要はない。
近頃の世の中(これはビジネスの世界に
限ったことではないが)、
ここまで洗練されてくると、
孤立した狼が成功する確率は極めて低い。


「3人寄れば文殊の知恵」という諺があるが、
これは深い意味をはらんでいる。


3人が同類であっては決して「文殊の知恵」には
なりえない。
各々が独立であり異種であるからこそ、
束ねた際にシナジーを生むのである。


個々では独立しながら、
互いにcollaborate(「協力」)していくことが
望まれる。
決してIsolateしてはいけない。


わが国は島国なので、鎖国時代から
「独立」=「孤立」という図式が根強いようであるが、
そのような考えは早く捨て去ることが必要である。


満員電車ですし詰めになっていようが、
渋谷の雑踏で歩いていようが、
個々は独立であり、互いに異なることを考え、
異なるパースペクティブをもつべきである。
それでいて、必要になったときに
おもむろに会話を始め、問題解決を行い、
互いにwin-winとなることが求められるのだ。

菅原 章さんへの激励や感想などは、
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2003-08-21-THU

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