[余談](といえば全てが余談。)
スターウォーズのEPISODE1を観てきました。
海底都市や異星人の集うパレード。
ポッドレースの浮遊感。ドロイドと現住民の白兵戦。
ドキドキしっぱなしの映像は大画面で味わって欲しいなぁ…と
宣伝するまでも無い作品ですけど、こうして地道に口コミ協力。
パンフレットで見るスタッフ一同も
好き勝手に作って毎日が学園祭状態みたいで
自分たちが何より楽しそうなのが羨ましい。
ちなみに下はハワイ土産にいただいた
SPIN POP CANDY(電動飴なめ器)です。
こんな事をして遊んでたら
ライトセーバーにひびが入りました…。
59枚目: 「容赦なく母は与え賜う」
ぼくは両親に生きてる間は楽しい時を過してもらいたい、彼らは楽しく時を過ごすことが好きだから。……しかしぼくやブーパーを---ブーパーってのは妹だけど---そんなふうには愛してくれないんだな。つまり、あるがままのぼくたちを愛する事はできないらしいんだ。ぼくたちをちょっとばかし変えないことには愛せないらしい。彼らはぼくたちを愛すると同時にぼくたちを愛する理由を愛してるんだ。
「テディ」 J.D.サリンジャー 野崎孝・訳
(新潮文庫「ナイン・ストーリーズ」より)
10歳らしからぬ可愛げのない主人公です…。
確か大槻ケンヂさんのエッセイだったと思いますが
家を出かけるロックンローラーの革ジャンに
ゆで卵を押し入れようとする母親の描写がありました。
「ちょっと母さん、何すんだよっ!」
反体制だろうと、社会のクズだろうと
自分の支配の中に入れてしまって
ゆで卵的なものを押しつける。
そんな素敵な愛の力を"母"は持っている御様子。
ええ、私の母だけじゃないとは思いたいのですが
大体において"母"は自分の王国にいるせいか
かなり自分勝手な理屈をたてたり
自分の勝手な仮説がそのうち確信に変わっていたり…
聞いて下さい、もう。
先日、母の手料理を食べていた時の事。
「牛肉よりも健康にいいから…」と
出された料理。
普通、この台詞に予測されて続くのは
「鶏肉にしてみたの。」なんかだと思うのですが
なんと彼女の口から出た言葉は
「牛肉より健康にいいからひじき。」
そんな理屈で言えば
牛肉より健康にいいからビタミン。
牛肉より健康にいいからマラソン。
だってありじゃんかと思うのですが
彼女は自分の論理が飛躍しているのに気付かず
さも当然の様な顔をしてひじきの煮物を
盛りつけて出してきました。
こういう時。もう言っても無駄だ…と思うと
ゆで卵はポケットに入れて
駅のホームで道中捨ててみたり
色々としてみる訳ですけど…。
ポケットにゆで卵を確かめつつ歩くのも
時々、悪い気分では無かったり。
隣の人も卵を押しつけられるのかと
思ったりもして、それは奇妙な光景。
なんというか…自分の以外の人の家に入ると
決まって変な匂いがするようなものなんでしょう。
サリンジャーを引用してまで書く事だったのか
ちょっぴり悩みながら…。
シル
shylph@ma4.justnet.ne.jp
from 『深夜特急ヒンデンブルク号』
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