まっ白いカミ。
106枚目:「哲学的傾向について100の調査
」
−哲学的傾向について−
お腹一杯だからごきげん。
自分は宇宙人だと確信出来る。
核のボタンがあれば躊躇せずに押す。
つまらないものをみてもおもしろいものをみてもつらい。
実は真剣に考えると、欲しいものがなにも無い。
最後の晩餐に食べるなら、お茶漬けだ。
アメリカ人になりたかった。
ラクダが好きだ。
過去3ヶ月以内に泣いた事がある。
頼まれると嫌と言えない。
孤独という言葉が発明された日は気温が低かったと思う。
つい、猫缶をつまみ食いした事がある。
ゆっくり考えているうちに物事は過ぎていってしまう。
夜更かしが続いて肌があれている。
もうすぐ壊れる。
どうしても10以上の数が数えられない。
水はミネラルウォーターしか飲めない。
イタリア人と聞くだけで妙にコンプレックスを抱いてしまう。
アプリケーションで作業しているとソフトの方が偉い気がする。
健康のためなら死ねる。
ビデオテープのケースに足を突っ込んだ事がある。
千円札の顔を笑わして遊んだ事がある。
世の中、薬でなんとかなる。
フルーツバスケットなんて遊びがなんであるのだろう。
あらゆる現象は世界の無価値性しか証明しない。
電灯のヒモに向かって、ボクシングをした事がある。
電子レンジに入ったことがある。
楽器が弾けるようになりたい。
タンスの角には小指の生皮が貼り付いている。
不眠不休で休みたい。
腹筋を鍛えている。
本気で隠れると見つけてくれない鬼ごっこもどうかと思う。
ブレードランナーは原作の方が好きだ。
本当の事を言ってしまって、なぜか問題になる。
本当の事を言えずに、いつも問題になる。
昆虫が恐くて捕まえられない。
何か紐がたれてきたらとりあえず掴まって昇る。
昔聴いていた音楽を聴くと、タイムトリップできる。
両手でじゃんけんをすると右手が必ず勝ってしまう。
ガチャピンに勝てない自分を、時々情けなく思う事がある。
ミルクティーには最初にミルクを入れる。
レジで小銭を出すのが苦手だ。
何か収集しているものがある。
フグを食べるときは期待してしまう。
ゲーム機はなんでもファミコンと呼んでいる。
エレベーターに乗ったときは黙って上を見上げている。
キセル乗車した事がある。
焼き鳥のネギが嫌い。
物理的な肉体性能にプライドは委譲してしまった。
実は犬も食べないようなものを食べている。
横断歩道の白い部分を選んで歩く。
こっそり貨物船に乗り込んで異国に行くのが好き。
砂のお城は砂浜に混ざって見つからない。
直付け脳ケーブルが欲しい。
緊張すると遠近感が狂う。
英和辞書を引くときはabcの歌をひそかに歌っている。
今日出来ないことは、たいてい明日も出来ない。
魚は夢を見ていると思う。
電車の扉の脇のかどに詰まるのが好き。
欲しいものは目の前に見つけるまでわからない。
空一杯の虹はもはや何かのCMだとしか思えない。
靴下をあげてもあげてもおちる"外れ靴下の日"が時々ある。
会話の空白がどんどん大きくなって破れなくなる。
好きでやっていた事が頼まれるとできなくなる。
太陽をみつめた事がある。
ポジティブシンキング本がひたすら嫌い。
握手は他人としないと意味がない。
街中で反射率の少しでもあるものは鏡だと思ってる。
運が悪いだけで死ぬのだと思うと世の中をちょっと見損なう。
愛も勇気もなければ顔がアンパンでもないまま朝は目覚める。
タスマニアデビルを知っている。
ロケットは白色ではなく銀色のはずだった。
パンダのプリント工場を見学してみたい。
神さまのくれたただ一つの才能が蟹の殻むきだった悲しみ。
地底人相手に日焼けサロンを開くのが将来の夢。
足の人差し指をつまむと中指のような気がする。
感情表現なんて反復法しかしらない。
筋肉は100g、500円ぐらいで売っているとちょうどいい。
雲の動きが難解すぎて理解できない。
お風呂には左足から入る。
人生のうち1ヶ月ぐらいをゴミ分別に費やしてると試算したら出た。
無人島に持っていくものをひとつ選ぶとしたら口紅。
ココアの甘さがもうわからなくなった。
自分で使った土器はちゃんと自分で洗う。
会っているより考えている時間の方が長い人の本物はどこだろう。
世界の果てにある燈台で燈台守になりたい。
カレーとごはんを等比率で最後まで食べられる。
シャーペンの芯をノートに挟んでペンで擦ってカカカカと割るのが好き。
戦争は無くならないと思う。
心の腕立てふせを何度しても根気だけはつかない気がする。
月のウサギは地球ではあまり跳ねられない。
ビー玉は決して溶けない飴玉だ。
大人はもっと大人だと思って育ってきた。
人の言葉の裏は読みたくない。
未来の中学生は日本史の教科書に載ったSMAPを暗記する。
花に名前なんてない。
何も考えないという事を考えない。
美味しいものは一口だけ最後に残して食べる。
昆虫や動物が何を考えているのか考えて切なくなる。
1999-12-13-MON
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