114枚目:「キリンの忘れがちな耳について。」
こんばんは、シルチョフです。
「ほぼ日」コンテンツでたった1匹だけ
読者に背をむけた「まっ白いカミ」のアイコン。
つまり。皆さんは気づいてないかもしれませんが
気になる耳猿の耳の裏側を覗くコトができるのは
私のおかげなのですよ。
それで耳というのはうっかり呪文を書き忘れるぐらい
見落としがちなパーツではあるけど…
兎の耳をつけた女の人はそれだけで
たとえお母さんだったり、お花の先生だったとしても
バニーガールになってしまうように
時々ものすごい自己主張をしたりします。
とかくこの世に数ある耳の中で
とりわけ私は象の耳が気になっていたのですが
先日、幸いにして象の耳を触る機会に恵まれました。
なんだか暖かい肉布団で重たかったです。
もっと分厚いフェルトみたいのを想像してたのに…。
次に狙っているのはキリンの耳です。
脚立に乗らないと届かないその高さといい
間に生えた操縦桿みたいな謎の部分といい気になります。
いま、映像が浮かんでない方。これです。
えいやっ。 ミ☆
はい、魔法の力で東武動物園のHPから
無断で写真が届きました。へんな頭。
首も睫毛(まつげ)も長いです。
しかしどうしてキリンの首はこんなに長いのか。
高いところの葉っぱばかり食べてるうち
首もだんだん伸びてしまった気がする…と
昔の人はそのまんま考えましたが
親が頑張って首を伸ばしてもそれは1代限りのもので
子供に受け継がれるコトはありません。
首長族が生まれつき首が長くならないように。
2代目の若旦那が身代潰すように。
(でも最近の若者の体の細さと頭の小ささは
進化論でいうなんなんですかね。>ダーウィンさん)
御存知。ダーウィンさんの進化論では個体差がある中で
首が短いやつ奴は葉っぱを食べられないで死んでしまって
結果として首の長い形質をもつ個体が生き残る。
適者生存、淘汰されたのだ…と説明されますが
それなら他の動物だって首が伸びないの?
という疑問がわいてきます。だったら世界は
もっと便利な動物ばかりになるはず。
他にも首長ウィールスで突然変異した説。
背中部分がしぼんだ方向なんじゃないかという自説。
無敵のドーキンス先生による利己的な遺伝子説。
…実は生物学的にキリンの首の謎は
これといってまだ解けてないようなのです。
そういえば、ローマ法王がやっと進化論をみとめて
「科学と信仰は別であり矛盾しない」というようなことを
発表してましたけれど。 本当に人は
神さまがお作りになったのだと信じきっていて
進化論を聞くと怒りだす人が
まだかなりの割合でアメリカにはいると聞きました。
「人は猿から進化した。」と教えられて
動物園の猿がいつ人間になるのか
その時は投票権とかあげないとなあ。
でも猿が政権をとったら大変だぞ…。
そう本気で心配しながら猿山を見つめていた私には
笑う資格(?)なんてぜんぜんないのですが…。
シル shylph@ma4.justnet.ne.jp
from 『深夜特急ヒンデンブルク号』
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