PHILADELPHIA
遙か彼方で働くひとよ。
フィラデルフィアの病院からの手紙。

臨時の手紙 「緊急避難ピル」

フィラデルフィアの本田さんから、
いつもの連載とはちょっとちがうメールが来ました。
お知り合いの方の、雑誌に掲載される記事を、
ぜひ紹介したいということなのですが、
その「前フリ」も含めて、読んでいただきましょうか。




こんにちは。
月曜日から再びユニットが始まるので、
ちょっと憂鬱な週末です。
釣果、いかがでしたか。

実は急なのですが、
もしきいていただけたらとてもうれしいお願いがあります。
学生時代からの友達で、
いまジャパンタイムズで働いているひとが、
月曜日発売の朝日新聞の「アエラ」で記事を書きました。

Morning After Pillといって、
妊娠の可能性のあったときから72時間以内に飲む、
女性ホルモンについてです。

これは最近認可の論議があった
「毎日飲み続ける低用量のピル」とはちがって、
そのとき限り。 
しかも現在でも産婦人科で処方できます。
わたしも麻布の外人向けクリニックで
バイトしていたときは、
ときどき処方していました。

積極的堕胎のひとつになるので、
これまであまりおおっぴらになっていませんでした。
(アメリカでも、そうです)
とくに日本の対象年齢となる女性には
ほとんど知られていないのではないかと思います。
でも母体に対する侵襲は
いわゆる中絶手術よりもうんと少なく、安全です。

このことについて、
ちょっと紹介したいのですが、
スペースを頂けないでしょうか。

ほぼ日の読者に20−30代の女性が多いことを考えると、
きっと興味を持っていただけるのではないかと思います。

(中略)

急なお願いで申し訳ありませんが、
ぜひよろしくお願いします。



紹介の原稿です。
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こんにちは。

今日はちょっとだけ、ご連絡を。

親しい友達の一人に
新聞社で記者をしているひとがいるのですが、
彼女は科学部門を専門にしていて、
新聞以外にもときどき記事を書いています。

先日会ったときに、
女性用の経口避妊薬について記事を書いていると、
教えてくれました。

日本でも最近低用量のピルについての論議が盛んですが、
これは妊娠を予防する目的で継続して服用するものです。

このほかにもう少し量の多い、
中用量ピルといわれているものもあって
これは現在、日本の産婦人科でも処方されています。

このくすりの使い道のひとつに、
Morning After Pill(緊急避難ピル)というのがあります。
妊娠する可能性のあったときから
72時間以内に服用することで、
受精卵の着床を防ぐことができる、というものです。

望まない妊娠を防ぐ方法のひとつですが、
議論のわかれる問題でもあります。

彼女が今週号の「アエラ」という週刊誌に
このことについての記事を書いています。
これまであまり触れられていなかったことなので、
興味のある方、もしよろしければ読んでみてください。

友達の名前は大島寿美子さん。
ジャパンタイムズの記者です。

取り急ぎ、お知らせまで。

本田美和子



広告のだじゃれで有名な「アエラ」ですね。
月曜・・・?!
今日の発売ではありませんか。
ご興味のわいた方、本屋さんに急げっ!

1999-08-02-MON

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