遙か彼方で働くひとよ。 フィラデルフィアの病院からの手紙。 |
手紙14 「フィラデルフィア観光案内 2」 前回お伝えしたフィラデルフィア観光案内。 食べ物と映画のこと書くのを忘れてました。 これから数回は薬について書こうと思っていたのですが、 その前にちょっと観光案内の補足です。 8月のはじめに、 一人の判事さんがわたしの働いてる病院で亡くなりました。 その死亡記事が新聞で特集されるほど この街では有名な方だったようです。 糸井さんもお書きになっているように、 フィラデルフィアのことは 映画「フィラデルフィア」の舞台だってこと ぐらいしか知らない、という方は たくさんいらっしゃると思います。 あのお話には、実際のモデルがありました。 この判事さんはその事件を担当して、 HIV感染を理由の解雇が 不当だったことを認める判決をくだしたことで 知られていた方なのだそうです。 まだ50代の若い方でした。 映画「フィラデルフィア」はわたしも大好きです。 特に、先日みなおしたときに ブルース・スプリングスティーンの歌をバックに 街並みがずーっとながれる冒頭で、 職場の建物が映ってるのに気がついてからは ますますお気に入りです。 前回も書いたように、映画「ロッキー」は オリジナル、2、3、5と フィラデルフィアを舞台にしています。 南にあるイタリアンマーケットから、 街の中心部をぬけて 街外れのフィラデルフィア美術館まで、 ロッキー・バルモアがトレーニングで走った道は、 アメリカ人の同僚が、 「この街を出るまでに、いつか必ず ロッキーのジョギングコースを俺も走る。」 と宣言しているように、有名みたいです。 ブラッド・ピットが出ていた 「Twelve Monkeys」もフィラデルフィアが舞台で、 センターシティー(街の中心部)の いろんな場所が出てきます。 ちょっと古い映画になると、 ハリソン・フォードの「目撃者」。 アーミッシュの男の子が殺人を目撃したのは フィラデルフィアの鉄道の玄関口、 30丁目の駅(30th Street Train Station)の トイレでした。 この駅舎はとても重厚なかんじで、 飛行場より旅に出る気分が盛り上がります。 現代文明を否定する立場をとっている(んだと思う) アーミッシュの集落はフィラデルフィアの近郊にあって、 観光に行く人たちがたくさんいますし、 センターシティーのレディングターミナルという、 大きな大きな生鮮食料市場にお店もたくさん出ています。 この市場は、わたしの家から歩いて5分くらいのところで 中華街と並ぶわたしの大切な場所です。 ミッシェル・ファイファーが ロバート・レッドフォードの手によって、全国ネットの ニュースのアンカーに育てあげられて行く映画、 「Up Close and Personal 」 (邦題は「アンカーウーマン」でしたっけ?)も、 彼女がのしあがっていく途中、 フィラデルフィアの地方局で働くシーンがあります。 わたしはこのとき初めて、 フィラデルフィアが全米第5の都市だと知りました。 (映画のセリフだから、嘘かも。) エディー・マーフィーとダン・エイクロイドの コメディ「大逆転」もこの街で撮影したらしいですし、 アンドリュー・マッカーシーが映画「マネキン」で マネキン人形に恋をしたデパートは市庁舎の隣にあります。 あと、現在公開中のブルース・ウィリスのスリラー映画、 「The Sixth Sense」も この街が舞台になっているそうです。まだ観てませんが。 といった具合に フィラデルフィアを舞台にした映画はいろいろあるので、 遊びにいらっしゃる前でも後でも 「この街知ってんのよ」って感じでご覧になると、 ちょっと違った楽しみ方ができるかもしれません。 映画のことで長くなってしまったので、 食べ物のことは、またそのうち機会を改めて。 次回からは薬についてお伝えしようと思っています。 >>それから >>メール送ってくださった方、ありがとうございました。 では、今日はこの辺で。 さようなら。 本田美和子 |
1999-09-01-WED
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