PHILADELPHIA
遙か彼方で働くひとよ。
フィラデルフィアの病院からの手紙。

手紙51 胸が痛いとき1

こんにちは。

少し前に、すごく悲しいことがあったとき
わたしは胸が痛くなって困りました。

「こころが痛む」というような文学的な表現ではなくて
ほんとに、胸が痛い。

わたしは体のことについては
どちらかといえば、ちょっと専門家です。
自分の年齢やこれまでの健康状態、
家族のこれまでの病気や、
自分の症状などを考え合わせた結論は、
「ま、放っておけばそのうち良くなるでしょう」。

実際、思ったより長引きましたが
痛みは次第に取れていきました。

このように、
とくに身体的に問題がなくても感じる痛み、というのは
特別な治療を必要としないことが多いのですが、
大切なのは、
「今すぐ治療を始めないと、命にかかわる胸の痛み」
もある、ということです。

「今すぐ始める治療」には、胸が痛い本人が
その場でできることも含まれます。

これから何回かは、こんな胸の痛みについて
お話していこうかな、と思います。

短いですが、今日はこの辺で。
みなさま、どうぞお元気で。

本田美和子

2000-06-04-SUN

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