手紙143 SMAP・1 成田空港での買い物
こんにちは。
4年前に、フィラデルフィアへ出発するために
成田空港に着いた後、
ちょっと時間があったので
空港の売店に行きました。
これからしばらくの間、
日本から離れて暮らしていくんだな、と
たぶん、感傷的になっていたのでしょうか、
今となっては、なんでそんな買い物をしたのか
よく理解できませんが、
これまでに読んだことのない本と、
聴いたことのないCDを全部で3つ買って行こう、と決めて
宇野千代さんの本と
奥田民生さんとSMAPのCDを選びました。
どれも、とても面白かったので
最初の1ヶ月くらいは
この3つを繰り返し読んだり聴いたりしているうちに、
だんだん奥田民生さんの歌も覚えたし、
SMAPの5人の声も聞き分けられるようになりました。
そのうちビデオデッキのついたテレビを
友達からもらったのですが、
あいにくわたしのアパートでは
テレビの映りが悪くて
観ることができませんでした。
「じゃあ、退屈だろうから
こっちで何か録画して送ってあげるよ。
何がいい?」と
新しい生活が始まって半年ほど経ったとき
弟がきいてくれました。
ちょっと考えてから
「ようこそ先輩」と「SMAPxSMAP」を頼みました。
「ようこそ先輩」というのは、
その年にNHKで放映が始まった、
いろいろな分野で活躍中の方が
ご自分の出身小学校の
高学年の生徒向けに授業をする、という番組なのですが、
糸井さんをはじめとして、
「ほぼ日」でたびたびお名前を拝見する方々も
これまで先生として授業をなさっています。
どの授業もたいてい面白いのですが、
わたしは、体を動かしたり、ものを作ったりする回が
とりわけ好きです。
「SMAPxSMAP」は
番組が始まる時に地下鉄の駅に貼られた、
宣伝ポスターがとても印象的だったのを覚えていますが、
実際の放送はあまり見たことがありませんでした。
でも、CDを聴いているうちに
何だか、動くSMAPも見たくなってきて
録画を頼むことにしました。
その後、家に遊びに来てくれて
この「SMAPxSMAP」のビデオを見た友達から
「いったい、これはどういう番組なのか?」と
聞かれたことがあります。
英語で何か説明する時のわたしの特徴は
「できるかぎり簡潔に」、というか
「乱暴に」なることです。
「んーとねえ、バックストリート・ボーイズがやっている、
サタデーナイト・ライブ」
バックストリート・ボーイズは
アメリカでとても人気のある
5人の男性アイドル歌手グループで、
サタデーナイト・ライブは
これまでたくさんのコメディアンや俳優を生み出してきた、
アメリカっぽいジョークやコントがいっぱいの番組です。
それはちょっと違うんじゃないか、とお思いの方も
いらっしゃるかもしれませんが、
「どちらかといえば」ということで
どうぞ許してください。
ともかく、そういったわけで、
弟が録画してくれたこれらの番組を
わたしは何度も観ることになりました。
では、今日はこの辺で。
みなさまどうぞお元気で。
本田美和子
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