PHILADELPHIA
お医者さんと患者さん。
「遥か彼方で働くひとよ」が変わりました。

手紙205 日本のHIV
検査を受ける、ということ・いただいたメール(前編)



こんにちは。

HIVのシリーズでは
いつもよりたくさんのメールをいただいています。
メールをいただくと、
「実際に読んでくださっている方がいるんだな」と
実感できてとてもうれしいのですが、
そのなかに、とても胸をうたれる内容のメールもあります。

今日は、そんなメールをくださった方を
ご紹介しようと思います。

本田美和子さま

はじめまして。
ここのところずっと、HIVに関する連載を、
バックナンバーも含め、何度も読み返しています。
先日、書籍のほうも入手しました。

先週、HIV検査キットを取り寄せて、
自分で採血して、送りました。
手が震えて、うまくできなかったのではないかと、
心配しています。

うまくできていれば、
結果は、明日わかる予定です。

恐いです。
結果を、私は、
ひとりで受け止めることができるかどうかと。

何週間もずっと悩んで検査をしました。
どちらの結果が出ても、
悩むのは今週が最後だと思います。
結果がわかったら、私は、
陽性であれば、
まずはすぐ病院へ行こうと決めています。

治療に関しては、本田さんの本を
それこそ隅から隅まで何度も読んだので、
心配しすぎるほどの心配はしていません。
ただ、人は恐いですが。
陰性だったら、は、まだ考えていません。

今はただ恐いです。
何が恐いのかは、自分でもよくわかりません。

とりとめのないメールで、ごめんなさい。

何と言えばいいか、
この方の不安がそのまま届けられたような気持ちで
わたしは返事を書きました。

HIVの検査は
米国では口腔粘膜をこすって調べる方法もあるのですが、
日本では血液検査で調べます。

病院、保健所などでの検査が一般的ですが
最近は自宅でできるキットが市販されています。
この方は、この自分の血液を検査会社に送って
検査をする方法をお選びになったようでした。

この方の結果とその後日談は
少し長くなるので、次回にしたいと思います。

では、今日はこの辺で。
みなさま、どうぞお元気で。

本田美和子

2006-07-21-FRI

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