お医者さんと患者さん。 「遥か彼方で働くひとよ」が変わりました。 |
手紙225 日本のHIV 保健所、工業高校、ガールスカウト こんにちは。 以前の掲載分を見直してみると 途切れ途切れではありますが、 2005年の秋からずっと、HIVのことばかり書いています。 読んでくださっている方が 飽きていらっしゃってるんじゃないかと ちょっと心配になってきました。 大丈夫でしょうか。 1年半も同じことについてばかり続けていますが でも、これも悪いことばかりでもなくて、 「じゃあ今度集まりをもつので、 HIVについて話に来ませんか?」と いろんな機会をいただくようになってきました。 最近の2週間では、 保健所、工業高校、ガールスカウトに呼んでいただき 地域の保健活動や介護のお仕事をしている方、 元気な高校2年生、 ガールスカウトの指導をしているリーダー、と 普段病院の中ではなかなかお目にかかることのない方々と 直接お目にかかって、 日本のHIV感染症の現状と 「まず、自分を守る」ということについて 話ができたことをうれしく思っています。 雑誌「アエラ」や「ほぼ日」で 必要があれば話しに行く、と言っていたから、と 声をかけてくださることもあり とりあえず言ってみる、というのは 本当に役に立つのだなあ、としみじみ思っています。 とりわけ面白かったのは、 高校生の健康教室に呼んでいただいたときのことでした。 講堂に入ると、並んで座った生徒を前に 先生がむちゃくちゃ怒っていて、 一体何が起きたのか、とこっそりうかがってみると 「いつまでも静かにしないから、怒ってるところです」と 教えてもらいました。 果たしてここで1時間もつのか?と少々不安になり、 実際、最初の数分はちょっとざわざわしていたのですが 話が5分ほど過ぎた頃には、 「今日の話は、聞いてもらえている」と自信を持って言える 素晴らしい聴き手を前にした1時間になりました。 後日送ってもらった、生徒さんの感想文を読みながら いろいろと反省することもあったので、 今後はこの経験を反映させていきたいと思います。 では、今日はこの辺で。 次回は、ガールスカウトが世界規模で実施している HIVのプロジェクトについてご紹介しようと思います。 みなさま、どうぞお元気で。 本田美和子 |
2007-03-16-FRI
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