お医者さんと患者さん。 「遥か彼方で働くひとよ」が変わりました。 |
手紙243 日本のHIV 佐々木恭子さんの東京での講演会 こんにちは。 11月24日、25日は 「ほぼ日」でもお知らせいたしました、 フジテレビアナウンサー・佐々木恭子さんの HIVに関する東京での講演会でした。 わたしはこの講演会を とても楽しみにしていたのですが、 二日間とも本当に楽しい時間を過ごしました。 講演会の冒頭では、まず、 佐々木さんが今年の春に取材にいらっしゃった パプア・ニューギニアでの 現地報告のビデオが紹介されました。 このビデオは今年の初夏に 佐々木さんの番組「とくダネ!」で 放映されたもので、 ご覧になった方も多いことと思います。 ビデオを見た後で、 取材対象となった方々とのやりとりや そのときに佐々木さんがお感じになったことなどを 具体的にお話になったのですが、 患者さんご本人、そのご家族、 周囲の人々、医療機関や政府、と それぞれの立場の方々に対して、 とても優しく公平に、でも、とても率直に ご意見を述べられるその姿勢に わたしは感銘を受けました。 また後半では、HIV感染症が 「海外支援が必要な途上国の特殊な例」なのではなく、 現在日本においても本当に大変なのだ、ということを ご自身の経験も交えて、改めてお話しになりました。 これはHIVに関することではないのですが、 最近、メディアで伝えられるいろいろな出来事に、 「何て一方的な言い方をするんだ」と むっとすることが多かったのですが、 取材の内容と それに基づいたさまざまな角度からの考察を、 このような形でバランスを保ちながら お伝えになることができる佐々木さんは、 ほんとにすごいなあと しみじみ思いながら座っていました。 二日間とも、わたしも最後に少し 日本の問題について お話しする機会をいただいたことを とても感謝しています。 今回の講演会についての 佐々木さんご自身のレポートも 近日中にここでご覧いただけます。 12月には新潟、来年は福岡、鹿児島、長野での 講演が予定されています。 お近くの方は、ぜひ、お越しください。 HIV感染症に興味がおありでなくとも、 健康や経済、教育、家族、など いろいろなことを考える きっかけになると思います。 では、今日はこの辺で。 みなさま、どうぞお元気で。 本田美和子 |
2007-11-30-FRI
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